仕事のモチベが上がらない時のHaving
朝、電車に揺られながら「今日も仕事か」とため息が出る。
パソコンを開いても気分は重いまま。
そんなふうに、仕事のモチベーションがどうしても上がらない時期ってあると思います。
以前の僕も、まさにそんな状態でした。
出勤前からもう疲れていて、昼休みに転職サイトをぼんやり眺める日もありました。
「もっとお給料が高ければいいのに」
「誰でもできるようなルーティンワークばかりで、やりがいがない」
「自分のスキルが活かせる場所は、ここではないんじゃないか」
そんなふうに、仕事に対する不満ばかりを並べては、今の自分に「ない」ものばかり見ていたのです。
「ない」に意識が向き続けると、毎日の出勤はどんどんしんどくなります。
仕事がつまらないだけでなく、そんな環境にいる自分まで価値がないように思えてしまう。
当時の僕は、そんな悪循環にはまっていました。
そこでふと、お金や人間関係で心を軽くしてくれた「The Having」の考え方は、仕事やキャリアにも使えるのではないかと思ったのです。
やり方はシンプルです。
今の仕事環境や、自分がすでに持っているスキルの中から「ある」と思えるものを一つ探して、ノートに書きます。
そのあとで、それに対して自分がどう感じたかも一言添えるだけです。
最初は正直、半信半疑でした。
今の仕事に感謝できることなんて、そんなにあるだろうかと思っていたからです。
でも、ハードルをぐっと下げて振り返ってみると、意外なくらいたくさんの「ある」が見つかりました。
たとえば、僕のHavingノートにはこんなふうに書いています。
「I have:エクセルの機能を使いこなして、面倒な資料作成を昨日より早く終わらせるスキルがある。」
「I feel:自分のささやかな成長を感じられて、少し誇らしい気持ちになった。」
「I have:毎月決まった日に、安定してお給料が振り込まれる仕組みと会社がある。」
「I feel:そのおかげで安心して生活できている。見えない土台に支えられている感じがしてありがたい。」
どちらも、履歴書に書けるような立派な実績ではありません。
誰かに大きく褒められるような成果でもないです。
ただ、日々の仕事の中に埋もれていた「当たり前」のことでした。
でも、その当たり前をHavingの視点で見つめて、ちゃんと言葉にしてみると、少しずつ見える景色が変わっていきました。
「自分には何もない」
「この仕事にはやりがいがない」
そう思っていたけれど、実際には日々の業務をこなす力が少しずつ積み上がっていたし、安心して暮らすための土台も、すでに与えられていたのです。
そこに気づけた時、肩に入っていた余計な力が少し抜けました。
その時に感じたのは、やりがいって誰かにもらうものだけじゃないんだな、ということでした。
自分の中にある小さな「できること」や、今いる場所の中の「助かっていること」に気づいた時、気持ちが少しずつ動き出したのです。
もちろん、本当に過酷な環境にいて、心や体をすり減らしているなら、環境を変えることは大事です。
Havingは、無理に現状に満足するための考え方ではありません。
ただ、「何かが足りない」という焦りや不満だけで今を見てしまう前に、一度立ち止まって、自分の足元にあるものを見直してみる価値はあると思います。
今の仕事にどうしてもモチベーションが上がらないあなたへ。
明日、仕事に向かう時は、ほんの小さなことで大丈夫です。
自分の中にあるスキルや、今の環境にある「ある」を一つだけ探してみてください。
劇的に仕事の内容が変わらなくても、見方が少し変わるだけで、気持ちは意外と変わります。
仕事に向ける「The Having」もまた、今の自分を少し肯定して、明日へ向かう気力を静かに取り戻させてくれる。
僕はそんなふうに感じています。
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