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うまく撮らなくていい

最近、“好きなもの”を撮っていますか?

毎日頑張っているのに、なぜか報われない…
そんなふうに感じること、ありませんか?

仕事も家事も人間関係も、ちゃんとやっているはずなのに、
ふとしたときに「なんだか疲れたな…」と深いため息が出てしまう。

「私には才能がないから無理だ」
「頑張っているのに、どうしてこんなにうまくいかないんだろう」
「誰にも言えないモヤモヤを抱えたまま、今日もなんとなく過ぎていく」

そんなとき、私を救ってくれたのは “写真を撮ること” でした。

写真を撮ると、心が“今”に戻る


私たちはつい、頭の中で忙しく未来や過去を行き来してしまいます。
「あの会議であんな言い方しなきゃよかった」
「来週のプレゼン、失敗したらどうしよう」
「他の人はもっと上手くやっているのに、自分は…」

そんなふうに頭の中でぐるぐる考え続けていると、
どんどん自分を追い詰めてしまいます。

でも、写真を撮るときだけは違うんです。

ファインダーを覗いた瞬間、意識は「今この瞬間」だけに集中します。
夕暮れのオレンジ色に染まる空を見上げたとき、
「うわ、きれいだな」と思ったその一瞬、
過去の後悔も未来の不安も、すっと後ろに下がってくれる。

この「一瞬に没頭する感覚」こそが、心をリセットするための小さなスイッチになりました。


ベランダで月を撮った

ある日のことです。
その日は、ずっと準備してきた仕事のプレゼンがありました。
何度も練習して臨んだのに、本番ではうまく言葉が出てこず、
思っていた半分も伝えられないまま終わってしまいました。

帰り道は、ただ重たい気持ちを抱えたままでした。
「やっぱり自分には向いてないんだ」
「もう少し頑張れたはずなのに」
そんな言葉が頭の中をぐるぐる回り続けて、
家に着いてもモヤモヤしていました。

夕飯を食べる気力もなく、
なんとなくベランダに出て夜空を見上げると、
丸い月が目に飛び込んできました。

部屋の隅に置きっぱなしだった一眼カメラを手に取って、なんとなくシャッターを切ってみたんです。

特別な設定もせず、ただ月を真ん中に置いてパシャリと。

ファインダー越しに見た月は、肉眼よりもずっと大きくて、クレーターまでうっすらと見える気がしました。

写真を見返したとき、「今日、こんなきれいな月が出てたんだ」とようやく気づいたんです。

仕事の失敗でいっぱいだった頭の中に、
ふっと余白ができたような感覚。

シャッターを切ったその一瞬、自分が抱えていたモヤモヤが静かに溶けていきました。

それからというもの、私は“夜のベランダフォト”を小さな習慣にしています。

疲れた日ほど空を見上げて、月や星、街の灯りをぼんやり撮るだけ。

うまく撮れていなくてもいい。

でもその行為自体が、私にとって「今日を終わらせる儀式」になりました。

ベランダからの月


うまく撮らなくていい  


「写真って難しそう」
「センスがないから自分には無理」
そう思っている人ほど、肩の力を抜いてほしいんです。

写真は、うまく撮るためじゃなくて、「好きなものを見つけるため」に撮るもの。

ここでは、私が意識している3つのシンプルなコツを紹介します。


(1)構図は気にしない

「三分割法」とか「黄金比」とか、
難しいことは一旦全部忘れてしまって大丈夫です。
“いいな”と思ったら、そのままシャッターを切る。
たったそれだけで、あなたの“好き”が残ります。

(2)フィルターもいらない


SNSで映える写真じゃなくていいんです。
加工しなくても、あなたが「きれい」と感じた色や光は、そのままの方がずっと価値があります。

(3)「いいな」と思った瞬間を切り取る

正解を探すんじゃなくて、「今ここにあるもの」をそのまま残すことが大切です。

逆光で暗くても、ピントが甘くても、そのときあなたが「撮りたい」と思った気持ちが大事なんです。


写真は、日常を“好き”で埋める魔法

写真を撮ることは、「嫌なことを忘れるための逃避」ではありません。

むしろ、「今ここにある小さな幸せを見つける習慣」です。
・雨上がりの道路に映る街灯
・コーヒーを入れた瞬間の香り
・電車の窓から見えた、意外ときれいな夕焼け
・ベランダから見上げた満月

その1枚1枚が、
「今日をちょっと好きになる練習」になっていきます。



今日、たった1枚だけ撮ってみませんか?

もし今、心が疲れているなら、「うまく撮ること」を忘れて、今日だけでいいので1枚だけ撮ってみませんか?

カメラじゃなくても、スマホで十分です。

ベランダから見える空でも、お茶を入れたマグカップでも、自分の「いいな」を探すつもりでシャッターを切ってみてください。

その1枚は、未来のあなたにとって、「このときはこんな気持ちだったんだ」とそっと教えてくれる小さな贈り物になるはずです。


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