[#虹色創作部]ふるさとに立つと、私が私に戻っていく
いつもお世話になっています。
虹くりっぷさんのお題に参加します。〆切りは8/14までだそうです。
昔の原風景を思い出しながらエッセイにしてみました。
懐かしくて思い出すきっかけをいただけて本当に感謝しています。
素敵なお題をありがとうございます。
帰省は、ただの移動じゃない
帰省ってね、ただの移動じゃないんです。
切符を手にして、電車やバスに乗る。
その行為自体はシンプルなのに、
心の奥の方で、何かがふわっとほどけていく。
そんな、特別な時間なんです。
「帰る」という言葉には、不思議なあたたかさがあります。
どこか遠くにいても、その言葉を口にするだけで、
胸の奥に小さな灯りがともるような感覚になる。
五感が目を覚ます瞬間
普段の慌ただしさから少し離れて、
ふるさとのやわらかな空気を胸いっぱいに吸い込むと、
身体の中に張りつめていた糸が、するするとほどけていきます。
手のひらをすくうと、ひやりと冷たく澄んだ水。
足元をわたる土の感触。
ふいに頬をなでていく、あの懐かしい風の匂い。
目で見て、耳で聴き、肌で感じ、鼻で嗅ぎ、舌で味わう。
五感がじんわりと目を覚まして、
「あぁ、帰ってきたんだな」って教えてくれるんです。
変わってしまった景色と、変わらない時間
昔よく遊んだ公園や、友達と笑いながら歩いた通学路。
あの頃は広く感じた道も、いま歩いてみると驚くほど短かったりして。
家や店が変わってしまって、少し寂しく感じることもあります。
でも、そこに流れている時間や、胸の奥にしまっていた記憶は、
変わらずにそっと呼びかけてくれるんです。
「ここから、あなたは始まったんだよ」
その声は、耳ではなく、心が聴く声。
根っこに触れるということ
たとえ家がもうなくても、生まれ育った場所に立つことは、
自分の根っこをやさしくなぞるようなものです。
地面から伝わってくる確かな感触が、
「あなたは、ここで育ったんだよ」と静かに教えてくれる。
揺れていた気持ちも、不安にざわめく心も、
原点に触れることで、ゆっくりと静まっていきます。
それはまるで、深呼吸を一つしたあとの安らぎのような感覚。
自分らしさを見つけ直す時間
だから帰省は、「戻る」だけの行為じゃない。
五感でふるさとを受け取り、自分のルーツを見つめ直すひととき。
その中で感じる違和感も、ほっとする安心感も、
ぜんぶあなたらしさのかけらです。
一見ちぐはぐに思える感情も、どれも大切にしてあげたい。
そこに、あなただけの物語が詰まっているから。
帰省がくれる、生き方のヒント
忙しさに押し流されそうな日々の中で、
自分を見失いそうになることは、きっと誰にでもあります。
でも、こうして帰省を大切にすることで、
また新しい「私らしさ」や、自分だけの生き方のヒントに出会える。
ふるさとの空気は、不思議と「これでいいんだよ」と背中を押してくれる。
私は、そんなふうに思っています。
あなたと歩む日々へ
わたしも日々ゆらぎながら、
悔いのない人生を歩くために、心の声を大切にしています。
それは完璧じゃないし、迷うこともたくさんあります。
でも、そうやって少しずつ選んできた道は、
どれも「私の人生」になってくれている。
もしよければ、この道をあなたと一緒に、そっと歩んでいけたら嬉しいです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
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あなたの毎日に、今日もあたたかな光がふりそそぎますように。
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