私とnote101 【創作大賞感想】ゼロ番地のポスト
(約450字)
会えなくなった人に、どうしても届けたい言葉がある。
会えなくなった人から、どうしても届けて欲しい言葉がある。
祖父の入院をきっかけに、大学四年の天野明生は「杜の町」で祖母の手伝いをすることになる。そこには、会えない人から返事が届く「ゼロ番地のポスト」があった。祖母は「交神者」として御信託の役割を果たしてきたが、明生は、その覚悟が持てずにいる。葛藤のなかで出会う人々、再会する大学の先輩、祖母との対話。明生は、自分の弱さや過去と向き合いながら自分にできる方法で「交信者」としてなら歩めると思い始める。
誰かを想い、赦し、未来へつなぐための物語。
これは小説というより、啓示だ。
読んだ人は、皆、自分の来し方を振り返ることになる。
誰しも、会いたい人がいるだろう。
届けたかった言葉があるだろう。
そして、その人の、本当の気持ちが聞きたかっただろう。
あなたは、最期の時、何を思っていたのですか。
…
私の父が高校生の時、父親が失踪した。
残された母親は、宗教にはしった。
父は高校を卒業するとすぐに働き、二人の弟を大学に行かせた。
たくさんの借金をして、古い家を建て直し、下宿をアパートに建て替えた。
20年間、借金を返し続けた。
完済した年、父は57歳で亡くなった。
父は、失踪した父親について、何も語らなかった。
恨み言すら言わなかった。
父が息を引き取る瞬間、隣にいたのは私だけだった。
なのに、私は、父から、何の言葉も聞けなかった。
それから三十余年。
私は、父の年齢を越えた。
今、私が、最期をむかえることになったとしたら、私には未練がまだまだあるのだ。
…
お父さん
あなたは、自分の生き方に満足していたのでしょうか。
私たちに、残したい言葉はなかったのでしょうか。
私は、最期に傍にいながら、それを聞けなかったことが心残りなのです。
N
…
「ゼロ番地のポスト」を読み終えた時、
あなたも、このポストに、想いを託したくなることでしょう。
N=^_^=
#松下友香 さん
#ゼロ番地のポスト
#創作大賞感想
#今年は感想を書けないと思っていたけど書かずにはいられませんでした
#( ;_;)
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