冬の光、恩寵の光♯18-探していなかったのに、光が満ちてくることがある
Vertical Grace ― Sudden advent
「眠れない夜、窓、銀河。――探してはいなかったのに、そこにあった。」
―― 絶望の底で、圧倒的な光(天)と出会う。空っぽの心に、無償の輝きが満ちる。
第8話 ――
満ちる時 / Sudden advent / 冬銀河
眠れない夜が続いた2月の深夜、ふと窓の外を見る。
息を呑んだ。
冬銀河が、そこにあった。
自分の悩みも、苦しみも、消えてしまうほどの、圧倒的な光。
頬は濡れ、
自分でどうにもならないものが、静かに満ちていく。
そのことを、初めて身体で知った。
空っぽだったから、入ってきた。
