【実体験】兄が自ら命を絶った朝、私たち家族はどう生き直したか




ある朝、突然告げられた─。



「兄が自殺した」



─という衝撃的な言葉─。



私の世界はその瞬間、音を立てて崩れ落ちました。




心の中は空っぽになり、時間すらも止まったかのように感じました。




でも、現実は待ってくれません。



犬の散歩、家事、食事の準備――自分を保つために、生活は続けなければならない。




このnoteでは、自死遺族としての日々の葛藤、心の痛み、そして時折見える光を綴ります。









第1章|突然のチャイム――伯母が泣きながらやってきた朝




電話を切ったあと、10分もしない内に家のチャイムが鳴った。



私は駆け足で玄関の扉を開けに向かった。




扉を開けた瞬間から伯母は泣いていた。




理由が分からず、かなりのパニックを起こしている顔だった。




第2章|兄の死を信じられずに――取り乱す伯母の姿




「ひろ君…自殺したの??本当に…?なんで…そんなことしたの─」




ハンドタオルで涙を拭きながら、震える声で私に聴いてきた。



「取り敢えず中に入って」



私は伯母を家の中に招き入れた。



伯母は黙ったまま私に付いてきた─。



伯母の様子をふと見ると、私達と同じでボロボロだった。



髪は寝癖でボサボサ、顔は寝起きでむくんでいて、目は充血していた。



ここに着くまでの間ずっと泣いていたんだろう。



誰だって兄が自殺したって聴くと、思考回路が吹っ飛んで正気ではいられなくなる。



私は伯母を客間に通し、伯母は静かに座った。



「私達も詳しい話しは全く分からない。


まだ誰からも何も知らされていない」



「遺書とかなかったの─?」



「それも知らない。


ただ─、お兄ちゃんが自殺したっていう知らせを、朝方義母から聴いただけ─」



「ひろ君は今どこにいるの?」



伯母は震える声で私に尋ねてきた。



「医大の処置室に今はいる─。


これから葬儀屋に行って、色々と手続きをしに行くところ。


それが終われば、お兄ちゃんを迎えに行くの」



私からの返事を聴いた伯母は一呼吸をし、小さな声で言った。



「ひろ君に会いに行きたい」



その言葉は私達が最も恐れていたことだった。



その言葉を聴いた私と母親は強い口調で止めた。



「会いたい気持ちは分かるけど、見ない方がいい」



母親が首を横に振って答えた。



「ひろ君のあの変わり果てた姿は、見ない方がいい。


見ると余計に苦しくなる─」



母親は一呼吸で言い終わると同時に涙が流れた。



伯母はそれでも会いたいと言ってきた。



伯母の意志は固かった。



「どんな姿でもいい、ひろ君に会いたい。」



号泣しながら言う伯母の姿を見て、私と母親はもう止めなかった。



ここから先は有料部分になります─。



どうか最後まで読んでください─。






第3章|見ない方がいい - 兄との最期の対面


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