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【コラム】人様の趣味

他人の趣味というのは、そのままでは理解が難しい。その対象に直接の興味がないので、魅力を体感できないのだ。そこで一段抽象化して理解してみる。鉄道を題材にする。


鉄道模型・写真
これは分かりやすい。創作と収集だと思う。模型やジオラマや写真は、その過程そのものが楽しいのだろうし、完成したものを収集するのも楽しそうだ。

新幹線・特急列車
ハイテクや速いものへの憧れではないか。速さへの憧れは人間の根源的なものである気がする。また遠くへ移動できるというもの、旅行という二次的なものを想起できて楽しそうだ。

蒸気機関車
蒸気機関というメカニカルなものの魅力だと思う。電気で動くモーターと異なり、蒸気でピストンを動かして、それを回転運動に変換して列車を動かすという複雑な機構だ。機械式時計のような魅力だと思われる。

時刻表
ずっと何が魅力なのか分からなかったが、最近閃いた。恐らく頭の中で列車を動かすのが楽しいのだろう。想像したり計算したりすることが楽しいと思われる。

古い電車
地方のローカル線の類はノスタルジーだろうか。または長い時間動作してきたものの魅力。アンティークに近いのかもしれない。

通勤電車
これは分からない、普段乗っている電車の何が楽しいのだろうか。と思ったが、大人ではなく子供にとっては、新幹線のように遠くへ連れて行ってくれる魔法の箱のように感じられるのかもしれない。大人にとっての魅力は相変わらず不明。


勝手に想像してみたが、本当のところは分からない。飛行機は3次元的、船や自動車は2次元的な動きが出来るに対して、鉄道は1次元的だ。自由度が低いのは子供にとっては、魅力的でなくなりそうだが、鉄道好きの子供は多い。

また、自動車やバイクは自分で運転できるし、所有もできる。人によっては整備もできるだろう。一方、鉄道は運転も所有も整備もできない。またデザインの自由度も鉄道より自動車の方が高そうだ。しかし鉄道好きの大人は多い。

不自由さから来る魅力というのも、ひょっとしたら、あるのかもしれない。この辺りは抽象化が難しくて想像できなかった。きっと抽象化が難しいことの方が多いのだろう。趣味の沼は広くて深い。

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