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「なぜ?」を繰り返す習慣が総合型選抜を変える!興味を深い学びにつなげる方法


総合型選抜専門の予備校「KOSSUN教育ラボ」です!今回のテーマは、「『なぜ?』を繰り返す習慣」です。

総合型選抜では、自分の経験や興味について深く考えることが求められます。志望理由書では、なぜその分野を学びたいのかを説明し、面接では、その理由をさらに詳しく質問されます。探究活動や小論文でも、目の前の出来事をそのまま受け入れるのではなく、原因や背景を考える力が必要です。

そのため、興味のあることは見つかったのに、そこから先へ進めないと悩む高校生も少なくありません。

「環境問題に興味があります。」
「教育について学びたいです。」
「海外の文化が好きです。」

ここまでは言えても、「なぜ興味を持ったのですか」「具体的に何が問題だと思いますか」と聞かれると、言葉に詰まってしまいます。

そのようなときに役立つのが、「なぜ?」を繰り返す習慣です。

一度理由を答えて終わるのではなく、その答えに対して、さらに「それはなぜだろう」と問いを重ねていきます。すると、最初は漠然としていた気持ちの奥に、自分の経験や価値観、大学で学びたいテーマが見えてきます。

例えば、「私は子どもの教育に興味があります」という高校生がいたとします。

なぜ教育に興味があるのでしょうか。

弟の勉強を教えた経験があるから。

では、なぜその経験が印象に残ったのでしょうか。

自分が説明しても、弟がなかなか理解できなかったから。

なぜ理解できなかったのでしょうか。

自分にとって分かりやすい説明が、相手にも分かりやすいとは限らないから。

では、どうすれば相手に合った説明ができるのでしょうか。

ここまで問いを重ねると、単に「教育に興味がある」という話から、学ぶ人によって理解の仕方が違うことや、一人ひとりに合った教え方への関心が見えてきます。

大学では、教育方法や発達心理、学習支援について学びたいという志望理由につなげることもできるでしょう。

「なぜ?」を繰り返すことのよさは、自分でも気付いていなかった理由を見つけられることです。

私たちは普段、自分の行動や感情について深く考えずに過ごしています。

英語が好き。数学が苦手。部活動を頑張った。文化祭が楽しかった。

こうした気持ちにも、必ず何らかの理由があります。

例えば、「英語が好きです」と言う人でも、好きな理由はそれぞれ違います。

海外の人と話せることが楽しいのかもしれません。日本語とは違う表現の仕方に興味があるのかもしれません。外国の映画や音楽を、そのまま理解したいと思っているのかもしれません。

同じ「英語が好き」でも、理由によって大学で学びたい内容は変わります。

外国語の習得そのものを深めたい人もいれば、異文化理解や国際関係、翻訳、教育へ興味が広がる人もいます。

最初の答えだけでは見えなかった違いが、「なぜ?」を重ねることで見えてくるのです。

また、「なぜ?」は社会問題を考えるときにも役立ちます。

例えば、食品ロスの問題を知り、「食べ物を捨てるのはよくない」と思ったとします。

なぜ食品が捨てられるのでしょうか。

商品を多めに用意しないと、売り切れによって販売の機会を逃してしまうから。

なぜ売れ残りを値下げしてすべて販売できないのでしょうか。

安全に販売できる期限があり、値下げを待つ人が増えると通常価格で売れにくくなるから。

なぜ消費者は、賞味期限の近い商品を避けるのでしょうか。

新しい商品のほうが得だと感じたり、期限を過ぎるとすぐ食べられなくなると誤解していたりするから。

このように考えると、食品ロスは「お店が捨てなければ解決する」という単純な問題ではないことが分かります。

企業の販売方法、商品の管理、消費者の意識、食品の安全など、さまざまな要素が関係しています。

一つの「なぜ?」から、次の問いが生まれ、問題を多くの角度から見られるようになるのです。

総合型選抜では、このような考え方が評価されます。

大学側が知りたいのは、社会問題の答えをすでに知っているかどうかではありません。身近な疑問をそのままにせず、自分で調べ、考えを深められる人かどうかを見ています。

ただし、「なぜ?」を繰り返すときには、自分の想像だけで答えを作らないように注意が必要です。

例えば、「若者が選挙へ行かないのは、政治に興味がないからだ」と考えたとします。

では、なぜ政治に興味がないのでしょうか。

ここで「難しいから」「面倒だから」と自分の想像だけで答えてしまうと、本当の理由を見落とす可能性があります。

投票所へ行く時間がない人もいるかもしれません。候補者の違いが分かりにくいのかもしれません。自分の一票では変わらないと感じている人もいるでしょう。

問いを持ったら、ニュースや調査結果、書籍、行政の資料などを使って確かめることが大切です。

「なぜ?」と「調べる」を組み合わせることで、考えに根拠が生まれます。

ある高校生は、地元の商店街に空き店舗が増えたことを気にしていました。

最初は、大型のショッピングモールができたことが原因だと考えていました。しかし、「本当にそれだけだろうか」と疑問を持ち、地域の人口や店舗の変化について調べました。

すると、高齢になった店主に後継者がいないこと、地域の人口が減っていること、インターネットで買い物をする人が増えたことなど、複数の理由があると分かりました。

さらに、「なぜ後継者がいないのか」「なぜ若い人は地域で店を始めないのか」と考える中で、経営の難しさや地域の働く場所についても関心が広がりました。

その結果、商店街をにぎやかにしたいという漠然とした思いが、地域経済やまちづくりを大学で学びたいという目標につながりました。

このように、「なぜ?」を繰り返すと、一つの問題の奥にある別の課題へ気付くことがあります。

自分の経験を振り返るときにも、「なぜ?」は役立ちます。

例えば、「部活動を三年間続けました」という経験があります。

なぜ続けられたのでしょうか。

仲間がいたから。

なぜ仲間の存在が支えになったのでしょうか。

試合に出られない時期も、声をかけてくれたから。

なぜその言葉がうれしかったのでしょうか。

自分の努力を見てくれている人がいると感じたから。

ここまで考えると、自分が人との信頼関係や、努力を認め合うことを大切にしていると分かります。

この価値観は、志望理由書や自己PRにも生かせます。

単に「協調性があります」と書くよりも、自分がどのような経験から人との協力を大切にするようになったのかを具体的に伝えられるからです。

反対に、失敗経験について「なぜ?」を考えることも重要です。

文化祭の準備が間に合わなかった。

なぜ間に合わなかったのでしょうか。

作業量を正しく考えていなかったから。

なぜ作業量を確認しなかったのでしょうか。

自分一人で進めたほうが早いと思い、周囲に相談しなかったから。

なぜ相談しなかったのでしょうか。

助けを求めることは、責任を果たせていないことだと思っていたから。

ここまで考えると、問題は単なる時間不足ではなく、自分の考え方にあったことが分かります。

その後、早めに役割を分けたり、途中の状況を共有したりするようになれば、失敗から何を学び、どう行動を変えたのかを説明できます。

総合型選抜では、「頑張りました」「成長しました」という言葉だけでは、その中身が伝わりません。

何を頑張ったのか。なぜ頑張ろうと思ったのか。どこで苦労したのか。なぜその問題が起きたのか。何を変えたのか。

問いを重ねることで、経験の中身が具体的になります。

面接対策でも、「なぜ?」の習慣は大きな力になります。

面接官は、志望理由書に書かれている内容をもとに質問を深めていきます。

「なぜこのテーマに関心を持ったのですか。」
「なぜ別の大学ではなく、本学なのですか。」
「なぜその方法が必要だと考えたのですか。」
「なぜあなたが取り組みたいのですか。」

こうした質問に答えるためには、自分の志望理由を表面だけで覚えるのではなく、背景まで理解しておく必要があります。

例えば、「少人数授業に魅力を感じたから志望しました」と答える場合にも、なぜ少人数授業が自分に必要なのかを考えます。

先生へ質問しやすい環境を求めているのか。学生同士で意見を交わしたいのか。高校の授業で、自分の意見を話すことで理解が深まった経験があるのか。

理由を具体的にできれば、その大学でなければならない理由も伝わりやすくなります。

ただし、「なぜ?」を繰り返しすぎて、自分を追い詰める必要はありません。

答えがすぐに出ないこともあります。「なぜ自分はこれが好きなのか分からない」と感じる場合もあるでしょう。

そのようなときは、「どんな場面で特に楽しいと感じるか」「いつから気になっているか」「反対に、どんなことには興味が湧かないか」と質問を変えてみます。

例えば、「音楽が好きな理由は分からない」という人でも、歌詞に共感することが好きなのか、楽器の音を聞くことが好きなのか、ライブで人と一体になる感覚が好きなのかを考えれば、興味の方向が見えてきます。

問いは、自分を責めるために使うものではありません。自分の気持ちや社会の仕組みを理解するために使うものです。

「なぜ?」を習慣にするために、毎日難しいテーマを考える必要はありません。

学校のルール、通学中に見た出来事、友達との会話、気になったニュースなど、身近なことから始められます。

なぜこの校則があるのだろう。なぜこの商品が人気なのだろう。なぜ自分はこの授業だけ面白いと感じたのだろう。なぜ同じ出来事でも、人によって意見が違うのだろう。

一つの疑問をメモし、思いついた理由を書きます。その後、調べて分かったことや、自分の考えが変わった点も残しておくと、探究活動や小論文の材料になります。

最初から深い答えを出す必要はありません。

大切なのは、「そういうものだから」で終わらせず、もう一歩だけ考えることです。

「なぜ?」を繰り返す習慣が身につくと、興味のあることを学問へつなげやすくなります。自分の経験の意味も、以前より具体的に説明できるようになります。面接で理由を聞かれても、用意した言葉を読むのではなく、自分の考えとして話せるようになるでしょう。

総合型選抜で求められているのは、すべての問いに答えられる人ではありません。

身近な出来事に疑問を持ち、その答えを自分で探し続けられる人です。

「なぜ?」は、相手に答えを求めるだけの言葉ではありません。自分の興味を深め、経験を成長へ変え、大学で学びたいことを見つけるための言葉です。

今日から、気になったことに一度だけ「なぜ?」を加えてみてください。その小さな問いを繰り返すことが、あなたの考える力を育て、総合型選抜で自分の言葉を伝える土台になっていくのです。

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