見出し画像

自信がない人ほど知ってほしいこと!総合型選抜で自分の可能性を伝える考え方


総合型選抜専門の予備校「KOSSUN教育ラボ」です!今回のテーマは、「自信がない人ほど知ってほしいこと」です。

総合型選抜について調べていると、自分を積極的にアピールすることが大切だと書かれていることがあります。そのため、自信がない人は「自分には向いていない入試かもしれない」と感じるかもしれません。

特別な実績がない。人前で話すのが得意ではない。自分の長所も思いつかない。周囲には部活動や探究活動で活躍している人がいて、自分と比べるほど不安になる。

このような気持ちを抱えている高校生は、決して少なくありません。

しかし、総合型選抜は、自信満々に自分を売り込める人だけが受ける入試ではありません。むしろ、自信がないからこそ、自分を丁寧に振り返り、成長するきっかけにできる入試でもあります。

まず知ってほしいのは、自信があることと、自分を正しく理解していることは別だということです。

面接で迷いなく話せる人でも、内容が自分の経験に基づいていなければ説得力は生まれません。一方で、緊張しながらでも、自分が考えてきたことや経験から学んだことを誠実に伝えられる人は、大学側へよい印象を与えられます。

大学が見たいのは、「私は優れた人間です」と堂々と言えるかどうかではありません。

これまで何を経験し、何を考え、大学で何を学びたいのか。その人が自分自身と向き合い、自分の言葉で説明できるかを見ています。

自信がない人は、自分の経験を必要以上に小さく考えてしまう傾向があります。

例えば、文化祭で受付を担当した経験について、「受付をしただけなので書くほどではありません」と考える人がいます。しかし、詳しく聞いてみると、小さな子どもや高齢者にも分かりやすい案内を心がけ、混雑した時間帯には列のつくり方を工夫していたかもしれません。

本人にとっては当然の行動でも、そこには相手の立場を考える力や、状況を見ながら行動する力があります。

部活動でレギュラーになれなかった人も同じです。

試合に出ていないから評価されないと思うかもしれません。しかし、練習の準備を続けたこと、後輩へ声をかけたこと、チームの雰囲気が悪くなったときに仲間の話を聞いたことも、大切な経験です。

目立つ結果がなかったとしても、自分がどのような考えで動いたのかを振り返れば、その人らしい強みが見えてきます。

自信がない人に必要なのは、突然自分を好きになることではありません。

まずは、自分が実際に行ってきたことを、事実として認めることです。

毎日遅刻せずに学校へ通った。苦手な科目でも課題を提出した。家族の手伝いを続けた。友達の相談を聞いた。部活動で最後まで自分の役割を果たした。

こうしたことを、「誰でもできる」「当たり前だから価値がない」と否定しないでください。

同じ状況でも、全員が同じ行動をするわけではありません。あなたが選び、続けてきた行動には、あなたの価値観や考え方が表れています。

ある高校生は、面接練習で「私には長所がありません」と話していました。

しかし、高校生活について聞くと、欠席した友達へ毎回授業の内容や提出物を伝えていたことが分かりました。その友達が学校へ戻りやすいように、休み時間にも声をかけていたそうです。

本人は「友達なら普通にすることです」と考えていました。

けれども、相手の状況を考え、必要なことを継続して行えるのは、その人の思いやりや責任感です。

自分では気付いていなくても、日常の行動には強みが表れています。

自信がないときは、「長所は何ですか」といきなり考えるより、具体的な出来事から振り返ると見つけやすくなります。

誰かに感謝されたことはないでしょうか。困ったときに自分なりに工夫したことはないでしょうか。途中で辞めたくなったけれど続けたことはないでしょうか。以前より少しできるようになったことはないでしょうか。

そこから、自分の考え方や行動の特徴を探していきます。

例えば、テストでよい点を取ったことよりも、苦手な数学について先生へ質問できるようになった経験のほうが、その人の成長を具体的に伝えられることがあります。

最初は、分からないことを知られるのが恥ずかしく、質問できませんでした。しかし、分からないままにすると同じ問題で何度も間違えることに気付きました。そこで、授業後に一問だけ質問することから始めました。

この経験から伝わるのは、数学の点数だけではありません。自分の課題を認め、必要な助けを求められるようになった成長です。

自信がないこと自体も、隠さなければならない弱みではありません。

大切なのは、自信がない自分とどのように向き合っているかです。

例えば、「私は自分の意見に自信がなく、話し合いでは発言を控えてしまうことがありました。しかし、何も言わなければ相手に考えが伝わらないと気付き、事前に意見をメモしてから一度は発言するようにしています」と話せます。

この答えからは、自分の課題を理解し、改善しようとしている姿勢が伝わります。

総合型選抜では、弱みがない人よりも、自分の弱みに気付き、少しずつ行動を変えられる人が評価されることがあります。大学での学びにも、失敗や迷いはつきものだからです。

ただし、自信がないからといって、出願書類に自分を否定する言葉ばかり書くのは避けましょう。

「私は何もできません」「特別な経験はありません」「他の人より劣っています」と書いても、大学側はあなたのよさを判断できません。

自分を大きく見せる必要はありませんが、自分が行ってきたことを小さく扱う必要もありません。

例えば、「私は人前に立って全体をまとめた経験はありませんが、グループ活動では意見を記録し、発言が少ない人にも声をかける役割を担ってきました」と伝えればよいのです。

できなかったことだけで終わらず、自分ができたことや、努力していることまで伝えましょう。

また、自信は準備によって少しずつ育ちます。

面接が不安なら、自分の経験を何度も声に出して話してみます。志望理由に自信がないなら、大学の授業や教員、研究内容を詳しく調べます。活動経験が弱いと感じるなら、興味のあるテーマについて、今から調査や行動を始めます。

何も分からない状態で、自信だけを持とうとしても難しいものです。

しかし、調べたことが増え、考えたことが整理され、練習した回数が重なると、「これなら自分の言葉で話せる」という感覚が生まれます。

自信とは、最初から持っている性格ではなく、小さな準備や行動を重ねる中で育っていくものでもあります。

ある高校生は、志望理由に自信を持てず、何度書き直しても「自分の考えは浅い」と落ち込んでいました。

そこで、関心のあった子どもの貧困について、ニュースを読むだけでなく、自治体の支援制度や地域の活動を調べました。学校の先生にも質問し、身近な地域ではどのような支援が行われているかを確認しました。

調べる中で、経済的な支援だけではなく、学習機会や居場所の問題もあることに気付きました。最初は漠然としていた関心が、少しずつ具体的になっていきました。

その結果、急に性格が明るくなったわけではありませんが、自分がなぜ大学で学びたいのかを以前より落ち着いて説明できるようになりました。

このように、自信は考えや行動の積み重ねから生まれます。

周囲と比較しすぎないことも大切です。

総合型選抜では、他の受験生の活動が目に入りやすくなります。海外留学をした人、全国大会へ出場した人、社会活動を始めた人を見ると、自分の経験が小さく感じられるでしょう。

しかし、大学は受験生全員に同じ経験を求めているわけではありません。

海外へ行った人には海外での経験があります。地域で家族を支えてきた人には、その生活の中で得た経験があります。どちらが上ということではありません。

大切なのは、自分の経験から何を考え、大学でどのように学びたいのかです。

活動の規模だけを比べても、自分のよさは見つかりません。昨日までの自分と比べて、どのように変わってきたかを見てください。

以前は質問できなかったけれど、今は一度聞けるようになった。人前では話せなかったけれど、少人数なら意見を伝えられるようになった。興味があるだけだったテーマについて、自分で調べ始めた。

このような小さな変化も、あなたの成長です。

総合型選抜は、自信のある人が自分のすごさを競う入試ではありません。

自分の経験を振り返り、そこから得た気付きや成長を言葉にし、大学で学ぶ理由へつなげる入試です。

今、自信がないことを理由に諦める必要はありません。自信がないからこそ、丁寧に準備できることがあります。自分をよく見せようとせず、経験を一つずつ振り返れることもあります。

完璧な自分になってから出願する必要はありません。

分からないことや苦手なことがあっても、それと向き合い、少しずつ進もうとしている姿を伝えればよいのです。

あなたが価値のない人だから自信がないのではありません。まだ、自分の行動の意味に気付いていないだけかもしれません。

当たり前だと思ってきた経験を丁寧に見直してください。その中には、あなたの強みや価値観、成長してきた証拠がきっとあります。

総合型選抜で必要なのは、根拠のない自信ではありません。自分の経験を認め、自分の言葉で誠実に伝えようとする姿勢です。その姿勢が、大学へあなたの可能性を伝えてくれるのです。

いいなと思ったら応援しよう!