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「普通の高校生」にしか書けない強みとは?総合型選抜で日常の経験を魅力に変える方法

総合型選抜専門の予備校「KOSSUN教育ラボ」です!今回のテーマは、「『普通の高校生』にしか書けない強み」です。

総合型選抜について調べていると、華やかな実績を持つ受験生が目に入ります。全国大会への出場、海外留学、起業、ボランティア団体の立ち上げ、研究発表での受賞などを見ると、「自分には何もない」と不安になる人もいるでしょう。

部活動では全国大会に出ていない。生徒会長でもない。留学経験もなければ、大きな社会活動をしたこともない。毎日学校へ通い、授業を受け、友達と話し、部活動やアルバイトをしてきただけだと感じているかもしれません。

しかし、総合型選抜では、特別な実績を持つ人だけが評価されるわけではありません。むしろ、日常の中にある小さな疑問や経験を、自分の言葉で深く考えられることが大きな強みになります。

大学が知りたいのは、経験の派手さだけではありません。その経験を通して何を感じ、何を考え、どのように行動したのかという部分です。同じ活動をしていても、考え方や学びは一人ひとり違います。そこに、その人にしか書けない内容が生まれます。

例えば、毎朝電車で通学している高校生がいたとします。本人にとっては、特別でも何でもない日常です。しかし、混雑する車内で高齢者や小さな子どもを連れた人が困っている姿を見て、「誰にとっても使いやすい公共交通とは何だろう」と疑問を持つことがあります。

その疑問から、バリアフリーや都市交通、地域による移動手段の違いを調べれば、まちづくりや福祉、公共政策への関心につながります。毎日の通学経験が、大学で学びたいテーマの入り口になるのです。

また、コンビニや飲食店でアルバイトをしている高校生もいるでしょう。「ただ働いているだけなので、総合型選抜では使えません」と考える必要はありません。

外国人のお客様への対応で言葉の壁を感じた経験、食品が廃棄される様子を見て疑問を持った経験、同じ商品でも売れる時間帯が違うことに気付いた経験など、アルバイトの中にも多くの学びがあります。

ある高校生は、閉店前に大量の弁当が廃棄される様子を見て、食品ロスに関心を持ちました。最初は「もったいない」と感じただけでしたが、なぜ廃棄が発生するのかを調べるうちに、在庫管理や消費者の行動、企業の責任、環境問題まで考えるようになりました。

この高校生には、食品ロスを解決した大きな実績があったわけではありません。しかし、自分が実際に見た出来事から疑問を持ち、学びを広げた点には説得力があります。誰かから借りた話ではなく、自分の日常から生まれた問題意識だからです。

部活動でも同じです。部長やキャプテンでなければ書けないわけではありません。

試合に出られず、応援や準備を続けた経験。初心者として入部し、周囲についていくために練習を重ねた経験。けがをした仲間を支えた経験。後輩が悩んでいるときに声をかけた経験。こうした出来事にも、その人らしい強みが表れます。

例えば、三年間レギュラーになれなかった高校生がいたとします。目立った成績がないため、本人は部活動について書けないと思っていました。

しかし、話を聞くと、その高校生は練習の記録を毎日つけ、自分の課題を整理していました。試合に出る仲間の動きを観察し、必要な準備も続けていました。途中で辞めたいと思いながらも、最後まで部活動を続けたのです。

この経験からは、結果がすぐに出なくても努力を継続する力や、自分の状況を冷静に見て改善する姿勢が伝わります。大会実績はなくても、大学で学ぶうえで大切な力を持っていることが分かります。

総合型選抜では、「何をしたか」だけでなく、「なぜ続けたのか」「途中で何に悩んだのか」「そこから何を学んだのか」が重要です。結果だけを並べるのではなく、そこに至るまでの過程を言葉にすることで、その人らしさが見えてきます。

学校生活の中にも、強みの材料はたくさんあります。

授業で分からない友達に説明したこと。クラスで意見が分かれたとき、両方の話を聞いたこと。毎朝少し早く登校し、教室の準備をしていたこと。委員会の仕事を忘れずに続けたこと。提出期限を守るため、自分なりに予定を管理していたこと。

本人にとっては当たり前でも、すべての高校生が同じようにできるわけではありません。人の話を聞けること、地道に続けられること、周囲に気を配れること、任された仕事を最後まで行えることは、立派な強みです。

「普通の高校生」という言葉には、特別な成果を出していないという意味が込められがちです。しかし、普通に見える毎日の中で何を感じているかは、人によって違います。

家族の介護を身近で見てきた人と、そうでない人では、福祉への感じ方が異なります。地方で暮らしている人と都市部で暮らしている人では、交通や教育環境への問題意識が異なるでしょう。弟や妹の面倒を見てきた人は、子どもの成長や家族の役割について独自の視点を持っているかもしれません。

同じ高校に通い、同じ授業を受けていても、置かれている環境や心が動く場面は一人ひとり違います。その違いが、総合型選抜で伝えられる自分らしさになります。

一方で、日常の経験を書けば何でも評価されるわけではありません。「毎日学校へ通いました」「部活動を頑張りました」だけでは、あなたの考えが見えてこないからです。

大切なのは、出来事を細かく振り返ることです。

どのような状況だったのか。そこで何を感じたのか。なぜその行動を選んだのか。うまくいかなかったときに、何を変えたのか。その経験が、現在の興味や大学で学びたいことにどうつながっているのか。

ここまで考えることで、よくある経験が、自分にしか書けない内容へ変わっていきます。

例えば、「文化祭を頑張りました」だけでは、多くの受験生と似た話になります。

しかし、「意見を言う人が限られていたため、発言の少ない人にも個別に声をかけたところ、装飾に関する新しい案が出た。その経験から、全員が参加できる環境をつくることの大切さを学んだ」と書けば、その人の考え方や行動が伝わります。

さらに、学校や社会における話し合いの進め方に興味を持ち、大学でコミュニケーションや組織について学びたいとつなげることもできます。

ここで気を付けたいのは、普通であることを必要以上に弱みとして扱わないことです。

自分にはすごい経験がないと焦ると、活動を大きく見せたり、実際には考えていなかったことを後から付け加えたりしたくなるかもしれません。しかし、無理に作った話は、面接で質問を重ねられると答えられなくなります。

それよりも、自分が本当に経験したことを丁寧に振り返るほうが、自然で説得力のある内容になります。自分の体験であれば、そのときの迷いや感情、周囲の様子まで具体的に話せるからです。

大学は、完成された実績の持ち主だけを求めているわけではありません。身近な出来事に疑問を持ち、自分なりに考え、これから学びを深められる人を求めています。

今はまだ大きな成果がなくても、大学で学ぶことによって成長できる可能性があります。総合型選抜は、その可能性も含めて伝える入試です。

もし「自分は普通だから書くことがない」と感じているなら、今日一日の行動から振り返ってみてください。

誰と話したのか。何に困ったのか。どんなニュースが気になったのか。授業で疑問に思ったことは何か。自分から動いた場面はなかったか。

そこには、自分では気付いていない強みや関心が隠れています。

特別な人の経験をまねする必要はありません。あなたが毎日の生活で見てきたこと、悩んできたこと、工夫してきたことは、あなたにしか語れません。

「普通の高校生」にしか書けない強みとは、日常を自分の目で見て、自分の頭で考えてきたことです。

華やかな実績がなくても、自分の経験にきちんと向き合えば、そこから人柄や成長、学ぶ意欲を伝えられます。何気ない毎日の中にある小さな経験こそが、総合型選抜であなたらしさを示す大切な材料になるのです。

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