継続力はどうアピールするか?総合型選抜で評価される伝え方とは
総合型選抜専門の予備校「KOSSUN教育ラボ」です!今回のテーマは、「継続力はどうアピールするか」です。
総合型選抜では、自分の強みとして「継続力があります」と書いたり、面接で話したりする高校生がたくさんいます。
確かに、何かを長く続けられることは素晴らしいことです。大学での学びは、一つのテーマについて何年も考え続けることが求められます。そのため、継続する力は大学側も重視しています。
しかし、「私は継続力があります」と伝えるだけでは、残念ながら印象には残りません。
なぜなら、多くの受験生が同じことを話しているからです。
では、どうすれば継続力が自分だけの強みとして伝わるのでしょうか。
ポイントは、「何を続けたか」よりも、「なぜ続けられたのか」と「続ける中で何が変わったのか」を伝えることです。
例えば、三年間部活動を続けましたという話があります。
もちろん立派な経験です。
しかし、それだけでは高校生なら珍しいことではありません。
そこで考えてほしいのは、その三年間でどんな出来事があったのかということです。
途中で辞めたくなったことはなかったでしょうか。
思うように結果が出なかった時期はなかったでしょうか。
そのとき、どのように乗り越えたのでしょうか。
実は、大学が知りたいのはそこなのです。
例えば、陸上部に所属していた高校生がいました。
入学当初は記録が伸びず、何度も辞めようと思ったそうです。
しかし、自分の走りを動画で確認し、毎日の練習内容を記録しながら少しずつ改善を続けました。
その結果、大会で大きな成績を残したわけではありませんが、自分なりに記録を更新できました。
この話から伝わるのは、「三年間続けました」という事実だけではありません。
課題を分析する力や、改善を繰り返す姿勢、結果が出なくても努力を続けられる力が見えてきます。
これが評価される継続力です。
また、継続とは、何年も続けることだけを意味するわけではありません。
例えば、毎朝ニュースを読む習慣を一年間続けた人もいます。
最初は授業で話題についていくためでしたが、毎日続けるうちに社会問題へ興味を持つようになりました。
環境問題や少子高齢化、国際情勢など、気になるテーマが増え、大学で学びたいことも見えてきたそうです。
この場合、ニュースを読んだことが評価されるのではありません。
続けることで考え方が変わり、視野が広がったことが評価されます。
勉強も同じです。
例えば、英単語を毎日覚え続けた経験があります。
それだけでは、よくある話に聞こえるかもしれません。
しかし、「最初は三日坊主でしたが、通学時間だけは必ず勉強すると決めて習慣化しました。その結果、毎日続けることの大切さを実感し、他の教科の勉強にも応用できました」と伝えれば、自分なりの工夫や成長が見えてきます。
継続力とは、我慢する力ではありません。
続けるために工夫できる力でもあります。
だからこそ、「毎日頑張りました」で終わらせるのではなく、「続けるためにどんな工夫をしたのか」を考えてみてください。
例えば、ある高校生は読書を続けることを目標にしていました。
しかし、最初は一冊も読み切れませんでした。
そこで、一日五ページだけ読むことに決めました。
読む量を減らしたことで習慣になり、一年後には三十冊以上読めるようになったそうです。
ここで伝わるのは、本を読んだ冊数だけではありません。
自分の課題を理解し、無理なく続ける方法を考えられる人だということです。
大学で研究を進めるうえでも、この考え方はとても重要です。
一方で、「三年間続けました」という言葉だけでは、面接で質問が続いたときに困ることがあります。
「途中で苦しかったことはありますか。」
「辞めたいと思ったことはありませんか。」
「なぜ続けられたのですか。」
こうした質問に具体的に答えられなければ、本当に自分の経験だったのか疑問を持たれてしまいます。
だからこそ、出来事を細かく思い出しておくことが大切です。
例えば、アルバイトを二年間続けた経験も立派な継続力です。
しかし、「アルバイトを続けました」では終わりません。
接客で失敗したこと。
忙しい時間帯を経験したこと。
新人へ仕事を教える立場になったこと。
お客様から感謝されたこと。
こうした経験を通して、自分がどのように成長したのかを伝えることで、継続力に説得力が生まれます。
また、結果が出なかった経験も、決してマイナスではありません。
例えば、吹奏楽部で希望するパートになれなかった高校生がいました。
それでも練習を続け、別の役割を任されながら三年間活動しました。
第一希望はかないませんでしたが、仲間を支える大切さや、一つの目標だけにこだわらず努力を続ける意味を学んだそうです。
大学は、このような経験にも価値を見いだします。
成功したかどうかではなく、その過程で何を学んだのかを見ているからです。
継続力を話すときには、「長く続けた」という時間だけに注目しないようにしましょう。
毎日続けた理由。
途中で苦しかったこと。
乗り越えるために工夫したこと。
続けたことで自分が変わったこと。
そして、その経験を大学でどう生かしたいのか。
ここまで伝えられると、同じ継続力でも印象は大きく変わります。
もし今、「自分には継続していることなんてない」と思っているなら、もう一度生活を振り返ってみてください。
毎日家族のお弁当を作っている。
日記を書いている。
犬の散歩を担当している。
電車の中で本を読んでいる。
部屋の片付けを続けている。
毎朝少し早く登校している。
こうした習慣も立派な継続です。
大切なのは、派手さではありません。
その習慣が、自分にどんな変化を与えたのかです。
総合型選抜では、「継続力があります」という一言よりも、その背景にある物語が評価されます。
なぜ始めたのか。
なぜ続けられたのか。
途中で何を感じたのか。
その経験が今の自分にどうつながっているのか。
そこまで話せる人は、大学でも地道に学び続けられる人だと感じてもらえます。
大学での学びは、一日や一週間で成果が出るものではありません。
何度も失敗しながら考え続けることが求められます。
だからこそ、大学は継続力を重視しています。
しかし、本当に評価される継続力とは、長く続けたという事実ではなく、続ける中で考え、工夫し、成長してきた姿勢です。
あなたがこれまで当たり前に続けてきたことも、振り返ってみれば、自分らしい強みがたくさん詰まっています。
その経験を丁寧に言葉にすることができれば、継続力は総合型選抜で大きな魅力となり、大学へあなたらしさを伝える力になってくれるでしょう。
