日本国土開発本決算|営業益+208%の翌期が-12%予想になる理由
日本国土開発の2026年5月期は、売上高1,352.1億円(前期比+9.6%)、営業利益71.5億円(+208.4%)でした。大幅増益ですが、2027年5月期の営業利益予想は63億円(-11.9%)です。
今回の問いは「急回復したのに、なぜ翌期は減益予想なのか」です。結論は、土木・建築の採算回復と、不動産・エネルギーの縮小を分けることです。

本決算の数字
売上高:1,352.1億円、前期比+9.6%
営業利益:71.5億円、同+208.4%
経常利益:65.7億円、同+237.5%
純利益:54.5億円、同+308.9%
利益の伸びは売上の伸びを大きく上回りました。数量だけでなく、工事採算の改善が全社利益を押し上げています。
土木は赤字から黒字、建築は利益+171%
土木事業は売上高380.3億円(+2.6%)、事業利益3.2億円となり、前期の45.1億円の赤字から黒字へ転換しました。建築事業は売上高924.7億円(+23.9%)、事業利益69.9億円(+170.5%)です。
全社回復の中心は、土木の損失縮小と建築の増収・採算改善です。次はこの改善が受注時の見積もり精度や工事進捗によるものか、複数期に続くかを確認します。
不動産・エネルギーは縮小
不動産事業は売上高25.2億円(-52.3%)、事業利益5.1億円(-79.0%)。エネルギー事業は売上高34.7億円(-53.4%)、事業利益13.3億円(-63.6%)でした。
工事部門が回復する一方、資産売却や案件時期の影響を受けやすい事業は反動減です。翌期の会社計画は売上高1,370億円(+1.3%)、営業利益63億円(-11.9%)、純利益40億円(-26.6%)。急回復をそのまま延長しない慎重な前提です。
リスクと見落としやすい点
資材・人件費、工期遅延、不採算工事、受注競争、不動産・発電案件の売却時期が主なリスクです。見落としやすいのは、全社大幅増益の裏で事業ごとの方向が逆である点です。
向いている読者
建設会社を受注高だけでなく、土木・建築・資産事業の利益構成で見たい人に向きます。回復率より翌期計画の前提を確認したい人向けです。
まとめ
営業利益は71.5億円、前期比+208.4%
土木は赤字から黒字、建築利益は+170.5%
不動産とエネルギーは大幅縮小
翌期営業利益予想は63億円、-11.9%

主な確認資料
日本国土開発「2026年5月期 決算短信」、同社決算説明資料

