参政党は憲法98条、99条を知らないのでしょうか?
# 参政党問題 No.6 〔2025/9/19〕
調べ物をしていて神谷宗幣氏のブログを見つけました。その中に、「教育勅語や銃剣道を教えたらどうなるというのか?」(2017/4/5)、がありました。
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教育勅語や銃剣道の指導が時代錯誤な教育だと騒がれている。
バカバカしいと思っていたら、官房長官までコメントを出す始末。
現代において、教育勅語や銃剣道を教えたら子供たちにどんな悪影響があるのか?
明確に説明できる方がいれば教えてほしい。
戦前の時代の教育に問題が無かったとは言わない。しかし、社会モラルや人物を比較すると戦前を見習うことはたくさんあると思う。
戦前を全て否定する論調はまさにWGIPではないのか?
否定を繰り返す方々は、WGIPなどをしっかり理解しているのだろうか?
そんな人たちからすると「軍事」的なリテラシーをもとうと番組をつくる私は戦前郷愁の右翼になるのだろうか。
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教育勅語は、自己犠牲や天皇制を強要する内容であり、結局従順な人間が求められ、その結果、戦争に突き進んだ現実があります。「教育勅語等排除に関する決議(1948年6月19日衆議院決議)」には、「思うに、これらの詔勅の根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に基いている事実は、明かに基本的人権を損い、且つ国際信義に対して疑点を残すものとなる。よって憲法第98条の本旨に従い、ここに衆議院は院議を以て、これらの詔勅を排除し、その指導原理的性格を認めないことを宣言する。」と述べ、「教育勅語等の失効確認に関する決議(1948年6月19日参議院決議)」には、「われらは、さきに日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定して、わが国家及びわが民族を中心とする教育の誤りを徹底的に払拭し、真理と平和とを希求する人間を育成する民主主義的教育理念をおごそかに宣明した。その結果として、教育勅語は、軍人に賜はりたる勅諭、戊申詔書、青少年学徒に賜はりたる勅語その他の諸詔勅とともに、既に廃止せられその効力を失つている。」と述べています。
いずれも憲法、「憲法第98条の本旨」、「日本国憲法の人類普遍の原理に則り、教育基本法を制定」に反していると述べています。どなたか神谷氏にこのことを教えてあげてくれませんか。
そして、銃剣道についてですが、文部科学省の「学制百年史」の「第二編 戦後の教育改革と新教育制度の発展 第一章 戦後の教育改革(昭和二十年~昭和二十七年)」の「第九節 体育・保健・給食 一 終戦直後の処理」に「学校体育については、体錬科の内容から軍事的色彩を除去するため、まず、二十年十月銃剣道と教練を禁止し」、とされています。武道(剣道・柔道・なぎなた・弓道)も翌月から中止になっています。「二 体育・スポーツ・リクリエーションの振興・・・学習指導要領の改善と対外競技・・・なお、体育の内容から除かれた武道は、その後、競技方法も改められ、軍国主義的な色彩がなくなり民主的なスポーツとしての性格・内容をそなえるようになったので、二十五年に柔道、二十六年に弓道、二十八年に剣道をそれぞれ新しいスポーツ教材の一つとして取り扱ってよいこととされた」、とありますが、銃剣道は含まれていません。
2006(H18)年に教育基本法が変えられ、それを受けて学習指導要領が変更され、「文部科学省では、平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改訂を告示し、新学習指導要領では中学校保健体育において、武道・ダンスを含めたすべての領域を必修とすることとしました」、となったのです。その武道について、「2 武道の運動種目は,柔道,剣道又は相撲のうちから1種目を選択して履修できるようにすることとしている。・・・また,原則として,その他の武道は,示された各運動種目に加えて履修させることとし,地域や学校の特別の事情がある場合には,替えて履修させることもできることとする」(中学校学習指導要領解説保健体育編、p115)ということで、こっそり銃剣道を含めているのです。
神奈川県平塚市で2017(H19)年に全国で唯一銃剣道を実施していた平塚市の中学校が問題だと、市民が抗議活動を展開していました。私もいろいろ情報公開で調べました。市は、銃剣道をやっていた中学校は剣道の防具が足りないから銃剣道を実施していると説明していました。しかし、情報公開請求により、ほかにもそういう学校が存在し、銃剣道を実施する理由がなくなっていました。平塚市はその情報公開日の前日に、銃剣道を取りやめると公表しました。約1年半だったでしょうか、成長期の貴重な時間に銃剣道をやらされた子どもたちは、どう思ったことでしょうか。うちの家のどこかにあるその頃の書類はすぐには出てこないのですが、銃剣道の実施にあたっては、国会議員だった高村正彦氏や佐藤正久氏らが働きかけていました。
また武道として柔道が実施されていますが、「『28年間に中高生114人が死亡』日本の学校柔道で悲惨な事故がなくならない根本原因 柔道大国フランスでは死亡事故ゼロ」(PRESIDENT Online 、2021/10/27)という深刻な問題があります。銃剣道でも死者が報告されています。このような危険な武道の必修化は止めるべきです。
ところが、参政党の新日本憲法(構想案)には、「第九条・・・3 国語と古典素読、歴史と神話、修身、武道及び政治参加の教育は必修とする。」、と書かれています。参政党は柔道で死者が多数報告されていることをご存知ないのでしょうか。もう少し、現実を認識していただきたいです。
ところで、憲法99条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」、と規定しています。参政党の神谷氏は国会議員ですから、憲法擁護義務が課せられています。したがって、【教育勅語等排除に関する決議(1948年6月19日衆議院決議)/教育勅語等の失効確認に関する決議(1948年6月19日参議院決議)】をふまえた政治活動をしなければなりません。2006年の教育基本法を変えたのは、安倍晋三氏でした。その結果、現在の教育基本法はおかしな条文になっています。そのおかしな条文に基づき学習指導要領が作成されています。安倍氏は憲法改正の前段階として教育基本法を変えた、とどこかに書いてありました。教育基本法が変えられても憲法は変わっていませんから、憲法98条1校「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」、ですから、参政党の憲法案も憲法に従う義務があります。
参政党は、憲法98条、99条を知らないのでしょうか。
【神谷宗幣 @参政党、2017-04-05】
教育勅語や銃剣道を教えたらどうなるというのか?
【参政党】
新日本憲法(構想案)
【産経新聞、2017/4/4】
教育勅語の教材使用、菅義偉官房長官「教育基本法に反しない取り扱い、否定しない」
【産経新聞、2017/4/4】
「銃剣道は時代錯誤、戦前への郷愁」 米山隆一・新潟県知事が新指導要領明記に反対ツイート 今度は千葉市長とやり合う
【東洋経済、2019/01/26】
我慢と自己犠牲を美化する教育勅語のヤバさ 教育勅語が復活すれば子どもが追い込まれる
【教育勅語等排除に関する決議(1948年6月19日衆議院決議)/教育勅語等の失効確認に関する決議(1948年6月19日参議院決議)】
https://www.liveinpeace925.com/action/shukai170325_hosoku3.pdf
【e-Gov法令検索】
日本国憲法
教育基本法(教育基本法(昭和二十二年法律第二十五号)の全部を改正する。)
【文部科学省】
学制百年史
学校体育の充実 > 武道・ダンス必修化
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第7節 保健体育
中学校学習指導要領解説
中学校学習指導要領解説 保健体育編
【スパイシー🌶️・マダム、2025年8月1日】
令和7年7月20日執行 第27回参議院議員通常選挙 No.14
【神奈川新聞、2017年12月16日】
戦前回帰?中学銃剣道で論争 平塚の1校、全国唯一
【PRESIDENT Online 、2021/10/27】
「28年間に中高生114人が死亡」日本の学校柔道で悲惨な事故がなくならない根本原因 柔道大国フランスでは死亡事故ゼロ
【東洋経済、2020/07/25】
日本の中高生だけが柔道で亡くなる驚きの実態 強豪他国はゼロなのに日本は「121人死亡」
【しんぶん赤旗、2017年7月5日】
隊発足以来 銃剣道の訓練中自衛隊死者2人 宮本徹議員要求に防衛省回答
胸突く危険な技 中学で教えていいか
