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“大丈夫でしょ”が崩れた日。メニエール発症の話

わたしは40歳になる少し前に、メニエール病を発症しました。

その日の朝のことは、今でもはっきり覚えています。

目が覚めた瞬間、
天井がぐるぐる回っていました。

寝ているのに、回っている…。
「……あ、これやばいかも」

直感でわかりました。

当時のわたしは、仕事も順調でした。
やりがいもあって、自分の思う方向に進めている実感もあって。

年齢的にも、いわゆる“脂がのっている時期?!”(笑)
多少ハードでも、体力も気力もまだまだいける、そんな感覚でした。

40歳になると体に変化が出るよ、なんて話も聞いていたけれど
「まあ、自分は大丈夫でしょ」と、どこかで思っていました。

健康にも気をつけていましたしね。
むしろちょっとした健康オタクだったので、
人より身体を労われている。そう思っていました。

発症の前日は、大きなイベントの日でした。
「健康まつり」という、いわゆる大型イベント。

忙しかったけれど、それ以上に楽しくて。
やり切った、そんな感覚で1日を終えました。

そして、その翌朝です。

起き上がることができない。
歩くのも、もちろん一苦労。

一人で病院に行くのは無理だと判断して、母に連絡をしました。

耳鼻科では、座っていることすらつらくて
「横になりますか?」と声をかけてもらい、そのままベッドへ。

先生がベッドまで来て診察してくださって…

「メニエール症候群ですね」

そう言われました。

自分でもわかるくらい、目がひとところにとどまらない。
“眼振”が出ていました。 

点滴を受けて帰宅。
翌日もふわふわ感や聞こえにくさは残っていたけれど、だいぶ症状は落ち着いて…。

それでも、わたしは仕事に行きました。

大事な仕事があったからというのも理由のひとつですが、
本音を言うと、それだけではありませんでした。

正直、仕事を休むことよりも、迷惑をかけることのほうが嫌だったんです。

自分が休む=迷惑をかける。

そう思い込んでいました。

今振り返ると
そんなことないんですけどね。

そして、体の声を聞いていなかった、というより
「自分は大丈夫」という過信のほうが近かったのかもしれません。

…とはいえ、聞いていなかったのは事実ですね。

その後、服薬で症状は少しずつ落ち着いていきました。

でも、ひとつだけ残ったものがありました。

エレベーターが怖くなったんです。

正確には、乗れるけど
乗ったあとに立てなくなる。

あの「垂直の揺れ」がどうしてもダメで、
またあのめまいが来るんじゃないかと思うと怖くて。

どんなに疲れていても、どんなに高くても
ずっと階段を使っていました。

…だからこそ

久しぶりにエレベーターに乗って
何事もなく降りられたときのあの感覚は、今でも忘れられません。

「あ、わたしエレベーター大丈夫なんだ」って思えた、あの安心感。


そして、どうして今この話をしているかというと…

これ、今でも“サイン”として出てくるんです。

「ふわふわする感覚」
「耳に膜が張ったような感じ」

ここ数年は落ち着いていたのですが

気温の変化や、季節の変わり目、
そして最近、少し詰め込み気味だったこともあって

朝起きたときにふと

「あれ?ちょっと聞こえにくいかも」

そう感じました。

久しぶりの、“あの膜が張ったような感覚”。

これは、わたしにとっての合図です。

「ちょっと休みなよ」

そう言われているような感覚。

もし今、少しでも

「なんかしんどいな」
「ちょっと無理してるかも」

そう感じている方がいたら

それ、もしかしたら
体からのサインかもしれませんね。

大きく崩れる前に
少しだけ、休んでみてもいいのかもしれません。

今は、あのときの自分を否定したいわけじゃなくて
あれがあったからこそ、
体のサインを受け取れるようになった気がしています。

だからこそ、前みたいに無理をして進むんじゃなくて

休みながらでもいい。
立ち止まりながらでもいい。

ちゃんと自分の体と一緒に、進んでいこうと思います。

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coo ありがとうございます。とても嬉しいです。