[書評] 世界史を大きく動かした植物
妻と出会うまで、
漠然と "異性にモテたい" と思っていた。
考えてみると 小〜中学校時代は、
私の人生の中では
比較的チャンスだった気がする。
お付き合いまではなかったものの、
学校生活の中では女子と
よくコミュニケーションが取れていた。
きっと当時の私に
リア充ムーブができていたなら、
彼女のひとりくらいはできた気がする。
(明確にフラグを
へし折った自覚もあったし)
それっきり女性に囲まれるチャンスは、
全くなかったと言っていい。
それはともかく 日々の暮らしが
楽しくなる秘訣といえば、
そのひとつは
「面白いと思うものに囲まれる」
ことではないだろうか。
人によっては "面白い" が
"楽しい" とか "好き" に
なるかもしれないが、
まぁ つまりは そういうことである。
ただ 勝手に周りに
面白いものが集まるほど
世界は都合よくできてはいないもので、
そのためには少々自分の努力が必要だ。
とはいえ何も、コレクターよろしく
面白いものを集めるだけが全てじゃない。
もっと気軽に面白いものに
囲まれる方法がある。
それは
「身近にあるものを
面白いと思えるようになること」だ。
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身近な「植物」
今は生まれ育った田舎よりは
いささか都市っぽいところに
住んで生活しているものの、
都心ほど発達しているかと言えば
決してそんなことはない。
駅前通りこそ都会的な様相はあるが、
方角によっては 10分も歩けば
その印象も変わってくる。
つまりは コンクリートジャングルの中に
暮らしているわけではないのだけれども、
ふと考えると 私は普段
「植物」というものを
意識していないことに気付く。
4月になれば 桜並木がキレイだし、
芝生の中にあるシロツメクサが好きだ。
毎朝 朝食として青汁を飲んでいるし、
健康を意識して積極的に野菜を食べる。
"木" も "花" も "草" も "野菜" も、
毎日 私は 目や口にしている。
だが「植物」という括りで捉えたとき、
私はそれらに関心を示した記憶は
まるでない。
そうだ、私(私たち)は
植物に囲まれて
植物と共に生きているのだった。
植物と「共に生きている」
そういえば少し前に、
「植物にも知能があるらしい」
だかなんだかという話を
テレビで見た気がする。
そもそも「知能とは何ぞや」という
疑問を追求しだすと 完全に
哲学の領域へ突っ込んでしまうが、
ともあれ 植物も
「生物」であることには違いない。
植物以外の生物を見ても、
哺乳類から虫の類や
細菌や単細胞生物の類。
もはや外見だけでは
「生物」とは何ぞやと戸惑うほどに
違うものであって、
それを考えれば
植物が生物であることに
驚くべきは理由ない。
そして種々の動物たちを見ていても
まるで意思や知性を
持っているかのように、ダイナミックで
興味深い行動を示している。
犬や猫などは
家族としても暮らすことが多いし
知性を持っていると感じられるが、
はたして虫や微生物の動きと
哺乳類の動きを見比べて
何を根拠に知性の有無を分けられようか。
見方次第ではあるが、
私には どの生物も
知性を持って動いているように
思えてならない。
世界は植物に支配されている
普段 生活をしていると 私は無意識に
「生物 ≒ 動物」と
捉えがちになっているが、
植物も紛うことなき生物の一種である。
そして よくよく調べてみると、
世界中の生物の中では
動物よりも植物の方が大きい。
冷静に日常生活を見直してみると
自分よりも背の高い木々が
そこかしこに生えていて、
視界に入る範囲の草むらだけでも
表面積・体積・重量と どれをとっても
私は植物に敵わない。
知性こそが
人間のアイデンティティーであり、
知性を持つ人間こそが尊い存在である。
どこかそんなふうに
考えている自分がいたが、
改めて植物たちと自分を対比すると
如何に傲慢であったかと反省する。
人間は自分たちこそが
地球上を支配していると
思い込んでいるのかもしれないが、
実は 地球全体を支配しているのは
植物なのではないだろうか。
農業や園芸で植物を
意のままに従えていると思っているが、
実は私たち人類の方が
彼らの手のひらの上に
踊らされているのかもしれない。
世界史における植物と人類の
関係をなぞりながら、
そんなスケールの大きさを
感じさせる1冊である。
個人的には、トウモロコシの項が
特に面白かった。
私が想像していた以上に
トウモロコシが世界を支え、さらには
その歴史にロマンが こんなにも
(まるでトウモロコシの粒のように)
詰まっていたとは!
私は トウモロコシは
加工品以外は あまり好まない
(薄皮が歯間に挟まるのが
煩わしいだけ)のだが、
これからはトウモロコシを
見る目が変わりそうだ。
こんな人にオススメ!
・世界史が好きな人
・植物の歴史に興味がある人
こんな人には合わないかも…
・歴史にも植物にも興味がない人
お読みいただき、
ありがとうございました。
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— Naseka@令和の哲学者 (@philosopher_018) June 24, 2025
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