初めて人生を考えるようになった - 西炯子の世界 #4 -
(前回 ↓ )
ちょうど世間も お盆休みに突入。
人によっては墓参りを兼ねて
実家に帰省するという人も
いるのだろう。
私も最近こそ諸事情あって
自分の実家には帰っていないが、
昭和の価値観で凝り固まった
親族と顔を合わせるのは
"普通でない" 人間である私としては
あまり気乗りしないものだった。
20代のうちに結婚するのは当たり前。
結婚したら早々に
子供を作るのは当たり前。
成人したら両親に孫の顔を見せて
親孝行するのが当たり前。
幸か不幸か年の近い
イトコ一同の中で何の因果か
私の家(兄弟含む)のところだけは
結婚も子ども(親から見れば孫)も
縁遠かった。
イトコたちは親世代の
価値観のとおりに順当に結婚し、
子供が生まれ、それはそれは幸せそうだ。
元々 親子関係が良好ではなかった上に
この居心地の悪さだもの。
これでまだ多少なりとも
色恋沙汰でもあれば
「そろそろ身を固めろよ」くらいの
笑い話で済ませられたのだろうが、
こちとら生粋の朴念仁である。
…まぁ興味がないわけではなかったから、
それは ちょっと違うか。
あまりに "女性" とか "交際" というものが
理解できなかった私には、
マンガと空想の中以外では
自分のそばにパートナーがいることが
想像すらできなかった。
「私は このまま独りで生きていくのだ」
そう考えていた私に投げかけられたのが、
哲学者 カイエダ氏の言葉だったのだ。
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