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[書評] 私が見た未来 完全版

私は「話題の本」とか
「流行本」というのは
基本的に興味を示さないわけだが、
たまたま Kindle セールを見ていたら
世界で?日本近隣で?
話題になってる本が目に留まった。

「これこれ こういう理由で
 話題になってます」
とニュースで見たときは、
正直 アホやなぁとしか思わなかったが。

ただ タイミング的にも
今が一番ネタにはなりそうだし、
そこまで お財布の負担にならないしで
ものは試しに読んでみた。
何事も自身の目で見て
判断することが大事だからだ。

いつも私は 書評の末尾に
「こんな人にはオススメする / しない」
と添えているけれど、今回は大事なので
最初にひと言 書いておこう。

「自分の頭で考えられない人は
 これを読んではいけません」


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そういや来月ヤバいらしい

どれだけ有名な話なのかは
分からないが、
どうも噂によると
「今年の7月に日本列島を
 地球規模の大災難が襲う」らしい。

予知夢を見ることに定評のある作者が
夢に見たのが根拠だそうで。

正直 私自身は噂を聞いても
全く信じようとは思わなかったし、
それは実際に本書を読み終えても
変わらなかった。

もちろんこれは個人の意見だし、
これがただちに この本を
否定・批判するものでもない。

まぁ小学生の頃は 世間が
ノストラダムスの大予言だとか
アンゴルモアの大王が云々だとか
テレビで騒いでいるのを
純粋な好奇心からワクワクして
期待していたものだが、
今となっては この手の話に対して
定石ともいえる
ツッコミも知ってしまったから
あんな一点の曇りもない目をすることは
残念ながらできそうもない。

私もワンチャン狙える?

そういえば 私は趣味のひとつに
競馬観戦があるのだが、
実際に万馬券を当てたことがある。

1,2,3着をドンピシャで当てる
3連単馬券も当てたことがあるし、
単勝オッズ 10倍を超える勝ち馬を
1点勝負で的中させたこともある。

どれも手堅い決着ではなかったわけで
(手堅かったら倍率は低くなる)、
自分で言うのもなんだが
なかなかの予知能力だと思う。

しかも曖昧な表現は一切なく
「こういう着順で決まる」と
断定して当てているのだから、
そこらへんの予言者が
裸足で逃げ出すくらいには
確度の高い予言である。
「これは別の解釈で…」などという
ダサい言い訳は一切しない。

本書の7月の大災害の予言を信じて
騒ぎまわっている人は、
ぜひとも私の予言も信じればいい。
100円の元手さえあれば、
きっと大金持ちになれることだろう。

…などと本気で
のたまう気などあるはずもなく、
なんのことはない。
当たった事実だけを並べたてて、
その何倍も外れた都合の悪い事実には
一切触れなかっただけのことである。

故に 私の話を聞いて食指が動いた人は、
悪いことは言わないから
賭け事はやめておくべし。
騙されやすい性格のようだから、
最近 流行りの特殊詐欺にも注意しよう。

冗談はさておき この手の予知や予言に
ツッコミを入れたらキリはないが、
少なくとも全ての予言の数と
その当たりハズレを
きっちり検証しないことには
当たるも当たらないもないのである。

念を押しておくが、
何も作者の発言を
否定するものではない。
他人を傷つけない限りは
人が何を発言しようと自由だし、
問題はそれを真に受けて
もしくは曲解して
騒ぎ立てている人たちである。

少なくとも彼らには私の予知能力と
作者の予知能力の
区別はつかないだろうし、
故に大金持ちになるために
私の競馬予想…もとい予言を聞くために
お金を払うのが
合理的な判断となるはずである。

彼らとの接点さえできれば、
私はきっとすぐに
世界的な人気者になれるに違いない。

別に嘘だとも思わない

ここまでだいぶ
シニカルになってしまったが、
返す返すも 主張しているのは一貫して
「私は信じませんよ」の一点のみである。

なまじ機械系エンジニアを
やっているから
科学的視点というものは
大事にしているつもりではあるが、
さりとて科学を
盲信しているわけでもない。

私自身の理解の範疇においては
信じるに足る根拠がないというだけで、
その予言が嘘であると
確証したわけでもない。

科学を万能視するあまりに
「科学で証明できない = 誤り」
と決めつけるのは、これは全くもって
科学的な姿勢ではない。
むしろ傲慢であるとさえ言える。

「分からないものは 分からない」と
ありのままを認めることが、
科学に対して真摯で誠実な態度である。

だから 感覚的には
「そんなわけないだろう」
「オカルトっぽい話だな」
と思うけれども、
それ以上に真とも偽とも
証明するだけの知識は私にはない。

それ故に私は信じないと思いつつも、
嘘だと言うつもりもない。

これが本書を読んでの
私なりの結論である。

まとめ

まぁ科学を信じないのも
オカルト話を信じるのも
個人の自由ではあるのだが、
ひとつだけ確かなのは
自分の発言には
責任を持つべきだということだ。

作者はあくまでも
予知夢を見る体質であることと、
2025年7月に大災害が日本を襲うという
夢の内容を書いてはいるものの、
本書を読めば その予知夢が
必ずしもピシャリと
当たるわけではないことも示している。

言ってみれば
「外れることもあるが、
 未来をこう予想する」
と書いているわけで、
前段のひと言が前提にあるなら
表現の自由の範囲内だろう。

だが SNS などで騒いでいる人は
本書をどこまで読んで
どう解釈したのか分からないが、さも
「間違いなく当たる」くらいの勢いで
盛り上がっている様子である。

おかげさまで訪日観光客が
例年に比べて大きく落ち込み、
観光業が困っているとかなんとか。

さて、彼らはこれだけ騒いで
予言が外れたら 自分の発言に対して
何を思うのだろうか。

私の予言によれば、
「あ、外れたんだ」くらいで
それ以上考えることはないだろう。

仮に責任を追及されようものなら、
「だって あの人(本)が
 そう言ってただけだもん」
と責任転嫁するのが
容易に想像がつくというもの。

異国を巻き込んで騒ぐには
あまりにも無責任な姿勢である。

この無責任な発言の嵐こそが、
日本を襲う地球規模の
大災害なのではなかろうか。

願わくは この予言が外れてくれることを。

こんな人にオススメ!

・オカルト好きな人
(後半はオカルトの
 オムニバスになっている)

こんな人には合わないかも…

・自分の頭で考えられない人
→ 鵜呑みにする人は読んではいけない。

お読みいただき、
ありがとうございました。


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