【詩】Mist
白い雲の中の様な
深い森の
ずっと奥の方へ
一匹のうさぎが駆けてゆく
森の一番
大きな木の下で
静かに座り込み
ランプ片手に
本を広げようとした
少女の横を
微かな風を纏いながら
そのうさぎが
駆け抜けてゆく
どうした事かと
本を投げ出し
ランプ片手に
立ち上がって
うさぎを
追いかける少女
目が眩むような
眩い光の中へ
ふたりは吸い込まれてゆく
数多の声
無数の音の重なり
まだ見た事のない景色
はじめて触れる物語
やがて
少女は見つける
自分の
胸の奥深くにある
琴線が震える様な
声
音
景色
物語を…
《今日のひと言》
この詩は、初めて出会った
芸術に衝撃を受け、
自分の精神世界が
広がってゆく様子を綴った作品です。
添えているイラストを
描いている時も
淡い高揚感を思い出していました。
この世には、数え切れない程
沢山の芸術があります。
自分は、この生涯で
どのくらい
出会えるのでしょうか?
それは、全体の
ほんのひと握りである事でしょう。
いや、それ以下かもしれません。
しかし、それは数ではなく
自分の記憶に深く残る
素晴らしい作品との
出会いであって欲しい。
そして、年齢に関係なく
素晴らしい作品を
素直に『素晴らしい』と
感動できる感性を持ち続けていたい。
春になったら
素敵な『何か』を探して
ゆっくり散策したいなぁ。
お読みくださり
ありがとうございました。
[この詩の朗読をしています。]
お時間のある時に
ほっとひと息のお供に
ゆるりと
お聴き頂ければ幸いです。
