看護学生のおじさん
2015年の冬、子供が生まれた。障害を持って生まれてきた。 生まれてすぐにNICUへ搬送される。アプガースコアはほぼ0点。生まれたての娘が目の前でボロボロになっている姿は、今も忘れられない。2023年のクリスマス、長い在宅医療と入院生活の末に闘病に終わりを告げ、神様のもとへ戻る娘を看取った。 この約10年間の間に、医療に対する強い思いが芽生えた。独学で勉強しようにも限界があり、なかなか思うようにはいかなかった。 自分が看護師や医療職になる必要はないのかもしれない。志を持った誰かが他にいるのだから。 周りからは奇異な目で見られることもあるが、10年間苦闘してきた私にとっては、これは自分の思いに区切りをつけるための決断でもある。そして、自分が経験した「医療的ケアを必要とする最重症心身障害児」との日々が、同じような境遇にいる方々の役に立てばと願っている。
