先週日記71.日を跨ぎ屋上に立ち尽くす
月曜
朝のエレベーターでミニチュアシュナウザー(の飼い主さん)と一緒になり、「もう17歳のおじいちゃんだから」なんて言われたら、腹の底の底から「いいですねーーーーー」と声が出る。長生きしてね、なんなら死なないでねと後ろ姿に念を送る。
火曜
録画の『ウルトラ重機9 ~自然と向き合う重機たち~』 塩の収穫のため、大理石の採掘のため、一点突破のオンリーワンの重機たち。繊細さを兼ね備えつつ圧倒的に大きく強い。収穫される側の物量、スケール感にもグッとくる。ナビゲーター田辺誠一画伯のイラストが、愛らしさはそのままに心配になるほど進化していた。
水曜
群ようこ『しあわせの輪 れんげ荘物語』 2度3度と書店の同じ棚を過ぎ、それがれんげ荘シリーズと気付いた時は驚いた。この丸く優しく険のない書名は、年齢を重ねた群ようこの、主人公キョウコのリアルなのだろう。
木曜
「もう魚を食べる人間はいない」とメコン川流域の漁師が言う。コブのあるナマズ、一度川につかってから発疹が3ヶ月も消えないと言う男性。上流にレアアースの採掘場がある。猛烈に気持ちが沈む。
金曜
ふと気が付けば安青錦を応援している。
土曜
映画館を出て、なんだかんだ言って日本はまだ豊かなんだなぁなんて思ってる。生き方とか死に方とか言ってる時点で。
日曜
アマプラで『青い春』 この校舎のどこかにきっと自分がいる(男子校だけど)。日当たりのいい静かな教室で、「またやってるよ」なんて校庭の修羅場を見下ろしながら自分の世界に生きている。青木(新井浩文)が日を跨ぎ屋上に立ち尽くす途方もないシーン、青春の傷ましさ、瑞々しく鮮烈な視野狭窄、刹那主義、痛みを補完するチバユウスケの歌声。
