ネビュラロマンス Episode TOKYO DOME キキモの手記

U-NEXTで配信されたPerfume ZO/Z5 Anniversary "ネビュラロマンス" Episode TOKYO DOME ライブ内でのキキモの手記を文字起こししてみました。
ライブではスペシャルブックレットに記されてる内容と少し変わっているのもおもしろいですね。
脳内でキキモの声に変換してお楽しみください。
誤字脱字ありましたら申し訳ございません。


もう一度、あの日から始めよう。



ワタシはキキモ。
取り急ぎ、ここまでの経緯を簡単に説明する。
かつて地球を追われた旧人類の末裔が、ロボットアーミーとなり宇宙要塞「月」を襲撃した。
月を脱出し、地球に到着した3人の幼い少女
アヤカ、ユカ、アヤノを無事保護することに成功。
そして記憶を失った彼女たちを、我々と同じ新人類として育ててきた。
子供の頃から歌って踊ることが大好きだった3人は現在、地球防衛軍NEBULAに所属する傍らPerfumeとしても活動中。
そんな彼女たちは、NEBULAの任務で初のドローン討伐に出動した。
しかし日が昇っても3人は帰って来なかった。
胸騒ぎがする。
彼女たちは知ることになるのだろうか。
我々新人類はカキモトによって生み出された機械人間で、彼女たちこそが、かつて地球を追われた旧人類と同じ、真の人間であるということを。

そして、カキモトの正体を。



ワタシは今夜も、ミスター・マイクの人気番組に出演する3人を観ている。
ひとたび彼女たちが踊り出せば、誰も目を離すことはできない。
こうして多くの人々の心を惹きつけ離さない彼女たちの魅力。
それはもはや、我々の存在するこの宇宙にとどまることなく、無限に連なる並行宇宙をも巻き込む巨大なエネルギーのようにも感じられる。
もし本当に別の宇宙でもPerfumeが歌って踊っているとしたら⋯。
この歓声は一体どの宇宙から聞こえてきているのだろうか。



彼女たちと長い長い話をした。
初のドローン討伐から帰った彼女たちに、特に変わった様子はなかった。
提出された報告書にも不審な点はなく、ロボットアーミーとの遭遇もなかったと書かれていて、わたしはすっかり安心してしまっていた。
しかし今日、あの報告書が嘘だったと3人の口から告げられた。
彼女たちはあの夜、ロボットアーミーの青年に遭遇していた。
そして彼から「旧人類」の存在について、更には彼女たち自身がロボットアーミーと同じ「旧人類」つまり、真の人間である可能性についても聞かされた。
あまりに衝撃的な内容だったため、3人だけでは抱えきれなくなり、
今日、全てを話してくれたようだった。
彼女たちのためを思って隠してきたつもりだった。
しかし、こんなことになるのなら、
はじめからワタシが全てを打ち明けるべきだったのだ。



ワタシは覚悟を決め、自分の知ること全てを3人に伝えた。
科学者カキモトがかつて人類を滅亡させようとしたこと。
現在地球で暮らしている新人類は、カキモトによって創り出された機械人間であること。
地球から脱出した旧人類、つまり真の人間たちが現在ロボットアーミーとなり地球を奪還しようとしていること。
ワタシの目的は、カキモトの捜索と破壊であり、カキモトの居場所はすでに突き止めてたが、その破壊に必要なパスワードがどうしてもわからないだ。

もうこれ以上、彼女たちに重荷を背負わせたくない。
しかし、真実を知らないまま彼と対峙させるのは危険すぎる。
今ここで、伝えるしかない。


「カキモトはアナタたちの父親だ」


彼女たちにはパスワードに心当たりがあるようだ。
これでやっと、長い戦いを終わらせることができるのかもしれない。



あの日から3年が経とうとしている。
カキモトの破壊により、私たち機械人間は消失するはずだった。
しかし私たちは、人間になった。
カキモトは機械入間を作る際、
地球にいた人間をその「核」として機械の中に取り込んでいたのだ。
そして、カキモトの破壊によりその核は解放され、皆それぞれ元の人間に戻った。
消失したのは、アヤカ、ユカ、アヤノの3人だった。
彼女たちを失い、抜け殻のように生きてきた私には、ずっと拭いきれない疑問がある。
3人は、完全に失われてしまったのだろうか。
どうしても、彼女たちがまだどこかに存在している気がしてならない。
ずっと3人の存在を感じているのだ。
私は本日より、アヤカ、ユカ、アヤノの捜索を開始する。



今日ついに、3人の痕跡を検出した。
やはり彼女たちは完全に消失したわけではなかった。時空を越え、並行宇宙に転生していたのだ。
また3人一緒に歌って踊っている姿が確認できた。
同じ時間、同じ場所に転生し、出会い直すとは。
なんて彼女たちらしい奇跡だろうか。
私が鍛え上げた娘たちだ。
これからだって、きっと大丈夫。


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