ネビュラロマンスEpisode 1 キキモの手記
U-NEXTで配信されたPerfume10th Tour ZOZ5 "ネビュラロマンス" Episode 1
ライブ内でのキキモの手記を文字起こししてみました。
ライブではスペシャルブックレットに記されてる内容と少し変わっているのもおもしろいですね。
脳内でキキモの声に変換してお楽しみください。
誤字脱字ありましたら申し訳ございません。
オープニング
〜無線通信〜
こちらアブルフェーダ、アブルフェーダ
グレゴリー状況を報告しろ。
おーニール元気か、こっちは最近働き詰めで肩がサビついてきちまってるよ。
お前の近況を聞いてるんじゃ無いんだよバズ、現場はどうなんだ。
わかってるよ、まったく冗談も通じないのか。
あ〜参ったな、ダクトが詰まってやがる。
おっコイツだな⋯
(警報音が鳴り始める)
こ、これは
どうしたバズ、おいバズ
うわぁぁ… (爆発)
緊急事態発生 緊急事態発生
おいお前、ロボットアーミー か(爆発)
コールドスリープ中の3人は地球へ放出
ワタシはキキモ。
遂に事態が動き出したため、
今日時点から手記を残しておくこととする。
かつての20年戦争で要塞化された月が、ロボットアーミーに占拠された。
ただし、
コールドスリープ中の3人は無事のようだ。
今から彼女たちを保護しに向かう。
カキモトにはまだ気づかれていないことを願う。
The Light。
地球人はそう呼んでいる。
月から脱出した3人が眩い光と共に地球に落ちてきた。
彼女たちは無事コールドスリーブから目覚めたが、過去の記憶は一切残っていないようだった。
ワタシはこの3人の少女たちを育て、生活を共にし、徹底的に鍛え上げ、来たるべき日に備えている。
ゆくゆくはワタシの軍にも入隊することになるだろう。
ネビュラの精鋭部隊アーミー・オブ・ザ・ライトに。
最近、3人がダンススクールに通いたいと言い出した。
彼女たちの秘密を守るためには、これは意外と良いアイデアなのかもしれない。
今夜も3人はPerfumeとして、あのミスター・マイクの人気番組に出演している。
こうやって踊る3人を観ていると、ダンススクールに通い始めた頃の彼女たちを思い出す。
あの頃の3人は毎日楽しそうで、
当時幼い少女たちをどうこの社会に溶け込ませるか、考えあぐねていたワタシは、3人をPerfumeにすることに決めたのだった。
The Lightがもたらした
「宇宙から舞い降りた3つの奇跡」
我ながら良いキャッチフレーズだ。
しかし、3人が神格化されるようになったのは、正直予想外のことだった。
地球人は彼女たちが持つ差異を「完璧」と認識し、3人を「完壁な地球人」としたのだ。
なんと皮肉なことだろう。
The Lightでこの星に降りて来て以来、ワタシは3人を地球人として育て教育してきた。
記憶を失った3人もまた、何も疑わず地球人として生きてきた。
そして、それなりに人生を楽しんでいるようにも見えた。
しかし最近、3人が自身の存在に疑念を抱き始めているように感じる。
友人や恋人と明らかに見た目が異なる自分たち、
そしてそれが「完璧な地球人」として神格化されていることに違和感を覚えているようだ。
3人をこの地球で守るために下した判断だったが、
思い悩む彼女たちを前に、何もしてやれないのはとても苦しい。
The Light以降の地球では、ロボットアーミーによる月からの遠隔ドローン襲撃が頻発するようになっている。
彼らもワタシと同じくカキモトの居場所を探しているようだ。
今夜3人は、初めてドローン討伐に出動した。
ワタシが鍛え上げた娘たちだ。
きっと大丈夫。
先程、ドローンだけではなく、
ロボットアーミーの目撃情報が入った。
嫌な予感がする。
日が昇り始めた。
娘たちはまだ帰って来ない。
彼女たちは知ることになるのだろうか。
我々はカキモトによって生み出された機械人間で、彼女たちこそが真の地球人であり、人間であることを。
我々の敵、ロボットアーミーもまた人間であり、かつての地球人の末裔であることを。
そして、カキモトの正体を。
TO BE CONTINUED…
