ペナンは食い倒れの街その1@🇲🇾マレーシア旅
ユウコが10日ほどマレーシアに滞在する。KLもいいけど他の街へも行こうよ、とペナン旅とマラッカ旅を計画した、そのペナン旅の記録。
ユウコと事前に東京で会って、ざっくりプランをたてた。まず、ペナン3泊とマラッカ2泊の宿を確保。はじめは、KL→ペナン→マラッカ→KL、の一筆書きルートを考えたが、ペナンからマラッカに直行する交通手段に悩み、KL↔︎ペナン、KL↔︎マラッカとそれぞれ往復になる。ペナン往復は高速バス。けっこう本数があるので、決めるのは直前でもいいかも。一般のガイドブックは持ってないが、大好きなプラナカンの本を新旧三冊、ユウコに押し付ける。私がペナンのマラッカを語る中身は、これらの本から得たものが全てだから!
KLからペナンに向かう高速バスは、11:00発が5〜6本、11:10、11:15、11:20、11:30が4〜5本…というようにひっきりなしにある。バス会社も数多あり、値段が少しずつ違う。どのバス会社がいいのか?とAIに尋ねてみたりしたが、その通りでなくてもいいかと、結局は、TBSバスターミナルに着いてから直近のバスをポチッとした。レシート状のチケットのQRコードをかざしてゲートを通り、バスに乗る。前後も左右もゆったりした座席。リクライニングもできて快適だ。途中、ヘンティアン・ドゥタのバス停でも乗客を拾い、トイレ休憩が1回あり、ペナン島の対岸バタワースに着いたのが16時少し前。所要時間は約5時間と聞いていたが、少し早めに到着する。


さて。Google Mapsでは、ここが"ペナン・セントラル"、島へ渡るフェリーが発着する場所なのだが。バスが停車したのは、そのビルの手前の、工事中のような場所。ここ? 運転手に訊くと、そうだという。降りる乗客が少ない。どうやら、バスはペナンよりもっと先まで行くらしい。

赤いフェンスの向こうがペナン・セントラル。
すぐ目の前に見える建物に辿り着くのに、車道を歩いて行かなきゃならないってどーゆーこと?と呟きながらペナン・セントラルへ。長距離バスや鉄道でバタワースに着いたお客がペナン島に向かうフェリーに乗り換えるのがここだ。

ペナン島のジョージタウンと、本土のバタワースを15〜20分で結ぶフェリーは、生活者の交通手段でもある。車はもちろん、バイクも多く載せる。交通系ICカードも使える。


フェリーターミナルから、シェアライドのタクシー(Grab)で宿にチェックイン。早めの夕食に出かけよう。
選んだ先は、地元民に人気の老舗中華レストラン。…が、店の前から鍵の手に曲がって路地裏まで並んでいる!! え〜、何分待ち?諦めて別の店にする?でも少しずつ列は進んでいるよね。今日はバスに乗ってただけだから体力残ってるし、この後予定も無い。じゃあ並ぼう!


小一時間並んでありついた相席のテーブル。おばちゃんのオススメに従って、甘辛のローストポーク、ブラチャンを使った衣の鶏の唐揚げ、餡掛けの揚げ豆腐、四角豆の炒め物。甘辛ポークは絶品。美味しくいただいた。
夜営業は18時から20時半までというのに、営業時間内に捌ききれないのでは?と心配するくらい、私たちの後にも長い列があった。ペナンの地元の人たちの、旨いモノへの熱量の高さを実感する。

鶏唐揚げは撮りそびれ。
2日目の朝。
涼しいうちに、と街歩きを。




9時に開くカフェでパンケーキの朝食を、と思ったが、9時過ぎに到着したのに開いてない。営業日のはずだけど、臨時休業?そんなぁ、とうろうろしているうちに、スタッフが到着して鍵を開けた。入っていい?「ちょっと待って!」とエアコンのスイッチを入れてくれる。コーヒーの焙煎ロースターを備えた、緑の多い隠れ家風の洒落たカフェだけど、営業時間は、まあ、そんなもんだ。やがて注文を取りに来てくれて、オススメに従って、バナナとナッツがたっぷりのパンケーキとコーヒーをお願いする。




ペナン・プラナカン・マンション。何度も来ているが、たびたび改装や改修をしていて、そのたびに新鮮な気持ちで見学している博物館だ。建物の壁や欄干の彫刻の装飾はもちろん、螺鈿細工の家具、吹き抜けや階段の手摺りの飾り彫刻なども美しい。ここは、個人の邸宅をプラナカン風に壮麗に改装し、自慢のアンティークのコレクションを一般公開している博物館だという。ペナンのプラナカンは、明るく華やかで、オーブンマインドだと思う。もちろん、個人の意見だが。



別館のビーズ刺繍のサンダルのコレクション。何度来ても、じっくり時間をかけて鑑賞。




館内に、プラナカンの衣装を着て写真を撮っている何組かがいる。中には、専属カメラマンを連れてきてモデルのようにポーズを取っている人も。壮麗な室内をバックに撮るのは、なかなか素敵だろう。民族衣装を着せてくれるサービスは何処にあるのだろう。
入り口脇の小部屋は、そこはミュージアム・ショップだった。刺繍の美しいクバヤ、ビーズ刺繍のサンダル、本や小物などが並んでいる。私もビーズ刺繍をやるんです、と売り場のお兄さんと話していたら、彼はクバヤの刺繍をするのだという。え〜っ!あなた自身が? 「じゃあ、今、やって見せますね。」と、店の奥にあるミシンの前に座り、作業途中の布地を取り出して、デモンストレーションをしてくれた。
クバヤの刺繍は、コンピュータミシンではない。押さえがねを外して、布を細かく手で動かしながら刺繍をしていく、いわば下書き無しのフリーハンドで絵を描くようなものだ。何もない布地に自由に絵を描ける目と、その通りに布を動かす緻密な指先が必要だ。だからミシンは、微妙な緩急コントロールができる足踏み式が使われている。
…という、クバヤの刺繍の蘊蓄を私に教えてくれたのは、クバヤ刺繍の人間国宝のキムさんの娘、イエンさんだ。キム・ファッションの鮮やかでユニークなデザインのクバヤは本当に素敵だった。お店を閉じてしまったのが惜しまれる。
刺繍を見せてくれた彼は、ウォンさんという。彼のボスのお店が近くにあるよと教えてくれた。ショップ・カードを貰ったので、ぜひ行かなくては。


ランチは、この近くにあるジェイソンのお店で。料理上手なママと息子さんがやっている定食屋さんは、地元の若者たちがランチに来ていた。ほっこり心温まる食事をいただく。


街歩きをしながら、ちょっとした土産物を買ったり、ウォール・アートの写真を撮ったり。暑くなると途中で珈琲屋で涼んだり、と午後を過ごす。
ペナンは、歩ける街だ。ショップロットの建物が続くので、雨や陽射しを避けて歩くことができる。車道は一方通行が多く、目的地が見えるのに迂回することがあるが、徒歩ならその心配はないい。ちょっと涼みに入れるような、エアコンの効いた商店やカフェも多く、"買い物しないで見るだけで"のブティック滞在もできる。
クアラルンプールは、歩くには今ひとつなのだ。商店街のようにショップロットが続く地域は少なく、大型商業施設のショッピングモールが多い。車で行って買い物するには良いが、目の前のショッピングモールに行くのに徒歩では道路を渡れなかったり、かなりの距離を迂回しなければならなかったり、車専用の道しか無かったりする。以前に比べればよくなったとはいえ、歩行者を想定して道を作っていないのでは、と思うのだ。
マラッカは、KLに比べれば歩きやすい。が、暑さを避ける商店があまり無く、ほんの少し緯度が下がっただけなのにマラッカって暑いよね、などと思ってしまうのだ。

@アルメニアン・ストリート




クーコンシーの見学をしたあとは、早めの夕食。ユウコが汁クイチャオが美味しいという評判を見つけたので、そこへ。
小さな店だが、スープが旨い。甘過ぎず、塩っば過ぎず、最後まで飲み干せる優しい味。思わず、井之頭五郎のようになってしまう。
向かいのホーカーの炒め物の音に惹かれて、炒クイチャオをひと皿。そして先ほど汁麺を食べた店で持ち帰り用のドライ・クイチャオを手に入れて宿に帰る。


@キンバリー・ストリート
宿の数軒先に足マッサージの看板が出ている。今なら空いているんじゃない? 足と首肩背中のコンボ90分。全身を緩めてもらって、部屋で風呂に入ってからの、部屋飲みビール。
先ほどテイクアウトしたドライ・クイチャオをつまみにしたいけど、少し温めたいよね。日本のホテルのように、宿泊者用の電子レンジなんて置いてない。フロントでお願いすると、スタッフ用のバックヤードに快く入れてくれ、電子レンジを使わせてくれた。こういうマレーシアの寛容さが嬉しい👍
