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ペナンは食い倒れの街その2@🇲🇾マレーシア旅

ペナン3日目朝。
朝からやっている蝦麺屋に行こう、と気合いを入れてタクシーで辿り着いたら、定休日。うーん、営業時間はチェックしていたのに、定休日を見落としていたか!残念。明日だわ。それなら。
昨夜、汁クイチャオを食べた店の評判を宿でチェックしていたユウコが、「あの店の鶏足の甘辛煮が最高!ってコメントがいくつもついているのに、クイチャオしか食べなかった!」と悔しがっていたので、鶏足を食べにキンバリー・ストリートのスーパースターのクイチャオ屋へ。
鶏足の甘辛煮。見た目がグロテスクという人もいるが、コラーゲンたっぷりで、ほろほろと骨離れが良い。甘味と塩味と辛味のバランスがいい。ここまで食べに来た甲斐がある味。

煮卵、鶏腿、鶏足の盛り合わせ

ここまで来たなら、近所にペナン・ラクサの名店があるから、そこも行かなくちゃ。ペナン・ラクサは、ペナンで食べるのが一番美味しいのだから。
青魚の出汁のスープにさまざまな香草を加えた、甘くて辛くて酸っぱいペナン・ラクサ。ほぐれた鯖の身や刻んだ赤玉葱、小さなダイス状のパイナップルまで入っていて、食べると汗をかく。小ぶりのお椀いっぱいでシャキッと覚醒する。

ミント、レタス、ミョウガ、小葱、パイナップル、
ほかにも汁の中に野菜や香草がたくさん。

昨日、ウォンさんからいただいた名刺にある店、ニョニャ・パラッツォに行ってみよう。
事前にwebを見て、プラナカンの衣装や装身具を売る店かな何となく思っていたら…プラナカンのコスプレをさせてくれる店だった。プラナカンの民族衣装を着せてくれるのだ。トップスのクバヤはサイズ別にハンガーにかかり、ボトムスのサロンも自由に色や柄の組み合わせを選べる。男性用の衣装が並んだコーナーもある。服を決めたら、次はヘアメイク。髪はアップにして花を飾り、色白レトロでチークがピンクのメイクアップをする。ドレッサーの前はヘアメイの順番待ちが並んでいる。すごい。大人気だ。
奥に進んで小物やお菓子などを扱うエリアを抜けると向こうにドアがあり、細長い建物を抜けると、外は、"ペナン・プラナカン・マンション"の玄関と向かい合っている。
そうか!!  昨日のプラナカン・マンションに、サロン・クバヤを着て写真撮影している人たちが何人かいたのだが、ここで衣装を着て向かいのミュージアムの建物の中で写真を撮っていたんだ!!  衣装も背景もバッチリで、歴史ドラマに登場人物になったような写真ができるわけだ。なるほど!!   こ」は、コスプレ屋もミュージアムも双方繁盛するよなあ。
上の階のカフェの窓からは、向かい側のプラナカン・マンションのベランダが見える。小学生くらいの子どもたちがサロン・クバヤを着て楽しそうに戯れている様子などが可愛らしい。家族や友達同士で写真を撮るのが好きなマレーシア人、プラナカンの邸宅の中で服を着て過ごす写真は、なかなかに素敵な時間なのだろう。ニョニャ・クエをいただきながら、そんな様子を眺める。

色とりどりのニョニャ・クエ(菓子)と
プラナカン風のカフェ・ラテ
プラナカン風の内装の喫茶
精緻な刺繍のクバヤ。これは展示用。

チョン・ファッツィ・マンションの見学は、12時半でユウコが予約してくれてあった。ガイドツアーは満席だが、各自でイヤホンガイドを聴きながら見学できる、セルフ・ツアーは2席だけ残っていたという、"残りものに福"をゲットしてくれた。ガイドツアーは英語と中国語だけだが、イヤホンガイドは日本語に切り替えることができる。自分のペースでゆっくり見学し、写真も撮ることができ、結果オーライである。
チョン・ファッツィ・マンション。別名ブルー・マンションと呼ばれる青いお邸で、120年余り前に建てられたチョン氏の私邸だったものだ。今は改装されホテルとなっている。建物としてもとてもユニークで魅力的で、泊まり客以外に昼間の見学者を受け入れているのだ。私は、10年前にひとりでペナンに来たときに、1泊だけ泊まったことがある。宿泊客しか入れないエリアもあり、夜のライトや朝の陽射しに照らされる青い階段や廊下が美しく、写真をたくさん撮った。今回のペナン旅で、可能なら1泊でも泊まりたいと思っていたが、残念なことにそのスケジュールは全て満室、それならせめて見学を、というわけだ。
青い外観も、気が集まるスポットとなっているメインの中庭も、どこもフォトジェニックで美しい。宿泊者エリアである左右それぞれの棟の青の色味が違い、その青で彩られた螺旋階段や廊下の青の美しさを、見学者エリアから覗いて堪能する。ホテルとして使われているからか、人が暮らす空気感のようなものを感じる。
ひととおり見学を終えたあと、館内の青いバーで冷たい飲み物で休憩。

右翼棟の外庭。風情のある人力車。
中央のエントランス
アーチの重なりが美しい
泊まり客専用の中庭
中庭から2階に上がる階段
2階の回廊
パワースポットでもあるメインの中庭

朝の散歩で行きたいねと話していながら行きそびれていた、ノーザム・ロードの海岸沿いのお邸を見に行こう。ガイドブックには、コロニアル建築のお邸がみっつ写真付きで載っている。そのうちのひとつは、いろいろあったが今は大学として活用されているらしい。もうひとつは、ほどほどに手入れされていて、ガードマンらしい人が玄関に居るのだが、人の住まう気配がない。持ち主はいるが、最低限の管理しかしていないということか。
手入れもされずに、荒れたままで放置されているお邸もあった。こんな素敵な建物なのに、何にも生かされないなんて。住まうにしても維持費がかかるだろうし、ホテルや他の商用に作り替えるにしても改装費はバカにならない。売るにしても買うにしても、なかなか難しいのだろう。利に聡い中国系の人たちは、商機がないならば手を出さない。古い建物を後世に残していくのは、なかなかに難しい。

ほぼ廃墟。住み手が居ないと家は荒れる。
ここは学校にリユースされている
警備員はいるが、暮らしている気配のない邸

ホテルに戻ってひと休みしてから、ユウコが予約してくれたレストランへ。
フュージョンのニョニャ料理を出すという、クバヤ・ダイニング・ルームは、セブン・テラスのホテルの中にある。昔7軒の家が連なる建物だったところを改装して、セブン・テラスというホテルに生まれ変わらせたとのこと、改装前と後の比較の写真がロビーにスライド・ショーとして展示されていた。聖ジョージ教会や観音寺などの歴史ある建物に囲まれた地域でも、古い建物に手を入れなければ朽ちていく。先ほど海岸沿いで見てきた寂れたお邸と比べてしまう。

ゾウのオブジェ。
角度を変えると2頭のキリンになるアート
アーチを描く階段

そして、クバヤ・ダイニング・ルーム。前菜、メイン、副菜、デザートをそれぞれ4〜6つの選択肢から選ぶプリ・フィクスのコースだ。
オタオタは、そもそもは魚のピリ辛ムースをバナナの葉で包んで蒸し焼きにしたものだが、ここでは魚はパイ包みになっていて、ピリ辛クリーミーなソースを付けていただく。パイティは、カリッとクリスピーな揚げもののカップに、切り干し大根を思わせる野菜の煮たのが入るものだが、ここではポリポリと歯応えのある野菜が香菜のトッピングと共に詰められている。そんな感じの、プラナカン・フュージョン料理である。

オタ・オタとパイティ
メインの肉類と付け合わせの野菜は
それぞれ複数からチョイス
グラ・メラカ(マラッカ砂糖)のアイスクリーム
チェンパダッ(南国果物)の香りのクレム・ブリュレ


4日目朝。雨模様の土曜日。
昨日のリベンジで蝦麺屋へ。雨模様で涼しい。昨夜食べ過ぎたのを消化するために20分余りを歩こう。
その蝦麺。何より蝦のスープが旨い。旨い。旨い。辛味と甘味のバランスがいい。黄色い麺とビーフンのミックス、茹で卵とフィッシュボール(球でなく四角いカマボコ状!笑)をトッピングして。スープおかわりとか、汁だくとか、無いのかなあ。昨日食べていれば、今日もう一回アンコールで来ていた味だ。汁まで飲み干して、次のペナン旅は、旨い蝦麺屋をハシゴする旅で計画しようかと思うくらいに満足する。

絶品の蝦麺。
こんな鄙びた店構え。

宿の近くの佇まいが気になる珈琲屋と、蝦麺屋の近くの評判のいい新しい珈琲屋と、どっちに行く?とユウコ。迷ったときは「どっちも」でしょ。ショートケーキと大福、どっちがいい?も、ステーキと鰻、どっち食べる?も、迷った場合は「どっちも!」が信条。まずは新しい珈琲屋へ。
今日のコーヒーをふたつ、と注文したら、色違いのマグカップで別々のシングル・オリジンのものが出された。エチオピアと、アメリカの何処かの地名のもの。味わいがそれぞれ違うので、ふたりで少しずつ味見をする。丁寧に淹れてあって美味しい。

今日のコーヒーは、二種の違う豆で出される。

宿の近くのもうひとつの珈琲屋は、近所の人がモーニング・セットを食べに来るような、でも、じっくりのんびり落ち着いて過ごせるような店。いただいたエスプレッソは、苦味と酸味とのバランスが良い感じ。生豆を広げて作業中のテーブルがあり、虫食い豆などを手で選別している。何年も地元で大事にされてきたお店らしい。

エスプレッソ。
後ろのテーブルで、生豆を選別している

宿に戻ってチェックアウトしてから、本命のランチに向かう。アンティ・ガイク・リーンのニョニャ料理店。予約必須とあるが、開店前に並べば、2人だったら予約無しでも入れるのでは。
メニューは、マレー語のニョニャ料理名に、英語での説明書きがある。パイティ、オタ・オタ、カリー・カピタン、アッサム・プロウン、ナシ・ケラブ、そして野菜はジュー・フー・チャ…と言ったら「ナスがいい。ナスにしなさい」とおじさんに強くオススメされる。そして「これで充分。」あ、もしかして、調子よく頼みすぎた?
次々運ばれてくる料理を見て、あ、やっぱり2人で食べるにはオーダーの量が多かったかも、と反省するが、一皿一皿どれも美味しくて、全部平らげてしまった。特に好みだったのは、ナシ・ケラブ。赤玉葱や紫蘇などの香菜を細かく刻んでご飯に混ぜたもの。これだけでもしみじみ噛み締めて美味しいのだが、カリーなどの汁っぽいものと合わせて食べても旨い。大ぶりの殻付き海老を使ったアッサム・プロウンは、海老の味を生かしつつ甘酸っぱいアッサムのタレが効いている。デザートに辿り着く余力はなく、お腹いっぱい。

オタ・オタ。魚のすり身と卵のピリ辛ムース。
パイティ。クリスピーなカップに詰めた野菜の煮物。
ナシ・ケラブ。刻んだ香菜を混ぜたご飯。
カリー・チキン・カピタン。
揚げナスのピリ辛ソース。
アッサム・プロウン。揚げ海老のアッサムソース

https://inline.app/booking/-OnKy8jPaRn_LUmJ5tDV:inline-live-4/-OnKy8r2gI9_CX8R2D7X

荷物と、重くなったお腹を抱えてフェリーターミナルまで歩き、海を渡って高速バスに乗る。帰りは土曜の午後でもあり、往路より時間がかかるが、無事KLまで到着。家に帰ってシャワーを浴びて、洗濯をして。ビールでおつかれさま。
家に帰るまでが、旅行でした。

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