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「脳×心理の“ビジネスハック”」 【Season1-4】“1日100円”の見せ方が…心の負担をゆるめる仕組み

[今回の心理効果]ペニーズ・ア・デイ効果
[効果の要点]支払いを1日あたりに分けると、総額より負担が小さく感じやすくなる心理効果

☑️キャラクターの設定や合計200話の設計図はこちら

📢お知らせ|創作大賞2026に応募します

ジロウ:
「つ、ついに……!僕たちの物語を、#創作大賞2026
#お仕事小説部門 に応募することになりました……!
応募ボタンを押す指だけ、初出勤の日みたいに震えてます……!」

ハナ:
「指だけ入社初日に戻らなくていいのよ(笑)
でも、ジロウくんが営業の仕事でつまずきながら、少しずつ成長していく姿を、もっとたくさんの方に見守っていただきたくて、期間限定で、
有料公開予定だった“Season1の第8話まで”を無料公開します!

セイジ:
「この物語は、ジロウが営業の仕事で感じる迷いや失敗をきっかけに、
“人の心が動く理由”を少しずつ読み解いていく物語です。」

ナリタ博士:
「ジロウの失敗や気づきの中に、“これは自分にもあるかもしれない”と思える瞬間が、きっとあるはずじゃ。」

ジロウ:
「ここから、僕たちの物語が始まります。
たぶん僕は、何度もつまずくし、何度もハナさんにツッコまれます……!

でも、そのたびに少しずつ学んで、成長していきたいです。
もし“おもしろい”“続きが気になる”“応援したい”と思っていただけたら、
スキ・コメント・シェアで応援していただけると、めちゃくちゃ励みになります……!

僕たちの物語を、一緒に見守ってください!」



【このnote記事の狙い】

「“1日100円”って言われると、なんで急にいけそうに見えるんだろう?」
そんな“あるある”を、今回はジロウの失敗から一緒に読み解いていきます。

Season1-1で“最初の基準”、Season1-2で“数字の見え方”、Season1-3で“並べ方”を見てきた流れに続いて、
今回は“同じ金額でも、どんな単位で伝えるか”で、心の負担がどう変わるのかを見ていく回です。

ただ金額を小さく見せる話ではなく、相手が自分の暮らしや仕事の中で、ちゃんとイメージできる形になっているかを、一緒に見ていきます。

【導入】ジロウ、1日100円に背中を押される

昼休み。
ジロウが、ちょっとだけ気まずそうな顔でスマホをしまいました。

ハナ:
「どうしたの?」
「なんか今日は、“ちゃんと始めたのに続いてない人”の顔してるけど」

ジロウ:
「……はい」
「かなり、そうです……」

セイジ:
「なにかあったの?」

ジロウ:
「先月、ジムの入会ページを見てたんですけど……」
「月3,000円って見たときは、“ちょっと高いかも……”って思ったんです」

ハナ:
「うんうん」
「そのくらいだと、少し迷うよね」

ジロウ:
「はい……」
「でもそのあとに、“1日100円で通えます!”って書いてあって……」

ハナ:
「あ〜〜、出た」
「月額だと迷うのに、“1日100円”って言われると、急にいけそうに見えるやつ」

ジロウ:
「そうなんです……!」
「頭の中の僕が、“100円なら、もう0円みたいなものです”って言い始めて……」
「気づいたら入会してました……」

ハナ:
「0円にはなってないのよ(笑)」

ジロウ:
「はい……」
「でもまだ1回も行ってないので……」
「今、“月3,000円で休んでる人”になってます……」

ハナ:
「それはちょっと切ないね(笑)」

ジロウ:
「はい……」
「気持ちの中では何回か通ってるんですけど、体が全然変わりません……」

ハナ:
「気持ちだけ先にムキムキになってるのよ(笑)」
「ここ、“ある……”ってなってる人、けっこういそう」

セイジ:
「うん、それはかなり自然な反応だよ」
「たぶん、ペニーズ・ア・デイ効果が働いてるね」

ジロウ:
「ペニーズ・ア・デイ……?」
「ハッピーバースデイのご親戚ですか……?」

ハナ:
「急にお祝いムードにしないのよ(笑)」

【用語解説】それ、なんでそうなったの?

セイジ:
「名前はちょっと似てるけど(笑)」
「ペニーズ・ア・デイ効果っていうのは、同じ金額でも“1日あたり”みたいに、相手にとって受け取りやすい単位になると、負担が軽く感じやすくなることなんだ」

ジロウ:
「受け取りやすい単位……」

セイジ:
「そう」
「月3,000円のままだと、まとまった支出に見えて少し重く感じる」
「でも“1日100円”になると、“それならいけるかも”って受け取りやすくなるんだよ」

ハナ:
「なるほど……!」
「金額が変わったわけじゃないのに、“受け取り方”が変わるんですね」

セイジ:
「うん、まさにそれ」
「人は大きい数字をそのまま受け取ると重く感じやすいけど、生活の中で想像しやすい単位になると、ぐっと身近に感じやすくなるんだ」

ジロウ:
「じゃあ僕……」
「安くなったと思ってたというより、“続けられそうなサイズ”に見えてたんですね……」

ハナ:
「それ、かなり近いね」

セイジ:
「うん」
「この効果は、“細かくすれば何でもよい”っていう話じゃない」
「“その単位だとちゃんと想像できるか”が大事なんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「だから“1日100円”は入ってきたのに、もし“1秒あたり0.001円です”って言われても、たぶん僕、逆にピンとこなくなります……」

ハナ:
「うん、それは細かすぎて、かえって想像しにくいのよ(笑)」

【営業応用】営業で使うならどうなる?

少しずつ、ジロウの頭の中でジムの話が仕事の話につながっていきます。

ハナ:
「それって、営業でも起きるんですか?」

セイジ:
「うん、かなり起きるよ」
「でもここで大事なのは、“細かく分ければいい”ってことじゃないんだ」

ハナ:
「おっ」
「さっきの話より、ちょっと実戦っぽくなってきましたね」

セイジ:
「たとえば同じ金額でも、“月額”で受け取るほうがいい場面もあれば、“1日あたり”とか“1回あたり”のほうが伝わる場面もある」
「つまり、相手がどの単位なら生活や仕事の中で想像しやすいかを見ることが大事なんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「じゃあ、“とにかく小さくする”じゃなくて……」
「“その人が自分ごととして想像しやすい形”にするんですね……!」

セイジ:
「うん、その通り」
「たとえば、毎日使うサービスなら“1日あたり”が自然かもしれない」
「でも、月に1回だけ使うものなら、“1回あたり”のほうが実感しやすいこともあるよね」

ハナ:
「たしかに」
「“小ささ”より、“生活の中で思い浮かぶかどうか”のほうが大事なんですね」

セイジ:
「そうそう」
「大事なのは安く見せることじゃなくて、相手が“その負担なら現実にありそう”って感じられることなんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「じゃあ僕、次の提案……1秒あたりまで出してみます!」

ハナ:
「そこ、全然戻れてないのよ(笑)」

セイジ:
「発想は近いんだけど、そこまでいくと逆に想像しにくいんだよね」
「大事なのは、“細かいこと”じゃなくて、“実感できること”なんだ」

ジロウ:
「あっ……」
「僕、また分ければいいと思ってました……」

ハナ:
「分け方が大事なのよ、ジロウくん(笑)」

セイジ:
「だから実戦で意識するのはひとつ」
「その単位、相手がちゃんと自分ごととして想像できるかだね」

ジロウ:
「“小さく見せる”じゃなくて、“想像できる形にする”……」
「今度こそ、ちゃんと伝わる単位でいきます……!」

【ケーススタディ】現場で見るとこうなる

ここからは、ペニーズ・ア・デイ効果が現場でどう働くかを、少しずつ景色を変えながら見ていきます。
今回のポイントは、金額をただ小さくすることではなく、相手が“その負担なら想像できる”と感じられる単位に変わることです。

【ケース①】オフィスコーヒーの定期サービスで、“1杯40円”にすると福利厚生として通りやすくなるとき

まずは、仕事の現場でもイメージしやすいケースです。
ここでは、“月9,600円”というまとまりより、“1杯40円”という毎日の景色が見えたことで、判断が前に進みます。

ハナ:
「これ、会社の福利厚生でもありますよね」
「月額で聞くとちょっと迷うのに、“1杯あたり”になると急に現実味が出るやつ」

ジロウ:
「あります……!」
「実は僕の同期の子がいる部署で、ちょっと前にそれがあったんです……」

セイジ:
「へえ、どんな話?」

ジロウ:
「職場改善のアンケートで、“オフィスコーヒーを入れてほしい”って意見がけっこう集まったらしくて……」
「月9,600円の定期サービスが候補に出たんです」

ハナ:
「うん、月9,600円って聞くと、ちょっと考えるね」

ジロウ:
「はい……」
「その部署の部長も、最初は“ちょっと高いな……”って言ってたらしいんですけど……」

セイジ:
「うん」

ジロウ:
「僕の同期の子が、“これ20袋入ってて、1袋で12杯飲めるので、1杯あたり40円くらいなんです”って説明したらしくて……」

ハナ:
「おっ、それは入ってきやすい」

ジロウ:
「しかも、“1杯40円で、みんなのやる気がちょっと上がるなら良くないですか?”って言ったら……」

セイジ:
「うん」

ジロウ:
「部長、“それいいね〜”って、かなり前向きになったらしいです……」

ハナ:
「いい伝え方と、いいリアクションだね(笑)」

セイジ:
「うん」
「ここで起きてるのは、ただ金額を細かくしたことじゃない」
「“1杯40円で職場の空気がちょっと良くなる”って、毎日の場面が見えたことが大きいんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「しかもその同期の子、数字を小さくしただけじゃなくて……」
「その先の職場の空気まで一緒に見せてたんですよね……」

ハナ:
「それ、かなり大きいね」

ジロウ:
「しかもその部長さん、説明を聞いてる途中から……」
「少しだけ鼻の下がのびてたそうです……」

ハナ:
「そこ見てたんだ(笑)」

ジロウ:
「はい……」
「でも、判断はかなり前向きでした……!」

【ケース②】日報・勤怠・申請をまとめられる業務改善ツールで、“1人1日あたり”にすると導入効果が想像しやすくなるとき


少し空気を変えて、同じ部署の、今度は業務改善の話です。
ここでは、単位を変えることで、ただ“安そう”になるのではなく、導入後の未来まで見えてくるのがポイントです。

ハナ:
「その部署、ほかにも何かあったんですか?」

ジロウ:
「ありました……!」
「今度は、日報と勤怠と申請をまとめられる業務改善ツールの話です……」

セイジ:
「おお、かなり仕事寄りだね」

ジロウ:
「はい……」
「これも最初、月額の金額だけ見たときは、“うーん……”って空気だったらしいんです」

ハナ:
「うん、業務ツールって便利でも、金額だけ先に出ると止まりやすいよね」

ジロウ:
「でも、同期の子が“1人1日あたりで見るとこのくらいです”って話と……」
「“入力や確認の時間が減って、その分、営業さんが1件でも多く回れたら回収できますよね”って言ったらしくて……」

セイジ:
「いいね」
「それはかなり実感しやすい説明だ」

ハナ:
「たしかに、“月額いくら”だと重いけど、
“1日1人あたりこのくらいで、その分時間が浮く”だと、導入後のメリットまで見えますね」

ジロウ:
「はい……!」
「僕の同期の子、ただ“1人1日あたり”って細かくしただけじゃなくて……」
「その先に何がラクになるかまで、一緒に見せてたみたいです……」

セイジ:
「うん、そこが大事なんだよね」
「ここで大きいのは、“安く見えた”ことじゃない」
「その負担で、現場がどうラクになるかまで見えたことなんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「“その負担で何がラクになるか”まで見えると、受け取り方まで変わるんですね」

セイジ:
「うん、その理解はかなりいいね」

ジロウ:
「しかも、そのあと社内でもけっこう注目されたらしくて……」
「来月から、全部署で導入になるそうです……!」

ハナ:
「えっ、すごい!」
「それ、かなり評価されたってことだね」

ジロウ:
「はい……」
「あの部長……少しだけ鼻の下はのびてましたけど……」
「導入判断は、かなりすごかったんですね……!」

セイジ:
「そこ、ちゃんと分けて見られてるのはいいことだね(笑)」

ハナ:
「でもそれ……部長も良い判断だけど、実は同期の子の“伝え方”がかなりうまいんじゃない?」

ジロウ:
「…………あっ」

【ケース③】家事代行で、“月額”より“1回あたり”のほうが生活に入ってきやすいとき

ここから少し、仕事の空気を離れて生活の場面に移ります。
このケースは、今回の話の中でもかなり“見本”に近いです。
なぜなら、単位が変わることで、“大きな支出”が“助かる一回”として見えてくるからです。

ハナ:
「これ、家事代行とかでもありますよね」
「“月12,000円です”って聞くと、ちょっと身構えるのに、“月4回だから1回あたり3,000円くらいです”って聞くと、急に考えやすくなるやつ」

セイジ:
「あるね」
「特に家事代行って、“1ヶ月分まとめて払う”より、“しんどい日に1回助かる”のほうが想像しやすいんだよね」

ジロウ:
「わかります……!」
「“12,000円払う”だとちょっと大きいんですけど……」
「“1回3,000円で、部屋が少し整います”だと、急に生活の中に入ってきます……!」

ハナ:
「そうそう」
「“大きな支出”だったものが、“1回ぶんの救い”に見えると、かなり違うのよね」

セイジ:
「ここでも大事なのは、小さくしたことそのものじゃない」
「“その1回が自分の生活でどう助かるか”が見えたことなんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「“安く見えた”というより、“助かる場面が見えた”ってことなんですね……!」

ハナ:
「うん、今のかなりいい理解」

【ケース④】学習サービスで、“1日あたり”ならいけそうだったのに、使わず終わりかけたとき

ここでは、“これならいけそう”と思って始めたのに、実際には使い切れなかった失敗談を見ていきます。

大事なのは、“伝わる単位にすること”であって、
“小さく見せれば勝ち”ではない、という視点です。

ハナ:
「逆にこれ、“1日◯◯円ならいけそう”って思って入ったのに、結局あまり使わなかった……みたいなこともありますよね」

セイジ:
「あるね」
「ペニーズ・ア・デイ効果って、入り口の負担感をやわらげるのは得意だけど、“本当に続けるか”までは別なんだ」

ジロウ:
「…………」

ハナ:
「ん?」

セイジ:
「その沈黙、ちょっと嫌な予感するね」

ジロウ:
「はい……」
「今の話、僕のことでした……」

ハナ:
「やっぱり〜!(笑)」

ジロウ:
「前に、学習サービスに入ったことがあるんですけど……」
「“1日120円で学べます”って見て、“それならかなりやさしいです!”って思って始めたんです……」

セイジ:
「うん」

ジロウ:
「でも、3週間くらい開かなくて……」
「気づいたら、“1日120円で見守られてる人”みたいになってました……」

ハナ:
「見守られてる人(笑)」
「サービスのほうが、ジロウくんのこと心配してるのよ」

セイジ:
「これも大事なポイントだね」
「“入りやすそう”と感じることと、“ちゃんと続けられるか”は別なんだ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「“1日あたりならいける”って思っても……」
「僕がほんとに毎日やるかは、また別で見ないといけなかったんですね……!」

ハナ:
「うん」
「負担が小さく見えるのはある」
「でも最後は、“その単位で続ける自分が想像できるか”まで見たほうがいいのよね」

【ケース⑤】販促チラシの外注サービスを、“1日あたり”で見ると社内投資として通しやすくなるとき

最後は、あの部長の再登場です。
ここでは、これまで見てきた“伝わる単位”の話が、少し違う形で効いてきます。
直接その場で誰かが説明したわけではないのに、前に見ていた伝え方が、人の判断の中に残っていることがあります。

ハナ:
「そういえば、その部長さんって、そのあとどうなったの?」

ジロウ:
「あっ……」
「実は、そのあとさらに動いてました……!」

セイジ:
「おっ、気になるね」

ジロウ:
「僕の同期の子が、販売促進のチラシを印刷して、封入して、発送準備までしてた日があったんです……」
「机の上もかなり紙でにぎわってまして……」

ハナ:
「うわ、それは大変そう」

ジロウ:
「はい……」
「そしたらその部長が、“これ、もっと全体の効率を上げられないかな”って言い出して……」
「デザイン・印刷・発送までまとめてお願いできるサービスを、自分で見つけてきたんです」

セイジ:
「へえ、それはかなり動いてるね」

ジロウ:
「はい……!」
「最初は社長に相談したとき、“いや、それはちょっと高いんじゃないか”って言われたらしいんですけど……」

ハナ:
「うんうん」

ジロウ:
「そこで部長が、“1日あたりで見るとこのくらいです”って話と……」
「“今みたいに社内で印刷や発送準備に時間を取られるより、その分、営業やお客様対応に動けたほうが売上にもつながりますよね”って伝えたらしくて……」

セイジ:
「なるほど」
「ただ金額を小さくしたんじゃなくて、“その負担で何が返ってくるか”まで見える形にしたんだね」

ハナ:
「それは強いですね」
「“高いか安いか”じゃなくて、“毎日このくらいの負担で、どれだけ効率が上がるか”って考えられるもんね」

ジロウ:
「はい……!」
「そしたら社長も、“それなら入れてみようか”ってなって、OKが出たらしいです……!」

ハナ:
「おお〜!」

セイジ:
「ここでも、“1日あたり”って単位に変えたことで、負担の大きさだけじゃなく、運用の変化まで想像しやすくなったんだと思う」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「ただ小さく見せたんじゃなくて、“入れたあとどうなるか”まで見えるようになってたんですね……!」

セイジ:
「うん、その違いは大きいね」

ジロウ:
「はい……!」
「しかも、そのサービスが入ってから、同期の子の発送準備の時間がかなり減ったらしく…」
「部長と同期の子とのコーヒータイムが少し増えたみたいで……」

ハナ:
「うん」

ジロウ:
「そのぶん、部長……」
「少しだけ床につきそうなくらいのびてました……」

ハナ:
「なにが!?」

ジロウ:
「部長の鼻の下です……」

ハナ:
「そこだった(笑)」

ジロウ:
「もはや僕の中では、鼻の下部長です……」

ハナ:
「ついに名前ついた(笑)」
「しかも周りでも、ちょっと定着してそうなのよ」

セイジ:
「少し気になるところもあるけど、判断としてはかなり前向きだね(笑)」
「しかも今回おもしろいのは、同期の子がその場で説明したわけじゃないのに……」
「部長の中に、“相手が実感しやすい形で伝える”って視点がちゃんと残ってたことだと思う」

ジロウ:
「…………あっ」

ハナ:
「たしかに」
「鼻の下の存在感が強すぎて忘れそうになるけど(笑)」
「前に同期の子がやってた、“イメージできる形で伝える”って伝え方が、部長の中に残ってたのかもね」

ジロウ:
「はい……!」
「僕、ずっと部長の反応ばっかり見てましたけど……」
「ほんとに現場を動かしてたの、同期の子が残してた
“相手が実感しやすい形で伝える視点”だったんですね……!」

セイジ:
「うん、その見方はすごくいいね」
「人って、金額だけをそのまま見ると、“高いか安いか”で判断が止まりやすい」
「でも、“自分の生活や仕事の中で考えると、このくらいか”と思える形になると、判断しやすくなるんだよ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「鼻の下は少しだけ床に近かったですけど……」
「判断は、かなり前向きで正確だったんですね……!」

ハナ:
「そこ、ちゃんと分けて見られるようになってきたね(笑)」

【理論補強】ナリタ博士の補強

ここまでの話を聞いていたナリタ博士が、静かに口を開きました。

ナリタ博士:
「ジロウ、今日はよいところまで来ておったのう」
「大事なのは、ただ金額を小さく分けることではない」
「相手が、自分の暮らしや仕事の中でイメージできる単位にすることなんじゃ」

ハナ:
「たしかに……」
「“細かくする”というより、“自分ごととして想像しやすくする”ってことですね」

ナリタ博士:
「うむ」
「ペニーズ・ア・デイ効果で大事なのは、“細かくすれば負担が軽く見える”で終わらせぬことじゃ」
「人の脳は、大きな金額をそのまま見ると、まず“高い”“重い”と感じやすい」
「しかし、それが“1日あたり”“1回あたり”“1杯あたり”のように、日常の感覚に近い単位になると、“これくらいなら続けられそう”と考えやすくなるんじゃ」

ジロウ:
「だから僕、“月3,000円”では少し止まったのに……」
「“1日100円”になった瞬間、急にイメージしやすくなったんですね……」

ナリタ博士:
「その通りじゃ」
「人は、金額そのものだけを見て判断しておるわけではない」
「その金額が、自分の毎日の中でどれくらいの負担になるのかまで想像しておるんじゃよ」

セイジ:
「だから、“相手が実感しやすい単位に言い換える”ことが大事なんだよね」

ナリタ博士:
「うむ」
「ただし、ここで総額を隠したり、小さく見せて誤魔化したりしてはいかん」
「この効果の本質は、相手の判断を鈍らせることではなく、“負担を正しくイメージしやすくすること”にあるんじゃ」

ハナ:
「“小さく見せるテクニック”じゃなくて、“判断しやすい形に整える”話なんですね」

ナリタ博士:
「その通りじゃ」
「そうすると人は、“高いか安いか”だけで止まらず、“これなら続けられるか”“自分に合っているか”まで考えやすくなる」
「営業では、この言い換えができるかどうかで、伝わり方が大きく変わるんじゃよ」

ジロウ:
「そういうことなんですね……!」
「思っていたより、“分ければいい話”じゃなくて、“相手がちゃんとイメージできる形にする話”だったんですね……!」

【まとめ】今日の持ち帰り

今日の話を、最後にもう一度みんなで回収します。

ハナ:
「これ、Season1-1からの流れで見るとすごくきれいですね」
「最初の基準、数字の見え方、並べ方、と来て、今度は“どんな単位で伝えるか”なんだ」

セイジ:
「うん、そうなんだ」
「Season1-1で“基準”、Season1-2で“数字”、Season1-3で“比較”を見てきたでしょ」
「今回はその次として、“どんな単位で受け取るか”が負担感をどう変えるかを見てるんだよ」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「じゃあ今日は、“いくらか”の話というより……」
「“どう伝えると相手がイメージしやすいか”の話だったんですね……!」

セイジ:
「うん、その理解はすごくいいね」

ハナ:
「同じ金額でも、“1日あたり”とか“1回あたり”になるだけで、こんなに感じ方が変わるんですね」

ジロウ:
「はいっ……!」
「僕、“小さくすればいい”って思いかけてましたけど……」
「大事なのは“相手がちゃんと想像できるか”なんですね……!」

セイジ:
「うん」
「その違いで、伝わり方はかなり変わるよ」

ハナ:
「今日のジロウくん、ちゃんと“相手が実感しやすい単位で話せる人”になってたよ」

ジロウ:
「本当ですか……!」
「よかったです……!」
「危うく僕、ずっと細かく刻むことだけ上達するところでした……!」

ハナ:
「それはもう営業じゃなくて、時間の職人なのよ(笑)」

ジロウ:
「たしかにです……」
「でも今日は、“相手が想像しやすいか”まで考えることが大事なんだって、ちゃんとわかりました……!」

セイジ:
「うん、その視点があるだけでかなり変わるよ」

ハナ:
「しかも今回、ちょっと別のことも見えてきたよね」

ジロウ:
「えっ……?」

ハナ:
「鼻の下部長もだいぶ印象強かったけど(笑)」
「ほんとに現場を動かしてたのって、もしかして同期の子の“伝え方”だったんじゃない?」

ジロウ:
「…………はい」
「僕、ずっと鼻の下ばっかり見てましたけど……」
「ほんとにすごかったのは、同期の子の“相手に伝わる形にする力”だったんですね……!」

セイジ:
「うん、たぶんそこは大きいね」
「同じ金額でも、“どう伝えれば相手が自分ごととして考えやすいか”をわかっている人は、現場を動かせるからね」

ジロウ:
「なるほどです……!」
「次からは、“細かいです!”じゃなくて……」
「“この人がちゃんとイメージできる形です!”を目指します……!」

ハナ:
「うん、そのほうがだいぶ仕事できそう(笑)」

【読者が持ち帰れる一言まとめ】

総額は同じでも、“どんな単位で受け取るか”で負担の感じ方は変わる。
営業で大事なのは、“小さく見せる”ことではなく、“相手が実感しやすい単位に翻訳する”こと。


【※期間限定:Season1の無料記事はこちら※】


☑️次の話はこちら

Season1-5話.『高い物ほど“安心”に見える…価格が品質を左右する心理』

価格=品質ヒューリスティック

格を品質の手がかりとして使い、高いほど良いと判断しやすくなる心理傾向





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