喜久醉 純米吟醸 2026/3/12
香りは、ふむふむ吟醸かな、というほのかな甘い香り。
さて一口、ん?
確かにきれいではあるが、何か中途半端というか、薬っぽいような。
素直に、おいしいと言い切れないような風味というかクセというか、気になるなと、戸惑いながら飲む。
2日目以降、ん?うまくなった。
うん、いい。うまい。
舌にかすかにピリつく感じもいい。
きれいで、大吟醸級のきれいさとなめらかさ。
(実際のところ精米歩合は50%)。
そして、きれいでなめらかだけじゃない、飲みごたえ。ほろ甘で旨みあり。
バランスよく、完成形に近い、という感じのうまさ。
特徴がないな、と思ったりしつつ。
これだけうまければ、何か特徴求める必要ある?と自問自答しながら、飲む。
これ以上、ほかに何か求める必要ないよね…と一人で納得しつつ、すいすい飲む。
文句のつけようのない、間違いない、このうまさ。
ん〜、うまい。








喜久醉(青島酒造)は、河村伝兵衛氏のお弟子さんで、山内聖子さんの本でも高評価されていたので、いつか飲もう(かつせっかくなら代表的なものを)と思っていた。
3000円(720ml)は、気軽に買える価格ではない。しかし、ヴィノスやまざきさんのポップ「フラッグシップともいえるお酒」をみて、これだと思い(少々思いきって)購入。
価格相応のいいお酒だった。安くておいしいお酒はあまたあるが、今回は、納得の、買って後悔なしの、たまに買いたいと思える一本。贈答用にも自信をもって贈れる一本。
ご参照
「夜ふけの酒評」 | Jiro's memorandum
37 喜久醉(静岡県)
▪どんな温度帯でもうまい深くて奥ゆきがあるいい酒
「私の中で「おいしい酒」と「いい酒」は、似ているようで少し違います。
表層的なおいしさではなく、細胞や骨の髄まで染みこんでくるような心震わす酒が、私にとってのいい酒です。」
「口開けは新緑の季節を思わせる涼やかな青い香りがあり、」
「繊細にたなびく余韻が長く、飲んでも飲んでもまだ奥があるのではないかと思わせるような細くて深い味は、ちょっとした小宇宙のよう。」
(山内聖子)
