テレビの音では満足できない。13年間貫いた私のAV環境を、実家にも作った。
実家でも、いい音でBlu-rayを見たい。私には譲れない理由がある。
私は昔から、テレビのスピーカーの音が好きではない。
薄く、軽く、映画の迫力もライブの臨場感も伝わってこない。
だからといって、5.1chや7.1chのようなサラウンドシステムも求めていない。
私が好きなのは、
「質の良いステレオでテレビの音を聴くこと」
だ。
13年前、家を建てた時に作った理想のAV環境
13年前、東京に家を建てた。
その時、AV環境もゼロから見直した。
選んだのは、
* PanasonicのBlu-rayレコーダー
* Pioneer ネットワークCDミニコンポ X-HM81-S
この組み合わせだった。
当時のX-HM81-Sは、本当に魅力的な製品だった。
木製スピーカーによる豊かな音。
LANを接続すればインターネットラジオ。
AirPlay対応。
USBやCDだけでなく、ネットワーク上の音楽まで楽しめる。
さらに光デジタル入力も搭載し、テレビやBlu-rayレコーダーの音を高音質で再生できる。
当時としては、まさに「全部入り」のミニコンポだった。
私はこの音に惚れ込んだ。
だから、
もう一台、同じコンポを買った。
リビングにも同じX-HM81-Sを設置し、PanasonicのBlu-rayレコーダーを接続。
東京の自宅では、
自分の部屋も、リビングも、まったく同じAV環境。
映画もライブも、テレビではなくステレオで楽しんできた。
当時のPanasonic製Blu-rayレコーダーは、
* HDMI
* アナログ音声(RCA)
* 光デジタル音声
すべて備えていた。
私は途中から光デジタル接続に変更し、お気に入りのコンポでテレビの音を楽しんできた。
今度は実家にも
最近は母の介護のため、実家で過ごす時間が増えた。
だったら実家でもBlu-rayを楽しみたい。
それも、いつものようにステレオで。
そう思って環境づくりを始めた。
ところが、ここで思わぬ時代の変化に気付く。
最近のBlu-rayプレーヤーは、
HDMI出力だけ。
私が当たり前だと思っていた
* アナログ音声出力
* 光デジタル音声出力
がない。
テレビも問題ない。
ステレオも問題ない。
変わったのは、
Blu-rayプレーヤーの出力方式だった。
そこで購入したのが、
* Panasonic DMP-BD90S-K
* HDMIオーディオ分離器
この組み合わせなら、
Blu-rayプレーヤー
↓ HDMI
HDMIオーディオ分離器
├ HDMI → テレビ
└ RCA → ステレオ
という接続で、これまでと同じような視聴環境を作ることができる。
小ささに驚いた
商品が届いて最初に思った。
「小さい!」
昔のBlu-rayレコーダーに慣れていると、おもちゃかと思うほどコンパクトだ。
写真のようにKENWOODのコンポの上に置いても、ほとんど存在感がない。
録画機能もHDDもない。
Blu-rayを再生することだけに特化したからこそ、このサイズなのだろう。
時代は変わったものだ。
しかし、この小さなプレーヤーから出てくる映像は、フルHDで十分美しい。
そして音は、HDMIオーディオ分離器を介して、お気に入りのステレオから流れる。
つまり、
欲しかったのは新しい音ではない。
東京の自宅で13年間楽しんできた、あの聴き慣れた音だった。
技術は進化しても、楽しみ方は変わらない
家電はどんどん小さくなり、端子も減り、シンプルになっていく。
しかし、
映画を楽しむ時間。
ライブ映像に没頭する時間。
好きな音でテレビを見る時間。
その価値は13年前も、今も変わらない。
今回改めて感じたのは、
技術が変わっても、自分が心地よいと思う環境は変わらない。
だから私は、実家にもその環境を作った。
介護で忙しい毎日の中でも、
映画を一本ゆっくり楽しめる時間は、
きっと心をリセットしてくれるはずだからだ。
オーディオ分離器が完璧だった
正直、1,680円の機器なので半信半疑だった。
「ちゃんと音が出るのだろうか?」
そんな不安もあった。
しかし、接続してみると結果は完璧。
Blu-rayプレーヤーからの映像はテレビへ。
音声はKENWOODのステレオへ。
ノイズもなく、遅延も感じない。
まるで最初からこのために作られた組み合わせのようだった。
最新のBlu-rayプレーヤーはHDMIだけ。
昔のステレオはアナログ入力。
その”時代のギャップ”を埋めてくれたのが、この小さなHDMIオーディオ分離器だった。
価格はわずか1,680円。
これほど費用対効果の高い買い物は久しぶりだ。
実家でも、東京の自宅と同じように、お気に入りのステレオから映画やライブの音が流れる。
介護で実家にいる時間が増えた今、この環境ができたことは、私にとって思っていた以上に大きな意味があった。



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