#805 労務論21|有給休暇について考える
以前にも軽く触れていますが、有給休暇について考えてみましょう。
有給休暇とは?
有給休暇(有休)は、労働者が賃金を受けながら仕事を休むことができる制度であり、日本の労働基準法では、一定の条件を満たした労働者に対して有給休暇を付与することが義務付けられています。
付与条件
有給休暇が付与されるためには、次の2つの条件を満たす必要があります。
雇い入れの日から6ヶ月間継続して勤務していること。
全労働日の80%以上出勤していること。
これらの条件を満たすと、正社員だけでなく、パートタイム労働者やアルバイトも有給休暇を取得する権利があります。
たまに、「入社初日から有給が付与される」会社もありますが、これは前倒し付与という感じでOKのようです。
付与日数
労働基準法に基づいて、以下のように有給休暇の日数が決まります(通常の週5日勤務の場合)
勤続6ヶ月:10日
勤続1年6ヶ月:11日
勤続2年6ヶ月:12日
勤続3年6ヶ月:14日
勤続4年6ヶ月:16日
勤続5年6ヶ月:18日
勤続6年6ヶ月以上:20日
有効期限
有給休暇は、付与された日から2年間有効です。
2年を過ぎると、未使用の有給休暇は消滅しますが、古いのから消えていきますのでどんどんとって行きましょう。
取得方法
労働者は、取得したい日を指定して有給休暇を申請することができます。
ただし、会社は業務に支障がある場合、取得日を変更させることができます(時季変更権)。また、会社が独自に定めた規定がある場合もありますので、就業規則を確認することが重要です。
連続取得と分割取得
有給休暇は連続して取得することも、分割して取得することも可能です。
たとえば、1日だけ休む、半日休むといった形で取得できます。
有給休暇の取得率
日本では、有給休暇の取得率が低いことが問題視されており、政府や企業が取得率の向上に取り組んでいます。

取得率に関しては、なんと世界最低という悲しいデータがありました!!
ちなみに日本で働く社員が有休を取得しない理由について聞くと、「人手不足など仕事の都合上難しいため」が32%で最多であり、「緊急時に取っておくため」(31%)、「忙しすぎて、休暇の計画を立てたり、行く暇がなかったため」(20%)という順のようです。
そして凄いのが、日本は有休取得率が世界最下位にもかかわらず、「休みが足りない」と感じていないんですね。まさに社畜!
日本のサラリーマンは本当に扱いやすい人種なんですね笑
なぜ日本人は有給休暇を取らないのか?
日本の有給休暇の取得率が低い理由には、いくつかの社会的、文化的、職場環境的な要因が影響しているようです。
1. 職場文化と風土
日本では、長時間労働や仕事に対する高い責任感が根付いている文化があり、そのため休暇を取ることが「仕事に対する意欲が低い」や「職場の負担を増やす」というネガティブなイメージにつながることがあります。
故に、同僚や上司に対して「迷惑をかけたくない」と考える人が多く、特に繁忙期や人手が足りないと感じるときには、有給休暇を遠慮してしまうことがあるようですね。
2. 上司や同僚の目
上司が自ら有給休暇を取らない場合、部下も有給休暇を取りにくいという傾向があります。
また、上司が有給休暇の取得を推奨しない場合や、暗黙のうちに休暇を取ることを良しとしない職場もあります。これは本当にダメマネージャーですね。
そして同僚の目も意識しちゃうんですね。
他の同僚があまり休んでいない場合、自分だけ休暇を取ることに対する罪悪感を感じることがあります。
3. 業務の引き継ぎや仕事量
特に専門的な職種や個別のタスクが多い職場では、自分が休んだ場合に他の人に業務を引き継ぐことが難しいと感じることがあり、それが有給休暇の取得を躊躇させる要因となります。
「ワシがやった方が早いな・・・」と思っちゃうんですね。
4. 制度や職場環境の問題
一部の企業では、有給休暇の取得を推奨する制度や方針が十分に整っていないことがあります。また、上司や人事部門が従業員に有給休暇を積極的に取得させる姿勢が不足していることも、取得率の低さにつながります。
この辺は論外ですね。
また、これも論外なのですが、職場の雰囲気が有給休暇取得に対して否定的である場合、従業員が休暇を取りにくいと感じることがあるようです。
本当にダメですね。
5. 慣習や習慣の問題
結局はこれが根付いている感じですね。
あってはいけないことだと思いますが・・・
まとめ
そんな感じで何が原因でという、明確な理由は無いんですが、日本人は本当に働きすぎなんですね。
肩の力を抜いて、リラックスしたいところではありますが・・・逆に働かないことがストレスというのも悲しい話です。
そんな感じですが有給休暇は皆さんしっかり取得しましょう!
国民の義務ですYO!
