#777 漫画論63|NANA-ナナ-
777回目というのもですが、ここ最近「BECK」「デトロイト・メタル・シティ」などバンド漫画を紹介しているので、このタイミングで「NANA-ナナ-」を紹介しない訳にはいかないでしょう。
「天使なんかじゃない」「ご近所物語」「Paradice Kiss」に続く、矢沢あい先生の最大のヒット作であり、連載再開を多くの少年少女が望んでいる、未完の名作ですね。
僕は妹が1~4巻まで買っているのを読んでいたんですが、5巻が出たタイミング(2002年5月くらい?)に僕は滋賀県にいたので、仲良かった女子の家で読んでたんですが、6巻くらいになるともう我慢できなくて自分で買うようになりましたね笑
NANAとは?

この物語は主人公は2人いまして、2人とも名前が「ナナ」なんです。
メイン主人公が大崎ナナの方で、この子はかなり凄惨な幼少期を過ごしているんですが音楽に救われて、パンクバンドのヴォーカルとして地元で活躍するんです。
で、同じバンドのベースのレンと恋に落ちるんですが、レンは首に南京錠を付けて、白と黒のプレべを上半身裸で弾くという、まさにシド・ヴィシャス。そんな感じでシド・アンド・ナンシーのような感じで同棲するんですが、そんなレンがライバルバンドのギターに引き抜かれて上京してしまうんです。そして泣く泣く分かれる2人。
そしてそこから2年間地元で活動を続けて、20歳の誕生日に自分もバンドでスターになるために上京を決意するナナ。
で、もう1人の主人公の小松奈々は、地方の美術系の専門学校で男2女2のグループ交際で盛り上がり、そこで奈々を除く3人が「やっぱ東京の美大に行こう」という展開になり、その男の1人と付き合っていた奈々は何の目的もないけど彼氏いるし金を貯めて上京しようとします。
この時点で大分両者に差はあるんですが・・・
そんな同い年で、同じ名前の2人が、同じ日に同じ電車で上京する感じで出会うんです。恐らくナナの方が山形とかで、奈々の方が仙台とかそんな感じなんでしょう。
そしてそこから一緒に住んで、マジで色々あるんですけど、そこからは読んで欲しいですが、アニメや映画、更にはゲームまでなっているので多くの方はご存じと思っています・・・が!
もう連載中断してから15年も経ってるんですね・・・時の流れを感じます。
最近の若い子は知らんかもですね。
確か2002年の話でしたから、もうあの舞台から22年経っています。
そう考えると当時のナナやハチとほぼ同級生だった僕も41歳という・・・笑
NANAの魅力

1, 矢沢あい先生の画力
相変わらず矢沢先生は魅力的な絵を描くというか、矢沢先生は少女漫画で「男が思うカッコいい男」を書くことができる唯一の漫画家と思ってます。
天ないでは晃、ご近所では勇介、パラキスではジョージも嵐もヒロくんもカッコよかったですし、本作もカッコいい男たちで溢れています。
2. パンクバンドであること
やはりブラストが「パンク」であることがいいですね。
僕も「パンクロックを愛する広報部長」という名前で書いているだけに、やはりパンクロックを題材にするのは素晴らしい。
ブラストのファッションは「ゼリ→」に近いものがありますが、僕は精神はパンクながらファッション的にはメロコアから派生したストリート系に流れてしまったので、この手のライダースとかボンテージとかは着ていないですし、ラバーソールとかは履いてないんですけど、この手のパンクファッションは好きです。黒夢も好きだったので・・・
3. かなり際どい所を攻めていた
未成年の喫煙、飲酒はみんなやっていたのでまだ可愛いもんですが、未成年売春、違法薬物、管理売春など、かなり攻めるに攻めた作品でした。
故に、少年少女に勧める漫画ではなかった気もしますが、この辺の気合いが入った感じは非常に◎ですね。
NANAの愛すべき登場人物BEST10
10位 大崎ナナ

まずはパンクのナナの方ですね。
攻撃的でヒステリックで所有欲が強く、実際身内にいたらめんどくさそうではありますが、傍から見る分には確固たるポリシーがあり、カリスマ性があり、かなり魅力的に映りますね。
クイズに出たりドラマに出ようとしているのを見て、「あ、そっち行っちゃうんだ」と思ったものでしたが・・・
とにかく2024年8月の現在、連載停止時に最もヘヴィーな局面にいたので、矢沢先生も早く続きを描いて今より良い状態にしてあげて欲しいものです。
9位 水越さん

水越さんは多分3巻くらいまでしか出ない(もっと言うと2巻からの登場)なんですが、かなりのナイスガイでした。
ロン毛でオシャレで、自分の夢を叶えるために生きる姿は流石ですし、ヤバいと思ったらあっさり撤退したり、田舎に帰って幼馴染と結婚するあたりのフットワークの軽さも良いですね笑
8位 シン

シンは作中ではまだ16歳位なんですけど、飲酒・喫煙・マリファナ・売春ととにかく悪い事ばっかしてますし、多くの女性を手玉に取っているSEXモンスターなんです。
なので、なんであんなに父とか兄に怯えているのかが謎でしたが、とにかく色々可哀そうな少年でした。
7位 淳子

この漫画の良心と言っても良いでしょう。
あのアホの奈々に平然とダメ出しして、相手が芸能人だろうと食って掛かるスタンス!そこに痺れるゥ、憧れるゥ!
奈々は淳子がいなかったら死んでいたでしょう。
6位 ノブ

この男は本当に可哀そうです。
ステージでのふるまいも完璧で、作曲もできて、更に社交的であり、純愛だったりする好青年なんですが、女運が基本的に無さそうなんですが、百合ちゃんと幸せになって欲しいものですね。
5位 百合ちゃん

百合ちゃんはこのランキングで唯一初期メンバーじゃないと思うんですが、とにかく言うことが筋が通っていて、しっかりした娘さんですね。
僕らはみんな百合ちゃんが大好きでした笑
そしてAV女優という職業柄、性に対しても積極的なのが素晴らしい笑
ノブはいい女と出会いましたね笑
4位 レン

そしてレンですね。
とにかくシド・ヴィシャスの生き写しのようなフォルムで登場しましたが、不器用なパンクスであり、商法主義の果てにバケモノみたいになってしまったバンド(トラネス)と、愛するナナの間で苦悩して、マリファナとかコカインに手を出してしまうパンクスです。
3位 タクミ

そしてこの男も外せないでしょう。
まだ24歳とかだと思いますが、もうすでに酸いも甘いも知り尽くした男!
仕事、そして女を並行させる、かなりのタフガイです。
男はこういう男を良いと思いますが、女子はどうなんだろう?と思っていましたが、意外と僕の周りの女子はこのタクミを支持する声は多かったですね。
2位 ヤス

そしてこの男も相当いいですね。理想のこうなりたかった像です。
弁護士になれる頭脳を持ちながら、パンクバンドのドラムをやるという二面性が凄い。パンクバンドなんてNO RULE、無法の世界なので対極なんです笑
とにかく、こうした大人の雰囲気があるキャラクターは魅力的ですね
終盤美雨とくっついたのが少し嫌でしたね笑
1位 京助

そして京助が一番カッコいいですね。
残念ながらそのバンドマンより、この美大生が一番カッコいいというグルーヴでした。
まずドレッドに髭が良いんですが、ファッションもいい感じのオジサンな感じで良いんです。さらには包容力、そして純愛ですね。
男が憧れる男です。
論外 小松奈々

こいつは本当にダメですね笑
近くにいたら引っぱたいてやるかも知れません笑
無目的で上京したのは良いとしても、出版社勤務時代は本当に酷かった笑
マジで「腰掛」以外の何物でもない、若くて可愛くて許されるようなダメ女社員は過去に何例も見てきたので、本当に拳が固くなりますね笑
あとは恋愛観でしょう。男をとっかえひっかえはまだ理解できたとしても、付き合っていたノブに対して、妊娠したタイミングで説明もメールも連絡もガン無視は酷くないですか?
とにかくやることなすことが不破遥香なみの悪手、悪手、悪手!
あと、まだあります笑
一回ブラストメンバーが「トラネスのレコーディング」について話していた際に、何物でもないくせに「音の抜けが~」とか「普通そうだよ?」とか言ってるのが、なんだこいつと思って本当に腹立ちましたが、こういう女も存在するんですよね笑
「記事は私が潰します!」も腹立ちましたが、あの記者に「黙れ、勘違い女!」と一蹴されていたのでこれは不問とします笑
僕が男だからか分かりませんが、少なくとも全く共感できない主人公でした。女子は共感できるんですかね?謎です。
論外2 幸子

こいつも最悪ですね笑
章司も「かあ」ぢゃないですよ、「かあ」ぢゃ!(ろくでなしBLUES調)
やっぱ矢沢先生は「男がカッコいいと思う男」を描くのも、「女がムカつくと思う女」を描くのも上手いですね。
とにかく彼女がいる男から横取り40万したらダメという話ですね。
映画「NANA」

そして映画も語りましょう。
何気に見たこと無いんですが、キャストは割とハマっていた感じしますね。
宮崎あおいと中島美嘉はこの時点のキャスティングとしては完璧でしょう。あとは知らん笑
そして謎に映画が1も2も全部落ちてたので貼っておきます。
そして2でシレっと主要キャストが入れ替わっているのが笑います笑
続編もので一番やっていはいけないタブーですね笑
一説によると宮崎あおいが濡れ場NGだったというのがありますが、市川由衣は濡れ場OKだったのかとか思ってしまいますよね笑
まとめ
そんな感じでまだ書き足りない感もありますが、やはり続編に期待ですね。
分かっている情報は、タクミが「蓮」と「皐」という子供を産むことと、ノブが旅館を継ぐことと、シンが俳優になっていることと、ナナ(らしき金髪ロングの女)がロンドンで歌っている事くらいですね。
まぁ21巻の展開でほぼ出尽くしたと思ってますし、割とこの辺が全てだと思っているのですが・・・それでも完結を望む!
矢沢先生、あと少しお願いします!
