【介護管理者必読】看護師が定着しない本当の理由──介護報酬の構造がつくる“軽視の連鎖”とは
介護の現場では「看護師をもっと増やすべきだ」という声が絶えません。しかし現実には、多くの事業所が看護師を十分に確保できず、給与水準も医療機関に比べて伸び悩んでいます。なぜ、介護領域では看護師の待遇が上がりにくいのか。 その根本原因は、介護報酬の“構造そのもの”にあります。
医療では、ICU・HCU・急性期入院料など、看護師がいなければ算定できない報酬が多数存在し、「看護師配置=病院収益の柱」という仕組みが制度として組み込まれています。 一方で介護は、あくまで生活支援が中心。看護師が必須となる場面は限定的で、配置しても基本報酬が跳ね上がる仕組みはありません。増えるのは数十〜百単位の小さな加算のみで、看護師を置いても事業所の収入はほとんど増えないのが実情です。
その結果、 「看護師を雇っても儲からない」 「高い給与を払う理由がない」 という経営側の本音が生まれ、看護師は“コスト”として扱われやすくなります。
さらに、介護現場では生活支援が中心で、入浴・排泄・食事・送迎など“目に見える仕事”が多い一方、看護師の専門性は状態観察・リスク管理・医師連携など“見えない仕事”が中心です。 そのため現場では、 「看護師は暇そう」 「介護職の方が大変」 といった誤解が生まれ、看護師の専門性が可視化されにくい構造が形成されます。
こうした制度・役割・現場心理が重なり、 看護師の評価が下がる → 給与が上がらない → パート化・短時間化 → 専門性の喪失 → 離職 → さらに軽視が進む という負のスパイラルが生まれます。
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