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#337: AIは「答え」をくれるが、「成長」を奪うかもしれない。教育現場のAI活用に漂う、心地よい緊張感。

AIが宿題を代わりにやってしまう。
その便利さの裏側にある「危うさ」について、教育のプロとの対話から深く考えさせられました。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。nobuです。
初めての方へ少しだけ自己紹介をすると、僕は富山県の古いガソリンスタンドで、平均年齢56歳の社員さんと共に現場のDXに挑みながら、地域活性化プロジェクトであるBoost X projectを運営しています。

先日、セミナーに登壇した際、教育現場に携わる方とお話しする機会がありました。そこで交わされたのは、AI活用の「是非」を超えた、もっと根源的な「人を育てること」への葛藤でした。

ビジネスと教育、似ているようで決定的に違う「緊張感」

僕が仕事でAIを使う分には、極論を言えば「仕事の質が上がり、成果が出るのであれば是」とできる節があります。

プロンプト一つで効率が上がり、自由な時間が生まれることは、ビジネスの文脈では正義と言えるからです。

しかし、教育の文脈はそう簡単ではありません。
ビジネスの目的が「実利」であるのに対し、教育の目的は「その人自身の成長」そのものだからです。

「AIを使って100点の解答を出すこと」に、教育としての価値はありません。むしろ、その100点と引き換えに、学生が本来経験すべき「悩み、考え、手を動かすプロセス」を奪ってしまっているのではないか。

そんな繊細な配慮と、将来を見越した対応が求められる教育現場には、ビジネスとはまた違う、独特の緊張感が漂っていることを強く感じました。

「ちょうど良いDX」は、人の成長とセット。

僕が提唱している「ちょうど良いDX」や「ちょうど良いAI活用」という考え方は、もともと「テクノロジーの導入が、人や組織の成長や幸せと紐づいているべきだ」という自論に基づいています。

以前の記事(#11)でも書きましたが、僕たちはAIをただの効率化ツールとしてではなく、会社を、そして人を育てるためのパートナーとして捉えてきました。

▼ 参照: #11:僕たちは『ちょうど良いDX』で、会社を育てている

この「人の成長と紐づける」という姿勢は、教育現場でも同じ、いえ、教育現場だからこそより丁寧に、シビアに実行されなければならないのだと、教育関係の方との対話を通じてひしひしと感じました。

コロナ禍という環境から、小中学校でもタブレット導入などのDXが「ショック療法」的に進みましたが、これからはそのハードウェアの上で、いかに「人の思考」を枯れさせないようにするかという、よりソフトな、そして深い配慮が必要なフェーズに入っています。

AIを「外付けの脳」にするか、「思考を深める鏡」にするか。

AIは何でも答えてくれます。宿題を代わりに解かせることも可能です。

でも、それを「答えを拾うための道具」にしてしまうのか、あるいは自分の考えを整理し、視点を広げるための「伴走者」にできるのか。
その境界線はとても曖昧で、脆いものです。

教育現場の先生方が悩まれているのは、まさにこの境界線の守り方のような気がしました。

AI活用のテクニックを教えるのは簡単です。
しかし、それを使う「人」の感度や、問いを立てる力を育てることには、膨大な時間と丁寧な関わりが必要です。

デジタルを使いこなしながらも、その中心には常に「人の体温」や「思考のプロセス」がある状態を目指したいと、改めて決意を新たにしました。

まとめ

AIという強力な光が、教育や学びの場を照らしています。
その光が、人の成長を加速させるものになるか、それとも思考という影を消し去ってしまうものになるか。

それは、僕たち大人が、そして教育に関わるすべての人たちが、どれだけ「問いの質」にこだわり、一人ひとりの成長に丁寧に向き合えるかにかかっている気がしています。

ビジネスのような実利のスピード感も大切ですが、時には立ち止まり、この「心地よい緊張感」を噛み締めながら、テクノロジーと歩んでいきたい。

僕はそんな風に考えています。

皆さんは、AIと教育のバランスについて、どう感じていますか?
もしよろしければ、皆さんが大切にしている「学び」への想いをコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

この記事が、あなたの学びや大切な誰かの成長を考える、小さなきっかけになれば幸いです。
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本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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