【スティーヴィー・ワンダーが語る】音楽と人生:作曲の秘密、母との思い出、希望と社会へのメッセージ | Stevie Wonder Interview
はじめに:伝説との邂逅
音楽史に名を刻むレジェンド、スティーヴィー・ワンダー。本記事は、彼がイギリスの人気インタビュー番組「Sidetracked」に出演した際の珠玉の対話を、日本語で深く掘り下げてまとめたものです。彼の創作の秘密、人生哲学、母との深い絆、そして社会への痛烈なメッセージまで――。すべての語りに「人間スティーヴィー・ワンダー」の魂が宿っています。
楽器と創造性:新しい挑戦「ハーペッジ」
インタビュー冒頭、スティーヴィーは「ハーペッジ」という珍しい弦楽器を持参。「8年ほど前から演奏している」と語り、その特徴的な奏法(押すだけで音が出る)を説明します。ギターのような構造を持ちながら、全く新しい感覚で音楽を生み出すこの楽器は、彼の創造性への果てなき探求心を象徴しています。
「(音楽とは)新しい朝の息吹のようなもの」
作曲の極意:メロディは「神からの贈り物」
ワンダーは「作詞よりもメロディが先に頭に浮かぶ」と語ります。特に代表曲「Love’s in Need of Love Today」の誕生秘話では、教会ラジオ番組から着想を得て、世界が「愛」を必要としているという普遍的メッセージを込めたと明かしています。
「曲は子どものように、ずっと自分の側にいてくれる存在」
また、「Boogie On Reggae Woman」など他の名曲も、瞬間の感覚・遊び心・実験精神から生まれたことを笑いながら振り返ります。
母との絆と子ども時代
母親とのエピソードは、彼の人格形成や音楽活動の原点。地下室で母と一緒に作曲し、母が「やってみなさい、スティーブ」と励ましてくれたこと、また遊び心あふれる少年時代(屋根からジャンプして母に抱きとめられる話など)は、「障害」や「特別さ」を超えた純粋な探究心が彼の原動力であったことを示しています。
「自分がユニークだなんて思ったことはない。ただ祝福を授かっただけ」
音楽の力:スピリチュアルな創造性
スティーヴィーは音楽を「神から授かったギフト」と捉えています。メロディ、歌詞、コードすべてが「自分を通して流れてくる」と語り、「自分はまだまだ人生の赤ん坊。もっとやるべきことがある」と、年齢やキャリアを限界としない終わりなき創造性を強調します。
「毎日、神に感謝している。歌えること、メロディが浮かぶこと、全てに」
社会と音楽:メッセージを込めて
音楽には社会を変える力がある――ワンダーは「Love's in Need of Love Today」「It's Wrong (Apartheid)」など、多くの楽曲で社会問題に切り込み、ネルソン・マンデラへのオスカー授与時のスピーチで南アフリカで自身の楽曲が禁止されるという事態も経験。しかし「間違っていることには声を上げるべき」と、アーティストの使命を説きます。
「恐れが夢を眠らせてはいけない」
変わりゆく世界と「希望」
「世界は時に理解不能だが、音楽には人々を目覚めさせる力がある」と語るワンダー。過去の歴史を振り返りつつ、「今こそ前に進むとき。愚かな指導者を選ぶのではなく、未来のために変化を起こすべき」と、人々への希望と行動を呼びかけます。
「人はいつか目覚める。希望は信仰と人々の中にある」
リタイアメントと人生観
「リタイア」という言葉に対し、ワンダーは「本当に心や魂が“もう十分だ”と感じた時だけが引き際」と答えます。「芸術家は、心が動く限り創造し続けるべき」と語り、「自分の中に流れる音楽を止める理由は何もない」と、永遠の現役宣言をします。
家族と次世代への思い
自身の子どもたちも音楽の才能に恵まれ、特に同じ誕生日の息子には特別な思い入れがあると明かします。「子どもたちと音楽を楽しむことが、自分にとっての幸せ」と語り、次世代へのバトンをしっかりと手渡していることが伺えます。
まとめ:スティーヴィー・ワンダーが遺す「進む勇気」
スティーヴィー・ワンダーの言葉と音楽は、希望・愛・勇気・行動を私たちに与えてくれます。彼は、創造の源がどこにあるかを知り、決して諦めず、社会に対しても自分の信念を貫き続けてきました。
「人はみな、進み続けることができる。後ろを向くのではなく、前へ。私たち全員が、一つの世界の市民として団結できるはず」


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