作家志望のイチ書店員が「DDT」から学んだこと
プロレス観戦歴が30年を超えました。
それでも現在進行形の試合を見ると、日常や仕事へ落とし込めるヒントを得られます。ありがたい。8月30日&31日におこなわれた、DDTプロレス・夏のビッグマッチ「WRESTLE PETER PAN 2025」2連戦をレッスルユニバースで視聴し、つくづく奥の深いジャンルだと感じました。
まず初日のメインを飾った「樋口和貞 vs 秋山準」のKO-D無差別級選手権。終始押され気味だった樋口選手がアイアンクローで秋山選手の顔を掴んでマットへ押さえつけ、全体重を掛けて3カウントを奪いました。
もうすぐ56歳になるチャレンジャーがとにかく強い。チャンピオンからしたら、まさかの展開だったはず。追い詰められることで発動した「どんな形でもいいから勝たなければ」という火事場の馬鹿力が、あるいは右手の握力を倍加させたのでしょうか。
そして2日目。メイン終了後に平田一喜選手が「いつでもどこでも挑戦権」を行使し、樋口選手とのタイトル戦に勝って疲労困憊の上野勇希選手にチャレンジ。王者の厳しい攻めに圧倒されつつも、最後は首固めで丸め込み、悲願のKO-D無差別級王座を手にしました。
プロレスで勝つには、必ずしも対戦相手の身体を頭から落としたり、派手に飛んだりする必要はありません(そういう手段を選んでもOK)。相手の両肩をマットに3秒間押しつければいい。己の長所や敵の弱点を見極め、いかにミッションを成し遂げるか? そこへ至るまでの駆け引きや戦略の組み立てから滲み出る人間味がいちばんの見所だと改めて学びました。
勝ち方はひとつじゃない。自分にあったタクティクスを選び、地道に続ければ非正規雇用の末端従業員でも書店業界を動かせるかもしれない。新人賞へ何度応募してもダメだった作家志望でも紙の本を出せるかもしれない。そんな風に思えました。
DDTオススメです。ぜひ。
いいなと思ったら応援しよう!
作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!