【詩小説】~雨恋~ 雨が降ってきたね。(reborn2026)
( ひ )
「朔くん、雨が降ってきたね。」
振り向くと君がいた。
そぼ降る雨に濡れる校舎。
入り口で立ち往生していると
後ろから響く優しい声。
振り向くと君がいた。
幼なじみのキミ。
高校になっても
その定位置は変わらない。
はず・・・
だった・・・
そんなキミに─────
ボクは・・・
恋を・・・
「そうだね。かなり降ってるね」
ボクはハニカみ
目を伏せて
ボクの
ボク自身の「ことば」を
そっとゆっくり抱きしめた─────。

( ふ )
「雨、なかなか止まないね」
キミは真っ直ぐボクに言う。
「ホント止まないよね。」
「朔くん。濡れるから・・・こっちおいでよ。」
キミはボクの背中を摘まみ
ボクをそっと引き寄せる─────
君とボクは何時しか・・・
寄り添うように隣合う。
触れあう肩先・・・
君のその
あったかい肩を─────
ボクの心は
ギュッと
強く抱きしめた。

( み )
「朔くん!! 綺麗な太陽が見えるよ。」
「キレイなオヒサマが見えるね!!」
!?
2人の声が自然に重なる。
ボクと「きみ」の視線が重なる。
「きみ」とボクの想いも重なる。
2人の望みは同じで
2人の「スキ」も同じで
2人の笑顔も同じで
ボクとキミは
同じ優しさを抱いたまま─────
蒼空の先
その陽の先へと
そっと一歩を踏み出した。

( 了 )
【雨が降ってきましたね。】
「もっと一緒にいたい」「帰りたくない」という
相手への想いを重ねる「ことば」として使われることがあります。
(後書きの詩)
もともとこの作品は「詩」として2025年10月6日に投稿したものを
画像を加えて加筆して「詩小説」としてリボーンさせました。
前回よりは
かなり読みやすくなっていると想います。
相変わらず拙く
脈略がない文章ですが
最後までお読み頂きありがとうございます。
心からの感謝を込めて 朔太 2.17.2026.
