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北海道の”冬”を体験し尽くす!3泊4日の「"本"と"自然"と、"ぼーっと"する旅」(前編)

静田の旅は、読書や自然に触れつつ、時々ぼーっとするスタイルをしています。
名付けるなら「"本"と"自然"と、"ぼーっと"する旅」と言えるかもしれません。

これは、そんな3泊4日で訪れた冬の北海道(主に道東)の記録。
なお想定以上に長くなったので、3部に分けてお届けします。

旅行の目的と主な旅程

旅行期間:2026/2/11〜2/14

「さっぽろ雪まつり」の開催期間中でもあったので、新千歳空港をスタート地点にJRのフリー切符で新千歳空港→札幌→網走→釧路→新千歳空港と4日間かけて一周する計画を立てました。

「"本"と"自然"と"ぼーっと"する旅」の主な旅程

計画した理由としては、「さっぽろ雪まつり」は何度も見ていること。
あと2月の中旬は網走で流氷と、真っ白な釧路湿原を満喫したいと思い、メインを網走・釧路に絞りました。

具体的には1日目に札幌観光しつつ網走へ。
2日目は網走での流氷メインを満喫し、3日目は釧路でのSL乗車や釧路湿原が目の前でに見える宿に泊まって、4日目に湿原内を早朝カヌーで楽しむ行程にしました。

旅で使用したフリーパスの紹介

今回利用したのは、こちらの『Peachひがし北海道フリーパス』。
ちなみにPeach以外にANA/FDA用もあります。

利用当日から4日間有効で、料金は20810円。当日購入も可能です

一見その航空会社の便を使わなきゃいけない感じがありますが、航空機利用がなくても購入できます(ちなみに主な違いは、各航空会社が運営するショップの割引券の違いです)

普通列車や快速のほか、特急・急行の自由席も乗り放題で、指定席も5回までなら利用可能です。

ただ全車指定の『SL冬の湿原号』には利用できないので、SL乗車時には別で指定席を購入する必要があります。

そして、購入できるのが新千歳空港駅のみなので、札幌駅など主要駅で買えないのも注意が必要です。

今回持ち込んだ本

以前の読書旅の失敗を踏まえ、今回は2冊に絞ることに。

「ぼーっと」するとは何かを深めるべく個人的に興味があった『暇と退屈の倫理学』と、直近にブックオフで購入した『六人の嘘つきな大学生』

そして本が汚れないようガジェットポーチに入れて旅行バックに詰めました。

 なんとなく買ったガジェットポーチですが、文庫本がちょうど収まるので、今では無くてはならない旅の相棒として重宝しています。

実際に旅してみた

・札幌雪まつり

空港から札幌駅に到着。
地下道を通って10分ほど歩き、雪まつりの会場がある《大通》へと足を運んだ。

会場に到着して早速目に飛び込んだのは、人・人・人。

ほぼ毎年訪れているので、これは予想通りだったけど相変わらず人は多い。
それも石を投げれば外国人に当たるのではと思うほど、四方八方は外国人だらけだ。

人々の流れに沿って会場内を歩いていると、世界の人たちに愛されたイベントなんだと実感できる。

ちなみに「さっぽろ雪まつり」は今年で76回目。
少し調べてみると、1950年に地元の中・高校生が造った6つの雪像を大通公園に設置した事が祭りのキッカケだったらしい。

それだけ小規模な祭りが、まさか北海道を代表する冬の一大イベントになるとは、きっかけを作った当時の中高生たちは夢に思わなかっただろう。

祭りらしく会場は多種多様な雪像に溢れていた。
芸術家が造った渾身の一作から、今流行りのアニメやゲーム、国民的マスコットのキャラクターを模した雪像。

カービィ!?

それぞれの区画で造られた巨大なオブジェに、しまいには福島県の会津にある「鶴ヶ城」を模した巨大な天守閣まで。

カップヌードル
縄文時代を模した巨大雪像
街のど真ん中に造られた「鶴ヶ城」(!?

いずれも細部に至るまで精巧な作りに「一体どんな風に雪像を作っているんだろうか?」と疑問は絶えない。

けれど、こうして興味と疑問が湧いている時ほど、芸術に触れているのだと個人的には実感できる。

どう作ったのか? なぜ作ったのか? なぜこの作品に触れて心を揺さぶられたのか?

他人の感情に何かしらの疑問を芽生えさせることが、芸術と呼ばれる作品の魅力なのだろう。

同時にそれは雪像に限らず、イラストや物語・音楽など、あらゆるものに通ずる部分がある。

だからこそ、書き手をする身としては芸術を見ていると見習わなければと感化されてしまうし、奮い立たされてしまう。

芸術が飽きない理由は、この感動に触れたいがためなのだろうと思っている。

そんな見応えのある雪像たちも、明日には祭りの終了と共に取り壊されてしまう。

それには少しもったいない気持ちになるけど、刹那に姿を現すからこそ、雪像たちは光り輝き、多くの人々を魅了するのだろう。

ある意味、有終の美と言えるのかもしれない。

雪像たちに敬意を評し、ぼーっとする

雪像を造った方々に感謝しながらおよそ2時間と短いながらも、雪まつりを楽しむ事ができた。

製作者の方々、ありがとうございました。

・札幌→旭川へ向かい、ラーメンを食べる

流氷のある網走に向かうため、札幌駅から特急で旭川駅へ。

具体的には『カムイ21号』で札幌14:00発→旭川駅(15:25着)に向かい、旭川周辺で1時間半滞在したのち、旭川駅(17:08発)から特急『オホーツク』で網走(20:38着)に向かう。

特急『オホーツク』は札幌駅(15:00)からも出ているのが、あえてそうしなかったのは旭川で本場の「旭川ラーメン」を食べたかったこと、札幌→網走まで片道5時間ほど乗りっぱなしは流石にキツイなと感じたからだ。

祭りのあとで札幌の北菓楼で買った「シュークリーム」と共に読書を楽しむうち、旭川駅に到着。

予め購入した『北菓楼』のシュークリーム
旭川駅

そしてラーメンを食べようとしたのだが、ここで思わぬミスに気づく。

というのも中途半端な時間に到着し、さらに祝日だったことも重なったため、駅周辺の多くのラーメン屋が中休みや定休日で明かりを落としていたのだ。

これはいけない。どこかお店はないか。

山頭火本店

駅近で調べてみると、幸い『山頭火本店』が通し営業をしていたので、そこに訪問することに。

ここは塩ラーメンが名物ということで、早速塩ラーメンを注文。

塩ラーメン

運ばれてきたラーメンをみると、真ん中に梅干しを添えられていて珍しいなと思った。

実食してみると、豚骨ラーメンに近い濃厚なコッテリ感が押し寄せて、でも後味は塩ラーメンらしくサッパリしている。その独特な味がクセになって美味しかった。

トロッとしたチャーシューも、濃厚な塩スープと絡んで美味しい。
こんな塩ラーメンがあるのかと、新たな発見をした気分になった。

ラーメンを堪能してからまだ時間はあったので旭川を歩いていると、アーケード街に雪像たちが。

みるとここでは旭川冬祭りの一環で『2026年氷彫刻世界大会』が開催されており、その作品の一環のようだ。

時間的に全ては見られなかったものの、まさかここで美しい氷像に触れられるとは思わなかったので、なんだか得した気分だ。

雪像も楽しめて、氷像も楽しめる。
少し寒いけれど、これだけでも冬に北海道へ来れて良かった。

あとは旭川で偶然「ジュンク堂」を見かけたのでそこに立ち寄り、店頭に並んでいた『成瀬は天下を取りに行く』の文庫本を見つけてしまう。

前々から気になっていたシリーズでまだ読めていなかったもの。別の本を持参していたが、つい購入してしまう。

積読はこうして生まれるのだな。

レジで並びながらしみじみ思うのだった。

・旭川→網走へ まさかのハプニング

旭川駅 17:08発 特急オホーツク

時間が来たので旭川駅から『オホーツク』で網走へ。
途中駅からとはいえ、旭川からでも終点まで3時間半はかかる。

長旅に慣れているので、こうして数時間の旅路は読書にはうってつけだと思っている。

気分的に新書の気分だったので、席についたのと同時に『暇と退屈の倫理学』のページを開く。

ラッセルやハイデガーなど多くの書物を引用しつつ、現代にはびこる"暇"と"退屈"がなぜ生まれ、どう言う内容だ。

倫理学とは言うけど、どちらかといえば哲学書に近い。けれど親しみやすい語り口調と表現なので、本場の哲学書より堅苦しくなく読みやすかった。

こうした学術書に慣れてなくてもオススメできる本なので、興味があればぜひ手にとってみてほしい。

日没を迎えて車窓が真っ暗になるのを横目にページをめくっていると、突如駅でもない場所で列車が停まってしまう。

列車の行き違い待ちだろうか? 
そう思ったのも束の間、アナウンスが鳴り響く。

「鹿と衝突したため、現在車両の確認をしています」

どうやら野生動物と衝突して停止したらしい。

北海道のローカル線は場所によって野生の鹿が普通に見えることは知っていたので、いかにも北海道らしいなと思う。

ページを進めてから20分後に列車は動き始めたので、ほっと一息。
そうして夜闇を走り続けて十数分後、列車はまたも停まってしまった。

「現在、鹿と衝突したため車両の確認をしています」

またか!? 

立て続けに鹿とぶつかるとは流石に思わなかったので、これには少し度肝を抜かれた。恐るべし、北海道。

結局この二度の衝突と雪によるすれ違い列車の遅延も重なり、網走へは1時間近くの遅延で到着。

個人的には遅れた分だけ読書が楽しめたので問題はなかったが、遅延の影響で、網走から発車する知床斜里行きの釧網線には乗り継げませんとアナウンスがあった。

北海道で列車旅をする際はギリギリの旅程は禁物である。
旅に影響しなかったとはいえ、改めて思い知らされた教訓だ。

網走に到着したのは、21時30分前後。
駅から市街地までは地味に距離があったりコンビニに立ち寄ったりもしたので、目的のホテルに到着する頃にはすでに22:00を回っていた。

今回泊まったのは『オホーツクイン』。1泊5400円。

所々年季の入っている箇所は見られたが寝具は清潔で申し分なく、なおかつ男性限定ながら大浴場もある。

それに流氷シーズンで網走周辺は繁忙期なはずなので、それを考慮すればかなり良心的だ。

あまり動いていないはずなのに、なぜ列車に長時間座っていると疲れてしまうのか。

そんな疑問を抱きながら、大浴場で入浴した後そのまま寝静まってしまった。

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静田李庵(Sizuta-Rian)|”ぼーっと”する本好きの旅人 お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございます。 今後も『非日常的なソロ活動』をもとに、あなたの人生を彩るような体験やノウハウを届けしたいと思っています📕 もしこの記事があなたの役に立ちましたら、応援していただけたら嬉しいです☺️