見出し画像

🌿浮世の縄に咲く光🌿 40数年前に祖父が15歳の孫へ送った、人生の始まりを照らす手紙

桜の開花が近いと云うのに、寒い日が来ます。
三寒四温と昔の人は、三、四月の気候を良く表現したものです。昨日は、母から、本日は、○○ちゃんから、うれしい便りで、ジジ、ババ、何となく心たのしいです。昨日はサンデー毎日を買って、○○高、○○、○○、○○高、○○高校の、進学状況を、チェックして、楽しみました。
学問もさること乍ら、 大人に入門の年令ですから、人間形成も第一と考えて、努力して下さい。
人間万事さいおうの馬、浮世はアザナエル縄の如し。
浮き沈みに一喜一憂しないで進むことです。
私もあと十年生きれば、大よそ、孫連の目処が立つので、ガン張って生きて見ようと思い、○○医師に健康管理を一任して、気をつけてゐます。
兎に角、御芽出度と祝います。
人生とは 、子育てが終り、そろそろあとに心配がない心境迄にはずい分長いものです。
有頂天になっても、悲かんしても、失敗です。
常に前を視て、平常心を失わないことです。
少しむつかしくなりましたが、取敢えずお喜びを申上げ、私の長生き宣言のメッセージを贈ります。
三月二十五日
           ○○○○
○○○ 殿





 この手紙は、40数年前、私の父が孫娘の高校受験の合格を祝い書き送ったものです。地域社会に根ざし、地方政治に尽力してきた父が、人生経験からの深い洞察と励ましの言葉を孫へ贈りました。

 春の訪れを待ちながら、桜の蕾がほころぶように、孫娘の未来も明るく花開くことを願って書かれたこの手紙には、「平常心を失わず、浮き沈みに一喜一憂しないこと」という人生の指針が込められています。世代を超えた知恵と愛情が込められたこの手紙は、今なお人生の歩みをそっと支えてくれるかけがえのない宝物です。

             82歳 すみか




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集