化粧と、あの言葉|ことり日記|第五十一話
化粧で、思い出すことがあります。
市役所に、書類を出しに行った日のことです。
突然、言われました。
「もっと化粧して、
綺麗にしておいた方がいい。
子どもが喜ぶから」
母子相談員の方から、でした。
え、何だろう、と思いました。
私だって、化粧はしています。
自分なりに、身なりは
整えているつもりでした。
それなのに、
友人でもない人から、
いきなり、強い言い方で言われて。
正直、むっとしました。
ただ、難しいものです。
化粧をしていないと、
もっとしなさいと言われ。
少しおしゃれをして出かければ、
今度は、誰かに
あらぬことを勘ぐられたりする。
どちらにしても、
何か言われるような気がして。
人の目とは、
そういうものなのかもしれません。
でも、今になって思えば。
私の周りには、
派手にしている人が
いませんでした。
職場も、どちらかというと
年配の方の方が、
きちんとされていたくらいで。
自分ではしているつもりでも、
もっと華やかにする世界を、
私は知らなかっただけ
だったのかもしれません。
あの言葉から、
少し、見直すようにもなりました。
だから今は、
感謝も、しています。
ただ。
あの相談員の方には、
もう少し続きがあるのですが。
それはまた、次の話で。
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