【歌詠み師UTAKOの感情読解 #05/なぜ人は、比べると動けなくなるのか?】
クライアントさんの実体験に基づいて、問いを立てています。
同じような状況の方のヒントになれば幸いです。
全ての人にこの問いが刺さるとは限りません。
何かこの記事に感じるものがある方だけに、お読みいただければいいなと思っています。
歌詠み師UTAKOの感情読解 #05
なぜ人は、比べると動けなくなるのか?
朝、目が覚める。
まだ布団の中。
何となくスマホを開く。
SNSには、誰かの嬉しい報告が流れている。

出版のお知らせ。
仕事の実績。
たくさんの「おめでとう」。
楽しそうな写真。
充実した毎日。
キラキラ✨
キラキラ✨
ほんの数秒前まで、やることを決めていたはずだった。
書きたい文章もあった。
作りたい作品もあった。
なのに。
画面を閉じたあと、なぜか身体が重い。
何から始めればいいのか分からなくなる。
さっきまで確かにあったはずの情熱が、
どこかへ消えてしまう。
そんな朝を、あなたは経験したことがあるだろうか?
⸻
人は、比べると動けなくなる。
けれど、少し不思議なのは、
本当に欲しかったものまで
分からなくなってしまうことだ。
本当は文章を書きたかった。
本当は歌いたかった。
本当は誰かを癒したかった。

それなのに、いつの間にか、
「私はまだ足りない」
「私なんて全然だ」
「もっと頑張らないと」
そんな声だけが心の中に残る。
比べて苦しくなるとき。
私たちは相手を見ているようでいて、
実は自分を見失っている。
⸻
私は歌詠み師として、
たくさんの感情を読んできた。
比べてしまう人の多くは、
決して怠け者ではない。
むしろ、その逆だ。
とても真面目で。
とても誠実で。
誰かを心から尊敬できる人。
だからこそ、相手の素晴らしさが見えてしまう。
見えるからこそ、苦しくなる。
そして、その苦しさの正体は、
嫉妬だけではない。
もっと深い場所にある感情。
それは、
「私も、本当はそうなりたかった」
という願いだったりする🌈✨
誰かの自由さが眩しいのは、
自分も自由になりたいから🕊️✨

誰かが愛されている姿に胸が痛むのは、
自分も愛されたかったから。
誰かが堂々と生きている姿が苦しいのは、
自分も本当はそう生きたかったから。
比較は、ときどき願いを映し出す鏡になる。
けれど、その鏡を長く見すぎると、
人は自分の足元を忘れてしまう。
隣の人の地図ばかり見ているうちに、
自分がどこへ向かっていたのか分からなくなるのだ。
⸻
人は、なぜこんなにも比べてしまうのだろう。
それは、人が群れの中で生きてきた
生き物だからかもしれない。
私たちは、ずっと誰かと関わりながら生きてきた。
周囲との違いを知り、
位置を確かめながら生き延びてきた。
だから、比べること自体は悪いことではない。
問題なのは、比べることによって、
自分の価値まで決め始めてしまうことだ。
「あの人より結果が出ていないから価値がない」
「あの人より評価されないから意味がない」
そうやって、人生の採点基準を他人に預けてしまう。
すると、人は動けなくなる。
なぜなら、どれだけ進んでも、
世界には必ず、自分より先を歩いている人がいるからだ。
上を見ればきりがない。
そして、人は他人の完成形と、
自分の途中経過を比べてしまう。
まだ芽が出たばかりの自分に向かって、
「あの大樹のようになれていない」
と責め続ける。
けれど、春に芽吹いたばかりの若葉が、
夏の大樹と同じ姿をしていないのは
当然なのだ。
時間も季節も違う。
根の張り方も違う。
見えていないだけで、それぞれが違う場所で、
違う物語を生きている。
⸻
もしかすると、
あなたが本当に苦しいのは、
誰かに負けたことではないのかもしれない。
誰かを見ているうちに、
自分の声が聞こえなくなってしまったこと。
それが、一番苦しいのかもしれない。
あなたは本当は何がしたい?
あなたは本当は何を大切にしたい?
あなたは本当は誰の期待に応えたい?
そんな問いを置き去りにしたまま走り続けると、
人はいつか立ち止まる。
動けなくなることは、怠けではない。
それは、
「一度、自分の声を聞いて」
という心からの合図なのかもしれない。

今、あなたが見ているその人が、
明日も同じ場所を歩いているとは限らない。
そしてあなたもまた、誰かから見れば、
眩しく映っているかもしれない。
だからもし今日、比べて苦しくなったなら。
少しだけ画面を閉じてみてほしい。
静かな部屋の中で。
風の音を聞きながら。
比べるたびに見失ってしまうものがある。
けれど。
何度見失っても、人はまた、
自分の歌を探しに行くことができる。
その歌は、ずっとあなたの中で、
静かに鳴り続けているのだから🌸✨

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