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2026年3月期|鉄道4社決算比較|JR東日本・JR東海・JR西日本・東京メトロの業績・利益率・成長戦略

鉄道4社の決算は、もはや単純な「鉄道の成績表」ではないように見えます。

JR東日本・JR西日本・JR東海・東京メトロの2026年3月期決算を比較すると、鉄道各社の業績、営業利益率、事業構造の違いがはっきりと見えてきます。東海道新幹線を軸に高収益を維持するJR東海、都市開発や不動産事業を拡大するJR東日本、大阪・関西万博の影響を受けるJR西日本。

本記事は公開情報をもとにした個人的な考察であり、特定の銘柄への投資を推奨・勧誘するものではありません。


2026年3月期決算比較|JR東日本・JR東海・JR西日本・東京メトロの業績と利益率

JR東海の2026年3月期は、営業収益2兆62億円、営業利益8301億円、経常利益7809億円、親会社株主に帰属する当期純利益5528億円でした。営業利益率は41.4%で、4社の中では別格です。2027年3月期は営業収益1兆9930億円、営業利益7020億円、当期純利益4470億円と減収減益予想ですが、それでも水準は非常に高いままです。訪日需要の回復や万博関連の利用増、価格要因の影響が大きかった分、反動を見込むのは自然でしょう。

JR東日本は、2026年3月期に営業収益3兆846億円、営業利益4142億円、経常利益3516億円、最終利益2478億円でした。2027年3月期は営業収益3兆2950億円、営業利益4290億円、最終利益2550億円を見込んでいます。さらにグループ経営ビジョン「勇翔2034」では、2032年3月期の営業収益を4.3兆円程度、営業利益を7500億円程度へ上方修正しました。かなり先まで見据えて数字を積み上げる姿勢が出ています。

JR西日本は、2026年3月期に営業収益1兆8458億円、営業利益1980億円、経常利益1836億円、最終利益1274億円となり、5期連続の増収増益でした。まちづくりプロジェクトの開業効果や大阪・関西万博の寄与が大きく、不動産業も流通業も伸びています。ただし2026年度予想は営業収益1兆8290億円、営業利益1650億円、最終利益1000億円と減益見通しで、イベント効果の剥落をかなり冷静に織り込んでいます。

東京地下鉄は、2026年3月期に営業収益4224億円、営業利益895億円、経常利益792億円、最終利益590億円でした。2027年3月期は営業収益4372億円を見込む一方、営業利益814億円、経常利益690億円、最終利益500億円と減益予想です。運輸収入は堅調ですが、人件費や修繕費の増加に加えて、設備関連コストの上昇が利益を押し下げる形です。

なぜJR東海だけが40%を超える利益率を維持できているのか。
そして、JR東日本が進めている成長戦略は、鉄道の延長として捉えるべきなのか、それとも事業構造が変わりつつある局面にあるのか。

さらに、万博後の需要減を織り込むJR西日本と、投資を優先して利益を抑える東京メトロ。この2社は似たような減益要因を持ちながらも、その中身は少し異なって見えます。

こうした違いを並べてみると、各社がどこで利益を生み、どこにリスクを抱えているのかが少しずつ見えてきます。
ここから先は、その構造をもう一段整理していきます。

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