転職時に見落とすGLTDの地雷3つ。福利厚生で“詰む会社”の見分け方
転職や就活で企業を見るとき、年収や残業はしっかり見るのに、福利厚生はつい流していないか。「GLTDあり」と書いてあれば、とりあえず安心。ほとんどの人がこの認識で止まっている。
ただ、ここは認識を変えた方がいい。GLTDは“あるかどうか”ではなく、“中身次第で当たり外れが大きい制度”。実際、制度はあるのに、いざ働けなくなったら生活が成り立たない設計の会社もある。
この記事では、転職時にGLTDでどこを見ればいいのか、判断に使える形で整理したい。
よくある失敗:制度の「有無」だけ見て判断する
転職でありがちなのがこれ。
・GLTDあり → OK
・GLTDなし → 微妙
この判断、半分ズレている。
問題は「あるかどうか」ではなく、“2年後にいくらもらえるか”。
ここを見ていないと、外す。
GLTDはこういう流れで効いてくる
前提として、収入の流れはこうなる。
① 有給・社内制度
まずは有給消化。会社によっては積立有給や特別休暇があるが、ここは差が大きい。実態としては「会社に守られる」というより、「自分の休暇で耐える期間」。
② 傷病手当(最長1年6ヶ月)
その後、健康保険の傷病手当へ。給与の約60%。ここはほぼ共通。
③ 2年後以降(GLTD)
ここでようやくGLTD。
そして、ここが一番差が出る。
転職時に見るべきポイントはこの3つ
① 2年後の補償割合
ここが最重要。
20%前後
→ かなり厳しい。生活維持は難しい
40%前後
→ 一つの現実ライン
60%
→ 安定するが、コストとのバランスは要確認
「GLTDあり」でも20%スタートの会社は珍しくない。この場合、生活維持という観点では不十分になるケースがある。
② 支給期間
・何年続くのか
・途中で減るのか
ここも企業差が大きい。
5年で終わるのか
60歳まで続くのか
これで価値はまったく変わる。
③ 精神疾患の扱い
GLTDでは、精神疾患について支給期間に制限があるケースがある(例:2年など)。
契約内容によって条件は異なる。
つまり、
長期で働けない状態でも
→ 途中で補償が切れる可能性がある
ここは制度の限界なので、過信しない方がいい。
地雷パターンはこれ
転職で見落としがちな組み合わせ。
・GLTDあり
・補償20%
・支給5年
これ、一見制度は整っているように見えるが、実態は弱い。
「あるのに守れない」典型パターン。
じゃあどう判断すればいいか
シンプルにこれだけ見ればいい。
・2年後いくら出るか
・それがどこまで続くか
この2つで、その会社のGLTDはほぼ評価できる。
最低限の目安
あくまで一つの目安として。
・補償割合:40%前後
・支給期間:できるだけ長い
このあたりを満たしていれば、大きく外す可能性は下がる。
最後に
福利厚生で一番まずいのは、
「なんとなく安心している状態」
GLTDは、使い方次第ではかなり有効な制度。
ただし、中身を見ないと抜ける。
転職で差がつくのはこういう細かい部分。
ここを見ている人は、意外と少ない。
Appendix:制度が強い会社・弱い会社の違い
ここからは参考。すべての会社に当てはまるわけではないが、実務的にはこのあたりで差が出る。
■ 比較的強い会社の特徴
まず、全体として「長期の収入をどこまで守る設計になっているか」が違う。
・初期段階
有給消化後も、会社独自の制度で給与の70〜80%程度が維持されるケースがある。この時点で、短期の生活不安がかなり抑えられる。会社独自の制度後に傷病手当に移行。
・GLTDの補償水準
初期設定が30〜40%、またはオプションで50〜60%まで引き上げ可能。
2年後以降も、最低限の生活ラインを維持できる設計。
・支給期間
60歳前後、または定年まで継続。
「長く働けないリスク」に対して、制度として対応している。
つまり、
短期だけでなく長期もカバーしているのが特徴。
■ 一般的〜弱めの会社の特徴
一方で、「制度はあるが守りきれない」パターンも多い。
・初期段階
有給消化のみで、その後すぐに傷病手当に移行。
会社独自の補填はなし、または限定的。
・GLTDの補償水準
10〜20%程度の低い設定。
オプションがあっても上限が低い、または任意加入。
・支給期間
5年程度で終了、または途中で減額。
長期リスクに対しては不十分なケースが多い。
さらに、
・精神疾患は短期間で打ち切り
といった制約がある場合もある。
つまり、
制度は存在するが、実際には生活を支えきれない設計。
■ 実務的な見方(ここだけ見ればいい)
細かく見るとキリがないので、判断はやっぱりこの2つ。
・2年後にいくら支給されるか
・それがいつまで続くか
この2点と考える。
■ まとめ
GLTDで見るべきなのはシンプル。
「あるかどうか」ではなく
「どこまでカバーできるか」
ここを意識していこう!
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