平均残業時間20時間は本当か?求人票の数字の見方と“見せかけホワイト企業”の見抜き方
1. はじめに:平均残業時間20時間は本当に少ないのか?
転職サイトや求人票でよく見かける「平均残業時間20時間」という表記。
一見すると「残業が少ない会社=ホワイト企業」と感じる人も多いと思います。
これを見て「そんなに多くないし、ホワイト企業かな」と思う人も多いでしょう。しかしこの「20時間」、すべての会社で同じ意味を持っているわけではありません。
本記事では、表面上の数字にだまされないための考え方を、いくつかの視点からご紹介します。
2. 視点①:平均残業時間に含まれない“申請されない残業”の実態
たとえば、勤務時間が8時30分〜17時30分(休憩1時間)という会社を想像してみてください。
あなたが真面目な性格で、朝は8時20分に出社。
その分、仕事も早めに始めている。
そして定時後も、ちょっとだけ仕事が残っていて、17時40分までオフィスで仕事。
この場合、合計で20分の残業です。
でも、それをわざわざ申請するでしょうか?
特に、「残業申請はPCから」「30分未満の残業は申請しない」文化がある会社では、見送ってしまう人が多いでしょう。
つまり、実際に働いた時間すべてが“残業時間”としてカウントされているとは限らないのです。
その結果、「平均20時間」と書かれていても、実態はもっと長く働いているケースもある、というわけです。
3. 視点②:所定労働時間の違いで変わる「残業時間の見え方」
次に、9時〜17時30分(休憩1時間)=実働7.5時間の会社を見てみましょう。
この会社が「平均残業時間20時間」と公開していたとします。
一見すると、先ほどの8時間労働の会社と同じように感じますよね?
でも、ここに数字のカラクリがあります。
1日あたり30分短いので、月20日勤務なら、合計で10時間分の余裕がある。
つまり、8時間労働が前提の会社と比べると、**実質的には「残業10時間相当」**とも捉えられるのです。
この違いは、求人票だけではなかなか見えてきません。
だからこそ、「1日の労働時間が何時間なのか?」という視点が、とても重要になります。
4. 視点③:フレックス制は残業時間が正確に出る仕組み
一方で、フレックス制度を導入している会社はどうでしょうか?
この制度では、PC起動や業務開始のタイミングで、自分で「勤務開始」「勤務終了」を申請することが一般的。
つまり、労働時間が1分単位で正確に記録される仕組みになっているのです。
このような会社では、朝早く来た分や定時後に残った分も、きちんと労働時間にカウントされる傾向があります。
結果として、実態と数字の乖離が少ない=「平均残業時間20時間」が“嘘ではない”ケースが多いのです。
ただし、フレックス導入企業でも「コアタイムが厳しい」「長時間労働が常態化している」など、別の問題を抱えていることもあるので、鵜呑みにはできません。
5. おわりに:平均残業時間を見るときに確認すべきポイント
「平均残業時間20時間」と聞いて、あなたはそれをどう受け取りますか?
数字だけを見ると、「働きやすそう」と思うかもしれません。
しかし、その数字の裏側にある制度や文化、計算方法まで想像してみると、実態はまったく異なることがわかります。
就業時間は何時間か?
残業申請のハードルは?
フレックス制か固定制か?
こうした情報を、自分で探しに行く視点を持つことが、転職や就職で「失敗しない目」を養う第一歩です。
表に出ている情報は、ほんの氷山の一角。
あなたの時間と人生を守るために、「平均残業時間20時間」に、どう向き合うかが大切なのです。
関連記事
・転職で失敗しないためのチェックポイントまとめ
・残業が少ない会社の見抜き方|求人票では不明“見せかけホワイト”の正体
・転職で見る求人票の平均残業時間は本当か?数字のカラクリと見抜き方
・転職で避けるべき会社の特徴|残業・フレックスの落とし穴と見抜き方
👉 過去記事まとめ・記事整理はこちら
決算関係をまとめたマガジン
関連記事・マガジン
ちなみに、有料記事をまとめたマガジンはこちらです。
興味があれば覗いてみてください。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! チップ頂けますと、記事作成の励みになりヤル気に繋がります(*´∇`)!