フラワーC(2026):シーザリオ系からは4頭が出走、オークス制覇へ向けてあの馬も出てきます!
先週はスプリングSでアスクエジンバラが2着となり皐月賞へいいステップ。古馬ではジョバンニも金鯱賞2着でようやく松山騎手との息があってきそうな気配がありました。
今週は桜花賞というよりオークスへ向けての牝馬の力比べ、フラワーカップにまたまたシーザリオ系から大挙出走となります。
特に注目したいのは圧巻のデビュー戦だった、あの馬です。
フラワーカップとシーザリオ系
明日21日(土)に中山芝1800mを舞台に行われる3歳牝馬重賞フラワーカップにはシーザリオ系から4頭が出走を予定しています。
2026年 フラワーカップ 出走馬
1 エアビーアゲイル 牝3 55.0 岩田望 栗東 辻野
2 ナックホワイト 牝3 55.0 大野 美浦 杉浦
3 ゴディアーモ 牝3 55.0 津村 美浦 森一
4 ヒルデグリム 牝3 55.0 柴田大 美浦 小野
5 クリスレジーナ 牝3 55.0 鮫島駿 栗東 高野
6 ラコンチャビエン 牝3 55.0 松本 栗東 藤原
7 アーリーハーベスト 牝3 55.0 松岡 栗東 小林
8 イクシード 牝3 55.0 ルメール 美浦 木村
9 ヴィスコンテッサ 牝3 55.0 石川 栗東 松永幹
10 スマートプリエール 牝3 55.0 原 栗東 大久保
11 ロンギングセリーヌ 牝3 55.0 石橋脩 美浦 竹内
12 バースデイフライト 牝3 55.0 岩田康 栗東 新谷
13 アメティスタ 牝3 55.0 西村淳 栗東 牧浦
14 カラペルソナ 牝3 55.0 佐々木 栗東 斉藤崇
15 リュクスパトロール 牝3 55.0 田辺 美浦 加藤士
16 コズミックボックス 牝3 55.0 戸崎圭 美浦 中舘
ご覧のように、エピファネイア産駒3頭(クリスレジーナ、スマートプリエール、カラペルソナ)、リオンディーズ産駒1頭(ゴディアーモ)が出走します。
3頭出しとなるエピファネイア産駒について、フラワーカップには毎年数頭を送り込むのが通例となっていますがまだ勝利を挙げたことはなく、2022年のニシノラブウインクの2着が最高で、1番人気での3着が2回(2020年:シーズンズギフト、2024年:カンティアーモ)あります。
また、エピファネイア産駒はフラワーカップに2020年から6年間で延べ14頭が出走して5着以内が7頭と、必ずしも相性が悪いレースというわけでもないので、展開が向けば勝ち切っても何ら不思議ではないと思います。
これまでエピファネイア産駒が勝ち切れなかった理由は、器用な先行力を持たない馬が多く、3着に来た2頭もかなり不器用な競馬を総合能力の高さでカバーした形だったので、今回もそこがポイントになるでしょう。
※逆に先行力をうまく生かして人気薄で激走したニシノラブウインクのパターンもあります。
今年出走するエピファネイア産駒3頭の内ではクリスレジーナが前走で逃げて勝利しており、先行馬が多い中で今回も逃げられるかは微妙ですが、少なくとも先行勢の一角として勝負することになるでしょう。
※母ファンディーナは2017年のこのレースの勝ち馬ですから、その血統に期待することもできます。
スマートプリエールとカラペルソナはともに前走は先行する競馬を試したものの、差し競馬の方が能力を発揮できそうですので、中段あたりからまくるような形で外を回った際にどれだけ脚が使えるかがポイントです。
この2頭については2歳のころからオークス路線でかなり期待していた馬で、ここでも力自体は通用するはずですので、あとはレースペースにうまく乗って直線までに先行馬を射程圏に入れられるかがカギでしょう。
さて、残る1頭のゴディアーモですが、リオンディーズ産駒のフラワーカップ実績は過去にアビッグチアが「11人気13着」というものしかありませんので、あまり参考にはなりません。
ただ、私自身は今年のフラワーカップの目玉はこのゴディアーモだと思っており、今年に入って顕著なリオンディーズ産駒のニューウェーブにこの馬も乗ってくると予想しています。
兄エピファネイア産駒の実力馬3頭を差し置いて、オークスの本命候補に躍り出るのはゴディアーモではなないか、そう思わせる魅力を秘めているのがこの小柄な牝馬なのです。

ゴディアーモの何が魅力なのか?
まだ新馬戦を勝ったばかりのゴディアーモですが、その内容が秀逸でした。
2歳新馬戦
勝ち馬:ゴディアーモ
勝ちタイム:「2:01.1」
レースラップ:12.7 - 11.0 - 12.7 - 13.1 - 12.6 - 12.5 - 11.6 - 12.0 - 11.7 - 11.2
見ていただきたいのは後半のラップで、残り800mからベアドッキューンがまくったことでペースが一気に「11.6秒」に上がっているのが分かります。
ゴディアーモは先行して2番手につけていましたが、このまくりに即座に対応して先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずに最後は加速ラップで中山の坂を楽々駆け抜けてしまいました。
このとき2着になったイモータリスはすぐに次走で勝ち上がっていますし、まくって3着だったベアドッキューンも、この時は人気薄でしたが、その後に同条件で2走して4着と3着になっているので、決してレベルが低い新馬戦だったわけではありません。
ただ、個人的に驚いたのは、このようなレース途中で不規則な変動があるラップに対応できたことだけではなく、明らかにゴディアーモ自身にはまだ余裕があるように見えた点です。
そもそもリオンディーズ産駒の牝馬が芝2000m以上で好走すること自体が珍しいのですが、ゴディアーモほど余裕綽々で勝ったレースはこれまでに見たことがありません。
実際にはリオンディーズ産駒の牝馬で芝2000以上で勝ったことがあるのはこれまでに2頭(ストーリア、ミヤビ)しかいないのですが、ストーリアは中山牝馬Sで2着、関越S(OP)では勝利しており、またミヤビは2勝クラスで3着が4回あるように、芝2000mをこなせること自体が一定の能力の証明になっていると言えます。
私見ではありますが、新馬戦でのレースぶりからはゴディアーモの能力は上記2頭を凌ぐものがあると感じられ、実際に管理する森一誠調教師もその素質を高く評価しているのは下記のコメントからも明らかです。
無敗の重賞取りを狙うゴディアーモ(牝3、森一)は美浦坂路の3頭併せでシャープな動きを見せた。石神道(レースは津村)騎手を背に4ハロン52秒4-12秒1(馬なり)。最後方から余力十分に併入した。
森一師は「しまいを伸ばす形でいい動きだったと思います。鞍上も前走と遜色ないと言っていた。前回が本数が足りないかなという中でしっかり走れていた。いきなり重賞で通用していいと思います」と素質を高く評価する。
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202603180001447.html
しかも前走はまだ仕上がりが不十分な中での実戦だったというのですから、今回は更なるパフォーマンスアップが期待できますし、馬体重も大幅に増えているようなので、いい成長曲線を描いているようにも思えます。
調教を見ていても今週の最終追いきりでは舌を出して走っているように、全力ではないかのような余裕の表情を見せている点がむしろ好印象です。
また、先ほどリオンディーズ産駒の牝馬で芝2000m以上をこなした馬がほとんどいないという点に言及しましたが、それでもゴディアーモには2400mのオークスを視野に入れられるだけの可能性すら感じてしまいます。
その根拠としては母パルティアーモが芝2000m以上を主戦場とし、東京芝2400mでも勝利しているという血統面をまずは挙げることができますが、さらに母系にサクラユタカオーを持つ点などは同父のアナザーリリックと同じく、芝中距離でのスピードを担保してくれる配合とみなすことができるかもしれません。
ただ、個人的にはゴディアーモの馬体や走法は必ずしも母パルティアーモには似ておらず、母父であるワークフォース的な要素が強いと感じます。
ここで「ワークフォース的」という言葉が意味するのは、ワークフォース自体に似ているというより、母父ワークフォースのシーザリオ系代表馬であるジャスティンカフェを思いださせる特徴をゴディアーモが持っているということです。
ゴディアーモは若干前肢の付け根の可動域が奥まっているのが特徴的ですが、それでも膝はしっかり高く上がるのでストライドは伸びますし、クビも前方に突き出すようにして低い姿勢を取りますが、後肢の動き自体は豪快で馬体重の割にこじんまりとした雰囲気は全く感じさせません。
こうした各点について、すべてが共通しているというわけではないのですが、ジャスティンカフェとゴディアーモには似ている部分があるように思われ、だらっとした走りで距離をこなすというより、メリハリのある走りで距離延長に対応できる中距離型スピードホースの素質があるのではと期待しています。
さて、ゴディアーモ語りが過ぎてきたので、このあたりで止めたいと思いますが、私がフラワーカップで一番期待をかけている馬がどれなのかはもうお分かりのことかと思います。
最後に、ライバル馬への目配りも加えて、予想(期待)をまとめておきたいと思います。

フラワーカップ予想まとめ
シーザリオ系4頭の評価まとめ
ゴディアーモ、カラペルソナ、スマートプリエール、クリスレジーナの順に期待値が高い。
ゴディアーモ
先行力があり、3番ゲートからなら中段より後方になることは考えにくい。先行勢の直後の内に潜り込めれば先行抜け出しのフラワーカップの勝ちパターンに持っていける可能性は高い。いずれにしてもメンバーの中で能力はトップクラスだと見込んでいるので、展開や馬場に左右されない存在と見る。
カラペルソナ
この世代のエピファネイア産駒の牝馬では期待の1頭。中距離なら3歳世代牝馬全体でも上位のはず。京都2歳Sはややプーシャン騎手の積極策が裏目に出たが、牡馬とも競り合えるだけの実力も見せた。外枠なので無理せず後方から運ぶしかないが、アメティスタやイクシードを目標に早めに追い出してまくりきれれば3着以内も見えてくる。
スマートプリエール
前走はやや折り合いを欠きながらも最後に伸びているので、やはり能力は高い。ただ、ここにきて再度の乗り替わり、さらに真ん中あたりの枠だと位置取りが難しく勝負所で動けるかが不安点。無理なく先行できて何とか掲示板圏内か。
クリスレジーナ
初戦と同様、ここでも逃げるのが有効だと思われるが、先行したい馬が他にもいるので楽にいけるかが疑問。母がこのレースを勝っているとはいえ、新馬戦の内容自体は平凡なものなので、この条件でいきなり好走は難しいと思われる。
ライバルは?
⑬ アメティスタ:小回りの利くタイプではないので、外枠でのびのび走れるのは良さそう。距離が延びるのもプラス。
① エアビーアゲイル:馬力があるタイプなので雨の影響が残れば面白い。能力もこのメンバーであれば優位か。
⑥ ラコンチャビエン:しぶといタイプなので馬群を割ってくるような展開なら。人気はなくても、松本騎手がプレッシャーなく無欲で乗れれば。
⑨ ヴィスコンテッサ:雨などの影響で展開や馬場が追い込みに向けば能力的には巻き返してもおかしくない。
※イクシードも上位に来ておかしくありませんが、動きがややかたく見え、枠的にももまれてどうかが懸念点。
1コーナーまでの位置取り
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② ① ⑥ ④
⑤ ③ ⑥ ⑦ ⑨ ← スタート
⑪ ⑬ ⑩ ⑧ ⑫ ⑭
⑯ ⑮
ゴール前の攻防
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G ① ⑤ ⑪ ②
O ③ ⑥ ⑦ ④ ⑫
A ⑬ ⑩ ⑧ ⑯ ⑮
L ⑭ ⑨
さて、明日は皐月賞トライアルの若葉Sも行われるので、そちらに出走するマテンロウゲイルとコレオシークエンスにも期待しています。
特にコレオシークエンスにとってはかなりいい条件だと思います。
マテンロウゲイルの仕上げがやや甘いようなので、コレオシークエンスにもかなりチャンスがありそうです。
もちろん2頭でワンツーフィニッシュ、ミリオンクラウンを加えてワンツースリーでもいいでしょう。
※公開後の追記です。サヴォアフェールを失念しておりました。ダートから芝へ路線変更ですが、頑張ってほしいです。
1頭でも多く、クラシックの舞台に立てるよう、明日は全力で応援です。

それでは今回はこの辺で。
よろしければまた次回の記事でお会いしましょう。

