【2026新人王レース中間報告・パ・リーグ編】岩城が本命か、木村が逆転か――篠原も黙っていない
交流戦が終わり、プロ野球はシーズン後半戦へ突入する。
セ・リーグでは竹丸和幸と浦田俊輔の巨人勢対決が大きな話題だが、パ・リーグは様相が違う。
現時点では、埼玉西武ライオンズの守護神・岩城颯空、福岡ソフトバンクホークスの勝ちパターン右腕・木村光、そして同じく西武のセットアッパー篠原響。この3人が中心だろう。
ただ、序列はかなり難しい。
まず本命に挙げたいのは、西武の岩城颯空だ。
岩城は24試合に登板し、18セーブ。防御率3.75と数字だけ見ると圧倒的とは言えないが、注目すべきはチーム状況だ。
西武は交流戦終了時点でパ・リーグ首位。
首位チームのクローザーとして18セーブを積み上げているインパクトは大きい。
新人王は単なる指標勝負ではない。
「どれだけ目立ったか」「チームの勝利にどれだけ直結したか」という印象も強く作用する。
そう考えると、
“首位西武を支えるルーキー守護神”
この肩書きは非常に強い。
このまま30後半、あるいは40セーブ近くまで伸ばせば、一気に本命固めとなる可能性が高い。
対抗はソフトバンクの木村光。
木村は26試合登板で3勝0敗、防御率1.85、10ホールド。
数字以上に光るのが、この「3勝」だ。
リリーフ投手の3勝は運だけでは取れない。
接戦で登板し、流れを止め、直後に味方が勝ち越す。
つまり、試合の分岐点で仕事をしている証拠でもある。
特にソフトバンクは現在2位で首位西武を3.5ゲーム差で追っている。
もし後半戦でホークスが逆転優勝する展開になれば、木村の評価は一気に跳ね上がるだろう。
「優勝チームの勝ちパターンを支えた新人」
このストーリーは、記者投票で非常に強い。
そして忘れてはいけないのが、西武の篠原響だ。
篠原は22試合で16ホールド、防御率1.27。
WHIP1.08、K/BB4.50と内容は3人の中で最も美しい。
純粋な投球内容なら、むしろ篠原がトップと言っていい。
ただし、最大の問題がある。
同じ西武に岩城がいることだ。
記者の投票が
・セーブを重視する岩城派
・指標を重視する篠原派
に分裂する可能性がある。
この“票割れ”が起きると、漁夫の利で木村が浮上するシナリオも十分あり得る。
現時点の個人的序列はこうだ。
本命:岩城颯空
対抗:木村光
3番手:篠原響
ただ、この差はかなり小さい。
セ・リーグが竹丸中心で進んでいるのに対し、パ・リーグは後半戦の1カ月で景色が大きく変わる可能性がある。
新人王レースは、まだ始まったばかりだ。
チラシの裏
