ねこま先生の日本昔話研究 「藁しべ長者」編
こんばんは!🐯
日本の昔話を研究して
もうすぐ50年!
日本昔話研究家・ねこま先生です。
アナタは、日本昔話は好きかな?
同じ昔話だけど、地方によって、
お話が違うことがあるんだけど、
そういう経験ってあるかな?
大好評をいただいたので、
今夜も、同じ昔話だけど、
地方によって異なる内容を
ご紹介していこうと思います。
このシリーズは、
以下の本を、引用と参考にさせていただいております。
なお、古い本なので、現在では無い・変更された
地名もありますが、ご了承くださいね。
※タイトル表記は、本に従って漢字ですが、
本編が始まって以降は、動物の名前は
漢字で使う時もあるかもしれませんが、
なるべくカタカナ表記にしたいと思います。
『日本昔話大成 第3巻 本格昔話2(1978)』
角川書店 関敬吾(著)
新年あけましておめでとうございます。
楽しいお正月を過ごしていることと思います。
本年もよろしくお願いいたします。🎍
―― 新しい年を迎えたということで、
夢のある、むかし話をしようと思います。
アナタもよくご存知の ――
「わらしべ長者」
引用・参考にしている
『日本昔話大成 第3巻』ですと、
『藁(わら)しべ長者』
となります。
今回は、定型なしで、
派生ヴァージョンのみです。
早速、行ってみましょう!
(鹿児島県 下甑島 )#下甑島=しもこしきじま
―― むかし、この地方に住む子どもが、
わら1本を持って、金儲けに出かけました。
しばらくすると、畑でお百姓さん(農家)に出会いました。
お百姓さん
「大根を束ねるのに、手に持ってる
わらをくれんかのお?」
子どもは、ちょうど最後に大根を束ねる
わらがなくて困っていたお百姓さんに、
わらをあげただけでなく、大根を束ねてあげました。
お百姓さん
「どうもありがとう。
おかげで助かったよ。
お礼に、大根を5本あげよう!」
―― こうして、わら1本が、大根5本になったのでした。
子どもが大根5本を持って、
町の中を歩いていますと、
法事を行っている大きな家の前を通りました。
家の奉公人(使用人)
「これ、そこを行く小僧さん。
ちょうど大根が足りなくて困っていたんじゃ。
その大根を全部くれんかね?」
子どもは、持っていた大根すべてを奉公人に渡すと、
代わりに「みそ一丸(いちがん)」を受け取りました。
むかしは、保存のために、
みそを丸く固めて乾燥させた、
「みそ玉(みそだま)」
が、今の桶に入ったペースト状の物と違い、
丸い形状の”みそ玉”が一般的でしたので、
一丸、二丸、三丸と呼びます。
みそ玉を持って
町中を歩いていますと、
食事の支度をしている
刀鍛冶の家の前を通りました。
刀鍛冶
「困ったな~、困ったな~・・・
せっかく刀が完成したから
めしにしようと思ったら、
”みそ”がないんだよなー・・・
困っちゃうんだよなー、イヤだな~。」
―― そう、ぶつぶついいながら
戸を開けて出て来た刀鍛冶は、
みそ玉を持ってる子どもを見つけると・・・
刀鍛冶
「おおっー!
それは、”みそ玉”じゃありませんか!
これぞ天の助け!
悪いようにはしませんから、
ぜひ、ぜひ私にみそ玉をくださいな♪」
半ば強引に刀鍛冶は
子どもからみそ玉を取り上げると、
一緒に食事をといって、
家の中で刀鍛冶と食事を共にしました。
刀鍛冶
「ごちそうさまでした。
それにしても、
このみそは、美味しいですねえ。
―― あっそうそう。
お礼・・・お礼・・・」
といって、
刀鍛冶は奥の部屋に入ると、
ほこりをかぶった
古びた刀を持ってきました。
刀鍛冶
「これさあ~、刀の直しを頼まれてたんだけど、
刀預けてる間に、持ち主が襲われて死んじゃってさ。
その前の持ち主も併せて、
3代続けて持ち主が死んじゃってるので、
タダで譲るっていっても、誰も受け取らないんだよね。😅
結構さ~、装飾だっていいし、
刀鍛冶から見ても、いい仕事してるんだよね~。
お礼にこれあげるから、持って帰ってね。💗」
ほこりだけは、きれいに落としてくれましたが、
これまた強引に古びた刀を渡されました。
子どもは、初めて手にした本物の刀が
うれしくてたまりませんでした。
大事そうに抱えて、
時には、ほおずりまでしながら、
町を出た池のほとりまでくると、
疲れもあったのか、そのまま寝てしまいました。
―― しばらく寝ていますと、
どこからか、黒い大蛇がやってきて、
子どもを飲み込もうと近づいてきました。
黒い大蛇は、どんどん子どもに近づいてきましたが、
子どもは相変わらず寝たままでした。
―― その時です。
”ピカーン!”
子どもが抱きかかえていた
古びた刀が怪しく光り出したのでした。
古びた刀
「もしもし、起きなさい。起きなさい。
・・・まったくしょうがないですねえ。
やっと持ち主が現れたかと思ったら、
今度は子どもで、しかも大蛇に食べられるとか。」
なんと古びた刀がしゃべり出したかと思うと、
抱えていた子どもの手を離れて、
ひとりでに宙に舞い上がったのでした。
黒い大蛇が大きな口を開けて、
今まさに子どもを飲み込もうとした時です。
”スパーン!”
古びた刀が鞘(さや)から
ひとりでに抜け出て
弧を描いたかと思うと、
黒い大蛇の大きな首を
斬り落としたのです。
”ボトッ ボトッ!”
同じ様にして黒い大蛇の
胴体も輪切りにすると、
そこらじゅう、血まみれの
黒い大蛇の肉片が落ちていました。
古びた刀は、自分で池に行き血を洗い流すと、
鞘にひとりでにもどって、
子どもを優しく叩いて起こすと、
今までのいきさつを話したのでした。
古びた刀
「―― いいですか、ぼっちゃん。
この黒い大蛇を倒したので、
役人から褒美が出るはずですから、
早く届けに行きなさい。
たいそうなお金がもらえると思いますので、
私を手放さずに大切にしてくださいよ。」
古びた刀のいう通りにすると、
役人から、たいそうなお金をもらえて、
子どもは、古びた刀とともに、
一生裕福に暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
※お百姓さん(農家)と書きましたが、
百の姓 = いろんな家の人
というのが、本来は正しい意味で、
農家以外にも、次の職業の人たちも含まれます。
漁師や職人、商人など、もしくは農業をしながら、
先ほどの仕事も兼業する人たちもいて、
その土地の生産を担う“庶民全体”を意味していました。
百姓に関する誤解として、
映画や時代劇などでは、弱い存在、
貧しくて虐(しいた)げられた存在として描かれてるので、
長い間、そうイメージとして浸透してきましたが ――
最新の研究では、このイメージも強い存在へと変わって来ています。
武装をして、自分たちの村は自分たちで守ったり、
経済の面でも、実質お金を動かす主役であったり、
お上と年貢の交渉をしていたこともわかっています。
また、昭和中期ごろ、一部で蔑称(べっしょう)として
使われたことがあるので、放送業界などでは、
一部自主規制された歴史がありました。
百姓=差別用語じゃないかと、誤解されることも多いですが、
そんなことはなくてね、
現在でも、時代劇、歴史小説、民俗学、
そして「むかし話」の世界では、現在もごく一般的に使われていて、
百姓は差別用語じゃないので、ボクもこのシリーズで
普通に使っていますので、安心してお読みくださればと思います。🐯
※ボクは、作中で刀鍛冶が食事でみそを使うと書きましたが、
本に掲載されている他の話を読んだら、
民間伝承で、刀鍛冶が刀のくもりを落としたり、
軽いサビを落とすのに使うそうなので、
本来は、そういう意図での刀鍛冶のみそだと、
アナタには、ご了承くだされば幸いです。😅
(広島県 呉市 )
―― むかし、ある男が、
観音様にお願いをしていました。
男
「観音様、どうか出世できますように。」
すると不思議なことに、
観音様の声が聞こえました。
観音様
「男よ、よく聞きなさい。
寺を出たら、一番最初に手に触れた物を
持っていくといいでしょう。」
観音様のお告げを受けて、
男が寺を出ると・・・
”ドン!”
男
「いてて!・・・おや?」
門を出たところで、
男は石につまずいて転んでしまいました。
男が転んだ手の先を見ると、
わらが1本落ちていました。
観音様のお告げ通りに、
わらを手に取って立ち上がると、
男は、なんとなく東に誘われるように
ふらふらと歩いて行ったのでした。
男
「おや?虻(あぶ)がいた。」
男は虻を捕まえると、
器用にわらでぐるりと縛って、
ひょいっと空へ放ちました。
―― 虻を散歩させながら歩いていますと、
途中で泣いている子どもに会いました。
男
「どうしたんじゃ?
ほれっ、これやるから泣き止め。」
泣いている子どもに、
わらで縛った虻をやりますと、
子どもは泣き止んで、
お礼にみかんを男にあげました。
子ども
「面白いものをありがとう。
みかん食べてね。」
みかんを受け取った後、
また、しばらく歩いていましたら・・・
呉服屋の主人
「のどが渇いたな~。
何かないかな~、
あっ!これ、そこの人、
みかんをくれないかな・・・。」
呉服屋の主人は、
よっぽど喉が渇いていたのか、
男の返事を待つことなく
みかんを男の手から取ると、
モグモグと、むいて食べてしまいました。
呉服屋の主人
「助かったよ~、ありがとう。
お礼に布子(ぬのこ)を3着あげるね。
それじゃあ、忙しいので先に行きます。」
布子とは、木綿の綿入れ・冬の防寒着のことです。
男は布子を手にして、再び歩き出します。
―― しばらくすると・・・
老人
「困ったな~・・・動かないなあ・・・
先を急ぐんじゃけど。
このままにして行けないしなあ・・・」
老人が乗って来た馬が倒れてしまい、
死にそうになっているので困っていました。
男
「すみません。お困りでしょうか。
もしよかったら、この布子3枚と
その馬を交換しませんか?」
老人は、上等な布子だと喜んで、
死にそうな馬と交換してくれると、
先を急ぐと行ってしまいました。
男
「おい!しっかりしろよ!
まだ死ぬんじゃないぞ。」
男は、死にそうな馬に水を飲ませたり、
一晩中、馬を看病しました。
男
「おおっ!元気になったか!
よく見ると立派な馬だな。」
馬は、一晩で元気になりました。
男は馬を引きながら歩きだすと、
にぎやかな町に到着しました。
蔵がいくつもある
大きな屋敷の門の前に来た時です・・・
男
「こんな大きな屋敷の主人になったら、
一生豊かに暮らせていいよなあ・・・。」
”ギィィィ~~!”
男がそんなことを引いてる馬に
話しかけていた時です。
大きな門が音をたてて開くと・・・
屋敷の主人
「それでは行くかな・・・おおっ!!」
門から旅支度をした
屋敷の主人が出て来ると、
男の連れていた馬の近くに来て、
馬の胴体や脚など、体のあちこちを、
しきりにさわりまくっていました。
屋敷の主人
「これは素晴らしい馬ですねえ。
欲しいな~・・・いいなあ~~」
屋敷の主人は、男をじっと見つめて、
「欲しいなあ」を連発しています。
男
「―― いいですよ。
でも、その代わり大切に飼ってあげてくださいね。」
屋敷の主人
「おおっ!ありがとう!
もちろん、大切に飼いますよ。
実は、これから家を引き払い、
遠くへ旅に出るのところでした。
―― そうだ!
蔵も含めて、屋敷と田んぼを
あなたに差し上げましょう!
いやあ~~・・・
これで旅が楽になります。
では、さようなら。」
蔵の中を開けてみますと、
たくさんの金銀財宝でいっぱいでした。
こうして、男は蔵もふくめた、
大きな屋敷と田んぼを手に入れると、
この町で一番の長者となり、
裕福な一生を送りましたとさ。
めでたし、めでたし。
「わらしべ長者」についてですが、
以上の2パターンに若干アレンジしてる程度が、
ほとんどの展開でしたので、
この2つを持ちまして終わりにします。
新年・お正月ということですので、
このまま終わりにするのもなんですから、
お正月らしいお話をやりましようかね。
『夢見小僧』
というお話です。
ほとんどのアナタは、
ご存知ないと思います。
定型をと思ったのですが、
かなり長く、しかも方言のみでしたので、
派生ヴァージョンのみです。
お正月らしいお話ですよ。
楽しんでお読みくださいね。
早速行ってみましょう!
(宮城県 伊具郡 )
―― ある家の父親が、
「正月2日に見た夢を話せ!」と、
19歳の息子にいいました。
しかし、19歳の息子は話しません。
何度も父親が問いましたが、
断り続けたので、とうとう怒りだして、
息子は親子の縁を切られ、
家から追い出されてしまいました。
―― さて、どうしたものかと、
あてどもなく歩いていましたら、
どこからともなく天狗(テング)がやってきました。
テング
「おいっ!
聞いたぞ、聞いたぞ。
家を追い出されてまでも
親父に話さなかった夢。
欲しいぞ。欲しいぞ!
わしの持っている、
かくれみの、かくれ傘(かさ)
何里も飛べる扇(おうぎ)。
この3つをやるから、
お前の夢と交換してくれ。」
息子は、何故テングが知っているのか
不思議でたまりませんでしたが、
テングの持つ道具が欲しくなったので、
こう答えました・・・
息子
「―― わかりました。
私の夢と交換しましょう。
ただですねぇ・・・・
その道具が本当に効果があるのか、
ひとつ試させてください。
―― その扇を貸してください。
本当に飛べるならお話しましょう!」
テングは扇を息子に貸すと、
軽く何度もあおぐと、
空に上がることを
教えてくれました。
息子
「ちょっとやってみますね・・・」
”パタパタパタ”
息子がゆっくりと
何度か扇をあおぐと、
本当にそのまま真上に飛び上がりました。
”バタバタバタバタ!!”
真上に飛び上がった息子は、
突如、扇を激しくあおいで、
どんどん遠くへ行ってしまいました。
テング
「ああっ!だましやがったな!コノヤロー!」
息子は夢の話をしないまま、
天狗の扇を激しくあおいで、
遠くの町にある呉服屋の前に降りると、
そのまま店の中に入ってしまいました。
息子
「店のご主人ですか?
ちょいとすみませんが、
この店で一番上等な着物と、
それと履き物を試しに着させてください。
今ですね、店の者がお金を持って、
こちらに向かっておりますので、
その間に、着物を決めてしまおうと思いまして。」
店の主人は、身なりから察すると
あまり裕福そうに感じませんでしたが、
話し方や態度が堂々としていて
店の者がお金を持ってくるというので、
息子のいった通りに、
一番上等な着物と履き物を用意しました。
息子は着物に袖を通し、
履き物まで履くと・・・
息子
「これは見事ですね~。
着物も履き物も素晴らしい。
ちょっと明るい所で見たいので、
一緒に外まで来てくださいな。ご主人。
間もなく店の者が来ると思いますから、
外で着物を見ながら、一緒に待ちましょうか。」
店の主人は、一緒に息子と外に出ました。
すると、息子は見慣れない古びた扇を持ち・・・
”バタバタバタバタ!”
息子は扇を激しくあおぐと、
真上に飛び上がり、
さらに扇を激しくあおいで、
はるか遠くに飛んで行ってしまいました。
呉服屋の主人
「ああっ!着物と履き物を返せ!!コノヤロー!」
―― しばらく飛んで、
息子が地上に降りた先は、
はるか遠くの都に住む長者の、
大きい屋敷の前でした。
息子
「すいませーん!
こちらで奉公させてくださいませんか?」
屋敷の門の前で、
息子がこのようにいいますと、
偶然にも、長者が出かけた先から
帰って来たところでした。
息子の背後から、
長者が声をかけます。
長者
「これはこれは、
こんな立派な身なりで奉公だなんて、
あなたはとても高貴な人に違いない。
―― そうだ!
わたしのひとり娘の聟(むこ)になりなさい。
さあさあ、早速、娘に会ってくださいな。
どうそ中へ、いや~、本当に立派な身なりですね。」
息子は、まるでこのことが
わかっていたかのように、
驚くこともなく、
笑顔になって長者と屋敷の中に入りました。
こうして息子は、
長者の聟となって、
一生裕福に暮らしましたとさ。
―― そうです。
息子の見た夢の内容は、
今までアナタがお読みくださっていた
お話と同じ内容でした。
こうして、
「正月2日の夢は、
正夢だから語るものではない」と、
いわれるようになりましたとさ。
めでたし、めでたし。
エンディング、行ってみましょう!😎
―― そろそろ、お時間のようです。
今夜も、アナタと日本の昔話を、
一緒に語れたことをうれしく思います。
また次回も、地方色豊かな日本昔話の世界へ、
アナタをお連れしましょう。
数日後の夜にお迎えに参ります。
―― その時まで、さようなら。ごきげんよう。

巻末コラム:
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。🎍🐯


2026年の元旦を、アナタは
楽しくお過ごしでしょうか?
ボクはといいますと、どこかで書きましたが、
グンマの元旦といえば、「ニューイヤー駅伝」。
ちょうどボクの家の前の県道を、
ランナーのみなさんが駆け抜けるので、
午前中は、毎年応援をしております。
今年も応援してまいりました。
駅伝が好きなアナタの分も応援してまいりました!
手の届くところで、トップ集団は
もちろんのこと、最後のランナーの方へは、
特に熱い声援を送ってまいりました。
元旦は、ご近所のみなさんも顔を出すので、
駅伝の応援が、新年の挨拶と、
高齢の方や遠方から帰られてる方だと、
お互いの生存確認の場になっております。😂
今年は、あんまり人がいない所を選び、
ちょっとTVに映るといいなと思っていましたら ――
ボクは確認してないんですけど、
TVを観ていた身内によると、
少し映っていたようでございます。(`・∀・´)エッヘン!!
グンマのアランドロンが、
TBSと群馬TVで、ここ何年かは映らなかったのですが、
久々にね、映ってしまいまして、
全国放送だそうなので、全国のみなさまに、
TVを通して、新年の挨拶をしちゃいました。
(チラっと映っただけみたいだけど🤣)
ニューイヤー駅伝をTVで観ていたアナタは、
ねこま先生とTVを通して新年の挨拶を
したのかなと思います。
周りに誰もいない所で立っていたので、
ピンでね、ちょっと映ってると思います。😂
まあ、このままお話しててもいいんですが、
せっかくお正月なのでね、
日頃、お読みくださるアナタへの「お年玉」
といたしまして ――
あっ! ごめんなさいね。🙇
リッチな方がやられている、現金が当たる
プレゼントは期待しないでくださいよ。
だいたい、ねこま先生は文無しなのは、
常連さんは、わかってると思いますが、😅
今回は、『わらしべ長者』『夢見小僧』と、
お正月らしい夢のあるお話が続きましたので、
もうひとつ、アナタへお話のプレゼントをします。
『炭焼長者』
たぶん聞いたことないかなと思います。
派生ヴァージョンからひとつ選びまして、
ねこま先生からの「お年玉」と
させていただきたいと思います。
短めにするつもりなので、
よかったら、最後までお付き合いください。
早速、行ってみましょう!
(福島県 双葉郡 )
―― むかし、京の都でのことです。
朝廷に仕える貴族全般を公家(くげ)と
いうのですが、公家の中でも最高位に
位置する大臣、大納言などを、
公卿(くぎょう)
といいました。
今の感覚でいいますと、
エリート中のエリートです。
ある公卿の娘がおりました。
年頃になるのに、
嫁のもらい手がなくて困っていました。
さて、どうしたものかと
公卿は困り果ててしまいました。
―― こういう時に人が頼りますのは、
人智を越えた存在であります。
公卿は、京の都で知らぬ人はないほどの、
高名な占い師を頼ることにしました。
早速、占ってもらいますと・・・
高名な占い師
「奥山にいる人の筋でない者に
ご縁がありますぞ。
見えますぞ、見えますぞ。
公卿さまの娘さんの夫が見えますぞ。
”エイッ!”
―― 秋田に住む、炭焼きをしておる男で、
”藤平(とうべえ)”
と、申します。
さっ、早く行きなされ。」
公卿は大変喜びました。
すぐに、ひとりのお供をつけて、
娘を秋田まで行かせたのでした。
今と違って、京から秋田までは
大変な長旅だったのに違いありません。
お供がひとりではカゴも使えませんので、
馬に乗せて、お供の者が引いて歩いて行ったのでしょうか?
―― ともかく、大変な長旅をして
秋田につくことができました。
藤平を探して、やっと会うことができました。
藤平
「オラが藤平だけど、何か用か?」
そういって、炭焼き小屋から
出て来た藤平を見て、
娘は、大変驚きました。
娘
(まあ・・・顔も体も炭で真っ黒。
この人のお嫁さんに・・・)
娘は、藤平を見て不安だらけでしたが、
公卿のいいつけ通りに、
藤平と結婚することになりました。
娘が炭焼きの仕事をすることは
ありませんでしたが、
貴族の娘ですので、
一緒に住む家が炭焼き小屋という
わけにはいきませんので・・・
娘
「藤平さん、夫婦で暮らす家を
探してきてください。
―― ほらっ、小判を渡すから
家を探してきてくださいね。」
嫁入りの時に持ってきた
小判を藤平に何枚か渡すと、
家を買いに行かせました。
―― しばらくしますと、
藤平が帰って来ました。
家が決まったのかと娘は聞きます。
娘
「随分と早く、家が決まったんですね。」
娘がうれしそうに聞きますと、
藤平は、ゴロンと横になりながら答えました。
藤平
「―― いや、決まってねえよ。
途中で、沼にカモがいたから、
投げつけて当ててやった。」
藤平から信じられない
答えが返って来たので、
娘は、驚いてしまいました。
娘
「―― まあ!
どうしてそんなことなさるんですか?
小判はとても大事なものなんですよ。
私たちの家が買えないじゃないですか?」
娘は藤平が、
小判の価値を理解してないのかと思い、
このように聞きますと、
藤平は、呆れたような顔をして・・・
藤平
「なーにいってんだ。
こんなもん、石とおなじだべ。
裏山に行けば、いくらでもあるぞ。」
娘は藤平が信じられないことをいったので、
すぐに外に出ると裏山まで行きました・・・
娘
「ほ・・・本当だ!すごい!」
娘は裏山に行くと驚きました。
見ると黄金が光っていました。
藤平は、本当のことをいっていたのです。
娘
「すぐにお父さまに
使いを出さないと・・・」
娘は公卿に使いを出して、
このことを知らせます。
公卿は、すぐにたくさんの人を
藤平の炭焼き小屋に向かわせました。
到着した
たくさんの人は、
藤平と娘夫婦のために、
すぐに裏山の黄金を掘り出しました。
藤平と娘の夫婦は、
こうしてたくさんの黄金を
手に入れることができました。
藤平は ――
”炭焼き藤平”
と人々から呼ばれ、
秋田で一番の大長者となりました。
嫁になった公卿の娘と、
いつまでも裕福でしあわせな
暮らしをしましたとさ。
めでたしめでたし。
―― いかがでしたでしょうか。
お正月らしく、夢のあるお話だったでしょ?
アナタが男性でしたら、
炭焼き藤平のように ――
アナタが女性でしたら、
公卿の娘のように ――
それぞれ今年は
なっていただき、
豊かでしあわせな人生を送ってくださいね。
ねこま先生も、あと13日で
50歳になってしまうので、
公卿の娘さんがお嫁さんに来て、
炭焼きねこま先生になりたいと思っています。😁
去年は、怪しい女社長さんが
何人もメッセージでお越しになられたので、
今年はぜひね、本物のお金持ちの女社長さんが、
来て面倒見てくれるといいなーって、
思っております。🤣🤣🤣
女社長だっていうわりには、
100円もチップをくれないので、
ぜひぜひ、本物の女社長さん、
お年玉で1万円くらいチップを
ポーンっといただけませんかね。🙇
2026年が、アナタにとって、
すべてのことで最高の1年となりますよう
グンマより愛を込めてお祈りしております!
元旦の夜も残り時間が少なくなってまいりました。
この辺りで終わりにしたいと思います。
―― いかがだったでしょうか?
アナタのお住まいの地方にしかない、
地方色豊かな昔話がありましたら、
ぜひ、記事にして教えてくださいね。
同じ昔話でも、地方が異なると、
その背後にある、地域の特色や文化、風習など、
そういったものの影響を受けて、
お話が変化していくのは、面白い現象ですね。
また機会がありましたら、
違う日本の昔話で
やってみたいなと思います。
それでは、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
―― さようなら!🐯

※ この話は、『日本昔話大成 第3巻 本格昔話2(1978)』
角川書店 関 敬吾(著)
211ページから230ページ
「藁しべ長者」、夢見小僧」より
148ページから162ページ
「炭焼長者・初婚型」より
引用&参考にさせていただきました。感謝します。
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記事を書くことで、お礼をしたいと思います。
よろしくお願いします。