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坂本猫馬 生誕五十周年記念        「ねこま先生、かく語りき」




―― 坂本猫馬の50年は、
失恋・失業・失望の50年でありました。




本日、2026年1月14日は、
ボク、坂本猫馬・ねこま先生の、
五十歳の誕生日となります。




―― 50ちゃいになってしまいました。😂




去年に引き続き、
noteでは、2回目の誕生日記事です。
よろしければ、お付き合いください。



―― さて、どんな感じにしましょうかね。😅




去年みたいな感じにしてもいいのですが、
タイトルにもありますように、
「かく語りき」ですので、
書きながら、思いつくままに
語ってみたいなと思います。




思いつくままに書きますので、
アナタにお読みいただくのに、
整った感じじゃないかもしれませんが、
今回は、誕生日記念ということでお許しください。🙇




「誕生日おめでとう」



気が付けば、親や友達、
好きだった娘、お付き合いしてくれた娘。
職場の人、仲良しの店員さん、病院関係の人など、
そして、去年からはnoteで親交のある方々。



リアルでは誰にもいわれてませんが、😅
今日で50回も、この日にそういった
みなさんから、お祝いの言葉を頂戴して、
本当にありがたいことだと思います。



―― 振り返ってみますと、
30年というとオーバーですが、
20代前半以降から、ずっと


「仕事とお金」



苦しんで悩んで来ました。
少し前進はしていますが、
それでもまだまだ延長線上です。



仕事のないことが多い人生でしたので、
当然、お金もないことが多いわけでして、
そのために、何十年も自分が生きていく中で、
諦めたこと、我慢したこと、望むのもやめたこと。
悔しい想いをしこと、情けない想いをしたこと ――



周りの人、大事な女性(ひと)、飼っていた動物たち。
傷つけたり、迷惑をかけたり、申し訳ないことだらけです。
自分自身にも、こういった方々にも、



―― 本当に申し訳ない、きちんと生きられなくて。




みんなが出来ることが、当たり前にできず、
生きていて申し訳ないと思うことも多い半生でした。



この世界は、今もあまり好きではありません。
本当の世界に帰ろうと思い、
何度か帰ろうと試みました。



有料にしてしまいましたが、
みなさまからご好評いただきました
『遮断機』も、ひょっとすると、
そんな何度かの一回かもしれません。



―― 30代の入り口のころに、
こんなことがありました。


秋ごろだったかな。
正式な社員じゃないですが、
やっと近所の古くからある
シールの印刷工場に雇って
もらえることになりました。



印刷で入ったわけなのですが、
人手が足りないとかで、
なぜか、ベテランのおば様たちばかりで
男性のいない部署で・・・



出来たシールなどを検品したり、
出荷できるように作業をする、
「仕上げ」に配属されました。



細かい作業で、器用な人がやるような仕事なので、
まあ当然ですが、不器用なボクには不向きな所です。
どこに行っても、年配の方にはかわいがられるので、
おば様たちには、不器用なボクでも出来るように
親切にいろいろとしてくれましたが・・・



そこを取り仕切っている、
古株の経理を担当している女性がいまして、
田舎の小さい会社なので、
社長にもズバズバいう感じな人ですが、
その人は、男が入って迷惑なのか、



「使えるの?」とか、
あからさまに、私の容姿なども
普通にバカにするような人でしたが、
こっちはやっと手に入れた仕事 ――
何をいわれても、
作り笑いで腹に納めるしかありませんでした。



思えば、この時すぐに印刷の作業を
やらせてもらえれば、
あんな苦しい想いをせず、
すぐに合ってないことがわかり、
やめられたのになと思いますが・・・



―― 1年はしてなかったと思いますが、
「仕上げ」のほうも、なんとか続けられて
夜遅くの残業なども、
声がかかれば進んでやったりなどで、
ちょうど慣れて来た頃に、
そろそろ「印刷見習い」という話が・・・



古くからある工場なので、
印刷は男性で、年配の人が多い所でした。
ボクについて教えてくれる人が、
昔からいる人で気の荒いところもある人でした。



シールの印刷をしてるんですが、
印刷の機械を使う仕事で、
色の薄い濃いなど、細かい細かい。
いろいろいわれるけど、出来なくてねえ。



出来ないと昔の人だから、
頭をぶたれたりなど、
いろいろとやられるわけだけど、



やっと毎日、仕事があって、
やっと毎月、お金がもらえる。



当然、あんな浪人暮らしには
戻りたくないわけでして、
不器用は、不器用なりに、
いろいろと勉強なりして
やってみるんだけど、
とにかく出来ない ――



見本の色を出すためや、
かすれてるところがないようになど、
なんかいろいろいわれるけど、
生来が不器用なので、
いわれた通り出来ない。




―― そんなことが何か月か続いて、
精神的におかしくなり始めて、
仕事に行こうとすると気持ちが悪くなるとか、
食事を食べてもすぐ戻すのもあったかな。
家から出られなくなるなど、
いろいろおかしくなりながらも、



あの、あてどもない毎日に
また戻るのがイヤでイヤで、
無理しながらも行ってたわけですが、
でも、行けば行ったらで、
教える人から、怒られるわ、ぶたれるわで、
全部、自分の中に抑え込むから、
余計におかしくなるのが止まらない ――



それから、また何か月かしたある日。
車に乗って職場に向かってる途中、
急に車を停めて工場に電話して、



「すいません。今日は、
 体調が悪いので休みます。
 これから病院行きます。」




みたいなことを、
電話に出た営業の男性社員にいった。



「お大事に・・・」



こういった急に休む電話を入れると、
休み明けに、体調が悪くて休んでも、
例のおば様にイヤミをいわれるのですが、
そんなことを気にしてる余裕はありませんでした。



今度こそは、真っ当な仕事にありついて、
やり直せると思ったのに”またか”と思うと、
とてつもない虚無感に襲われて、
また悪いクセが出始めたのでした・・・



「よし!赤城山で死のう!」




まあ、こんなことは毎度ですが、
今まで身内にも誰にも
話したことはありません。
ちょうど赤城山が見えたと思うんだ。
そんなことを思いついたのでした。




どうして赤城山かというと、
今はもう潰れてないのですが、
田舎のテーマパークがありまして、
そこで働いていたことがあり、
人生で唯一の正社員でした。




群馬サファリの次に、
働いていて楽しかった場所でしたので、
久しぶりに最期に見てから、
車ごとどこかに落ちれば、
死ねるだろうくらいの考えしかなかったのですが、
とにかく、最期に思い出の地に行ってみるか
という感じで毎日のように通っていた道で、
赤城山を目指したのでした ――





目的のテーマパークに着く
手前に今もある、



「ぐんまフラワーパーク」



という所があるんですが、
オープンした頃に家族で行ったことがあり、
いつも案内の看板は横目で見るんですが、
テーマパークに勤めていた頃は、
寄りたいなと思いながらも、
なかなか寄れなかったので、
予定を変更して、先にここに寄りました。



お天気はくもりだったのですが、
人気の場所なのか、
平日でもお客さんが多かったのを覚えてます。



「―― 花なんか見るの久しぶりだな。
 久しぶりに来たけど、
 こんなにたくさんの花があるのか。」



そんなことをいいながら、
たくさんあるキレイな花を、
時間をかけてじっくり鑑賞しました。



―― 2時間近くいたのかなあ。
そろそろテーマパークの方に
いかないとな~なんて思って歩いてると、
花売り場にたどり着きました。



キレイな花や珍しい花が、
鉢に植えられて販売していました。




いくつか眺めていますと、
何の花か知りませんが、
とてもキレイだなという花があり、
なぜか心惹かれたのでした。




「そうだ!これをばあちゃんに買って行こう!」




ボクの家には、大正生まれの祖母がいました。
両親が共働きだったので、祖父は早くに他界していて、
厳しくて花の好きな祖母が、私の面倒を見てくれました。



その頃は、まだ寝たきりになっていなかったのですが、
足が悪いため、遠出もできません。
前に家族で来た時は、祖母もいました。



花のことは全然わかりませんが、
このキレイな花を祖母に見せたいと、
急に思いついたのです。



―― 気が付くと名も知らぬキレイな花を買って、
車に乗り込み、家まで車を走らせていました。

帰って祖母に花を渡すと、
とても喜んでくれたことを思い出します。




「赤城山で死ぬこと」をやめて、
いろんなことがふっきれたのか、
シールの印刷工場を辞めることにしました。



ただ、工場にはもう体も心も、
行けなくなっていて、
電話するのさえ無理な状態でした。



30を過ぎた大人の男が、
決してやってはいけないことですが、
事情を書いた手紙とともに
「退職届」を同封して、速達で郵送しました。



雇ってくれた工場の社長さんには、
大変、不義理なことをしたと思いますが、
あとの手続きなどは、
あちらの方がすべてやってくれました。
―― 大変感謝しています。



「地獄に咲く華の美しさ」なんて申しますが、
地獄の日々に咲く、一輪の花の美しさに、
ボクはこうして、命を救われたのでありました。




―― 何年か前のことも含め。
五十年の半生の中で、
こういったことを何度かやってるわけです。
その度に失敗して、本当の世界に帰ることを許されず、
今日まで生きている、いや、生かされてるということは、
こんなボクにも、天がまだこちら何かやることがあるという
ことなんでしょうかねえ・・・




こういうのが何回かありまして、
人間ですから、長いこと相手を
恨んだり、許せなかったりしていました。




変わってきたのは、何年か前に、
もう何度かいろいろな記事で書いてますが、
そういうのに失敗したあと、
人生哲学など、そういう本を
たくさん読んだのと、



『四月の瞳』に出て来た、
観音様のような女性にも、
ずっと恨んでたり、憎んだりは良くない
ということで、先に進むためにも、
「相手を許して、自分自身を許す。」
みたいなことを教えてくれたので、



読んだ本にも、同じようなことがありましたから、
すぐにはダメでしたが、何度も何度も、
相手を許して、自分自身も許すみたいなことをして、
自分の心の中を、クリアにしていったわけです。




10年以上経っても、
あのシール工場の近くは通れなかったのですが、
―― 今では普通に通れてます。
通るたびに、あの時に雇っていただいたこと、
いろいろとダメでしたが教えてくれた人にも、
「感謝」が、なんとなくできるようになりました。




―― あ~~~っ!
暗い話が続くけど、書いてて思い出した。




何回目かの仕事を失った時のことです。
「またか~。」、「またダメだったわ。」
などと、当時はまだ存命だったネコたちに愚痴をいい、
大きなため息が止まらなかったのを覚えています。



時間は、ちょうど朝。
つい数日前までは、
この時間に、慌ただしく出かけていた時間です。



家の前は県道で、ちょうど車が
忙しく両方の車線から行ったり来たり・・・



2階の自分の部屋からは、
県道の様子が見えます。




「数日前までは、
 この中にオレもいたんだな。
 

 ―― 世の中から必要とされる人達。
 世の中から必要とされないオレ。

 

 みんな行く所があっていいなあ・・・」




外を見ながら、こんなことをいっていたまでは
覚えてるんですが・・・



自分では、この後のことは覚えてないのですが、
いつの間にかベランダに出て、
なんか飛び降りようとしたところを
家の者に見つかり、止められたそうです。😅




少し前の昔話の中で、ネコがいる間は、
そういうことしなかったと書いてましたが、
先ほどのシールの印刷工場とこれとか、
何回もいろいろやってたなあと、
思い出を美化していたことに気づきました。
まあ、お許しくだされ。(笑)




こんなんだから、間違って
誰かと一緒になったりとか、
まかり間違って子どもがいたりとか。
そういうのなくて、
全部ダメになってよかったなと思います。




友達と遊んだっていうのは、
20年くらいないかなあ。
みんな家庭を持ったりして、
仕事もない、お金もないことが多いから、
誰かに会うにしても会いづらいからなあ。




親友みたいなのも、遠くに行ったりで、
この20年くらいは、関係のあった女性や、
ひとりでいることが多かったかな。
友達はいないみたいなもんです。今もかな。



普段は、角刈りか坊主だったんですが、
髪の毛もヒゲも、伸ばし放題の
世捨て人みたいな時期もあったなあ・・・



まあ、昔の話をすると暗くなるので、
今の話に映りますかね。 😓




『四月の瞳』の彼女のおかげで、
雇用されてる人のようにはいきませんが、
また少しですが、お金が稼げるようになりました。



PCを使った仕事で、
いろんなことをやっておりますが、
まだまだ初心者。これからもっといろいろと
できるようになって、体を壊す前のフルパートの時
くらいには、お金が稼げるのを、
この先の目標として、頑張って行く次第です。




なにせWindowsXPだったのが、
いきなりWindows11で、
noteも含めてですが、
AIとか使って画像を作ったりなど、
以前の自分では考えられないほど、
いろいろな最新技術に触れておりますな。🤔




仕事がない時も、少ない時もありますし、
基本的には毎日休みなしでやっております。
まだまだ仕事とは呼べるほどのものでは
ないんですが・・・




金額が高いような仕事は、
「これやらせてください」と申し込んで、
他の人との競争になりますから、
今年からは、そっちの仕事も選ばれて
できるように、もっと申し込んだり、
経験を積まねばと思っております。



体の内面のほうは、
不調の時が多いですが、
外側の方は、
整体に真面目に通ったり、
自分でも運動したりして、
何年か前に比べるとだいぶ良くなってきました。



noteも彼女に教えてもらってから
始めたわけですが、
本当に始めてよかったと思います。
何か、自分にも世に遺せるものができたのと、
書くことで、自分が救われることにも
なっているからであります。



―― もちろん、会ったこともない
アナタに、自分の書いた作品を読んでもらえたり、
仲のいいアナタとは、コメントなど交流もできたり、
改めて、感謝したいと思います。







noteでも交流させていただいてる、
真山知幸先生のご著書です。



「大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!」

                                     



というタイトルです。
山本勘助も五十歳を過ぎてから
武田信玄に仕えて名軍師として
活躍したそうです。




最近は、「山本勘助、山本勘助」と
時折つぶやいて、
山本勘助や、このご著書の中に出て来る
偉人たちのように、
ボクも五十歳を過ぎましたら、
「大器晩成」で、仕事もお金もあって、
成功するといいなと思っております。(`・∀・´)エッヘン!!





―― さあ、暗くて堅苦しい話が続きましたが、
坂本猫馬、ねこま先生といったら”あれ”だろ?
どうして”あれ”を誕生日なのにやらないんだ?
と、お嘆きやお怒りのアナタ!





もちろん、ボクといえば”あれ”でございます。
後半は、”あれ”を語らせていただきたいと思います。
noteに、久しぶりに帰って来ます。
前回のような長いものではなく、
ショートバージョンになります。




口調もボクからガラリと変わりまして、

早速、始めたいと思います ――















ただいま!






ねこまはつらいよ


     ~ねこま先生 恋やつれ~






あっしには、治らない病があります ――




生まれてこの方、
行く先、行く先で、
出逢ったキレイな女の人に、
フォーリンラブをしてしまうという病です。



なんとか治したいと思い、
「草津の湯」に行きましたが、
恋の病は治らないということでした。



がっかりするあっしに、
ご老人がご教授してくださいました。



好きになった相手と添い遂げることしか、
    ―― この病は治らんのじゃよ。」




ねこま先生は、恋の病を治すため、
フォーリンラブする相手を探す旅は、
今日も続くのでござんす・・・




―― さかのぼること、
もう、6年くらい前になりましょうか。
アナタもご存知かも知れませんか、
倉庫で重たい荷物を、毎日のように運んでいました。



フルパートだったのでござんすが、
パートの年配の方と組まされたのはいいのですが、
あまりおやりにならない方で、
パートなので、あっしより先に帰るので、
「あとよろしく~。」みたいな感じでござんす。😅




久方ぶりに雇ってもらえて、仕事がある喜び。
この方は、時々、いじわるなことをあっしにいいますが、
そんなことには構ってられません。
無我夢中で手に入れた仕事を張り切るのでござんす。



―― 何年かすると、この方が急に入院することに。
代わりの人が来るかと思えばこない・・・
社員の人が手伝いに来るも、
だいたいひとりで、みんなやらないといけないハメに・・・



いえいえ、やっと手に入れた仕事。
もう、あの先の見えぬ浪人暮らしは、
まっぴらごめんでござんす。
ねこま先生は、張り切ったのでありました。




もともと、柔道をやっていた時に
腰を悪くしたので腰は悪かったのですが、
結構、そのひとりの期間が長かったのもあり、
案の定、体は悲鳴をあげ続けられなくなったのでござんす。




背中や腰や首の痛いのはいつもだったのですが、
あとで整体の先生に聞いたら、
排便の障害みたいのもあったので、
排尿のほうも思い出すとあったかも。
それも、その影響だったらしく、
「まあ、弱ったなあ」と、日々、困っていたのです。



日常生活にもだいぶ
影響が出始めたので、
断腸の思いで辞めることにしたのでござんす。



 
―― ああ、無念。無念の2文字しかないのです。
ねこま先生の手から、また仕事が遠く去って行くのでした。




まあこうして、数年続けた仕事も失い、
おまけに体まで悪くしたのでござんす。
まあ、病気やパワハラなどで辞める
ケースが多かったですが、
今回は、ケガということでねえ・・・




診てもらった整形外科で、
背中のヘルニアと、
腰や首も悪いとのことで、
あと坐骨神経痛もあったな。



MRIやレントゲンとかも
撮ったりして、
見せてもらうと、
細かい話は忘れたけど、
なんか飛び出てるよなあ。



ブロック注射など
しばらく、そういう治療もしてて、
まあ、リハビリもということで、
しばらく続けてました。



―― 当時はといいますと、
あんまり思い出したくもないですが、
とにかく痛くて横になれず、
座って寝てたり、立って寝てたりしました。😴




首も痛いのもあったかなあ。
枕を探し求め、いろいろと買ったものです。
ベッドも買い換えないと寝れないので、
いろいろとマットレスに寝てみたりで、
なかなか見つからず、
なんとか見つけたのは、これよりだいぶ後でした。



とにかく、今まで出来たことは出来なくなる、
しびれや痛みもひどい時があり、
相変わらず、横になって寝れない日々・・・
わずかに稼いだお金も、これまでと同じように
病院の治療などで無くなり、
今回もどんどん減って行くので、気が滅入る。



まあ、ねこま先生のハートは、
またまたダークネスに染まっていくのでした。




整形外科のリハビリに真面目に通っていても
あまり効果が出ないのやら、
どんどん心は、ダークネスに染まって行くので、
どれくらい経ったのか忘れましたが、
この世界に何度目かの失望をして、
本当の世界に帰ろうとするも、
またもや失敗して、どうするかなと悩んでいた頃 ――




最初にお世話になっていた整形外科は
通うのはやめて、いろいろと他の所や、
整体めぐりをしていたのですが、
どこもあまり変わらずでした。



あの頃は、今も少しありますが、
トイレの便座に座るだけでも大変で、
「どこかにないかしら?」と、
いろいろと調べていた頃でした。
仕事を辞めてから、1年から1年半くらいは
経っていた頃だったと思います。




「今度出来た新しい整体院。
 近くだし、ここ行ってみるか?」



アニキがネットで調べてくれて、
ウェブサイトをプリントしたものをくれました。
まだオープンして、2か月か3か月くらいでした。
新しさにも惹(ひ)かれて、要予約とのことで、
早速、電話をしてみることにしたのでござんす。




”ガチャッ!”




「はい、〇〇整体院です。」




受話器越しに聞こえたのは、
天使のような峰麗しい、
うら若き女性の美しい声 ――




ああ~~!恋の女神よ!
貴女はまたしても、
「燃えるような恋をしなさい!」と、
絶望の日々を過ごすあっしに、
そう、再びおっしゃられるのか!




―― そうなんでござんす。
新しく出来た整体院の美しき受付嬢こそが、
今回、ねこま先生がフォーリンラブする
”マドンナ”なのであります。




まだ、そんな運命の赤い糸を知らないねこま先生。
久しぶりに女性と話すのもあり、
自分の症状をわかりやすく伝えるのもありで、
必死で考えながら話すだけで、精一杯なのでござんした。



―― 1週間後に予約が取れたので、
早速、行ってみることにしました。
建物はそれほど大きくなく、
この辺りで多く見かける整体院と同じ大きさ。



正面と横に広い駐車場があり、
あっしは、広い方に車を停めて中に入りました。
―― このあと何年もお世話になるとは、
この時は、思いもしませんでした。




扉を開けて中に入るとソファがある待合室。
左手に受付のカウンターがございます。
そこであっしを出迎えてくれたのは、
美しい声から想像した通りの、
優しそうな若いキレイなお姉さんでした。




「すいません。靴はそこでお脱ぎください。」



若いキレイなお姉さんに見とれてしまったのか、
靴を脱ぐことも忘れて、ついついそちらの方へ。
お互いに笑いながら、お姉さんの所へ。




(―― 笑ったのなんか、何年ぶりでござんしたかね。)




そんなことを思いつつ、
お姉さんが優しく料金などを教えてくれて、
用紙に記入する必要があったので、
ソファで書くことに・・・



お客さんは他にいなかったので、
お姉さんがそばに来て、



「どうやってこちらをお知りになりましたか?」



いくつか質問めいたことや雑談などをしながら、
時々、お姉さんに用紙の質問のことなどを
聞きながら書き進めていたのですが・・・



なにしろ、若い女性がすぐ隣に来るなんて
ホントに久しぶりでござんしたし、
なによりも、お姉さまのいい香りがして、
10代の頃のように、ドキドキしたのを覚えています。😂



用紙を書き終えると、お姉さんが
担当の先生の所に案内してくれました。



担当のS先生は、30代前半といった感じの好青年。
すぐそばには、手が空いていたのか、
日焼けした20代前半に見える、
イケメンのK先生のおふたりが立っていて挨拶。




S先生は、あっしがよくなってきた頃、
他の整体に移ってしまわれて、
K先生が、その後から現在まで
あっしの担当になるとは・・・

この時は、思いもしませんでした。



―― とにかく、このS先生やK先生、
そして、この新しく出来た整体院に
出会えたことで、あっしは救われたのであります。
もちろん、キレイなお姉さまにも・・・




「とにかく、週1回真面目に通おう!」




S先生が親しみやすくて、
施術も丁寧で好印象。
なんの目標もなかった毎日に、
あっしは、こんな目標を掲げたのでござんす。



もちろん、「早く良くなりたい」がありきですが、
それでも、週に1回行くべき場所ができて、
”世の中とのつながりができた”
なんていうと大げさですが、
すべきことができて、よかったなと思いました。




お姉さんはもちろんですが、
何年も通っている今も変わらず、
雰囲気がよく、居心地が良く、
みなさん親切にしてくださるので、
「またきちんと来よう!」と毎週なるのです。



―― とにかくS先生と出逢えたのは、
本当に大きかった。感謝しきれない。




整形外科や整体で、何人かの先生に診てもらったり、
それぞれの所でリハビリもしてきましたが、
S先生の施術が一番効果がありました。



毎週、毎週、S先生に施術していただいたおかげで、
1年しないうちに、痛い時もありますが、
横になって眠れるようになりました。



首の方もよくしてもらったおかげで、
S先生が遠くの整体に行かれる時期 ――
通い始めて1年半を過ぎた頃には、
何年かぶりに枕で寝られるようにもなりました。




毎週、毎週通うということは、
毎週、毎週お姉さんに逢うということでして。😅
元来、あっしは、お店の店員さんや病院の受付嬢、
常連になってくると、よく話すほうでして、
お姉さんとも、行きや帰りによく言葉を交わすようになりました。




ちなみに、昨今は変な輩が多い時代なのか、
お姉さんは名札みたいのをしておらず、
何年も通っていますが、お名前を存じ上げないので、
今でも、”お姉さん”時々おどけて、”お姉さま”
としかお呼びしていません。




えっ?変な輩って、お前もじゃないかって?
御冗談を、あっしはモテなくても、
紳士なモテない男なのです!
自慢じゃないですが、ストーカーみたいな
ああいう卑劣な行為は、一度もしたことはござんせん。(`・∀・´)エッヘン!!



体が良くなってきますと、心にも余裕が生まれます。
毎週1回、整体のお姉さんと話すのが楽しみになりました。
会話をしていて、優しいのはもちろんですが、
会話の端々に、頭のいい方だなというのも感じて、
話していて落ち着きますし、気持ちがいいのでござんす。😊




倉庫を辞めて40代に入ってたんですが、
体のことや、落ち込むことが多すぎて、
女性がどうのという気持ちにもなれなくて、
”ただ生きてるだけの毎日”だったので、
男であることも忘れる日々でした。




あっしの記事を長く読んでくれるアナタは、
だいたい、この後がおわかりになると思いますが、
やっぱりね、毎週、毎週逢ってたりして、
単純に仕事で、「お客と受付」な関係だけなのは
わかり過ぎてるほど、わかってるんですけどねえ……




若い頃からなんだよな~、
よく行くお店や病院の受付や看護婦さん。
入院してる時の看護婦さん、
看護師さんって書くのがいいんだろうけど、
昭和な人間なのでごめんなさいね。😅




―― 好きになっちゃうんだよねえ。
2年目くらいになってから、
なんかねえ、好きになっちゃったのよ。( *´艸`)




意識し始めてしまうと、
少しでも自分をよく見てもらおうと思って、
身だしなみはもちろん整えてるんだけど、
なんか”男”として見てもらいたいから、
いろいろと小ぎれいにしたりしてね。




男を忘れていたねこま先生に、
少なくても5年以上ぶりに、
男を思い出させてくれたのが、
他ならぬ、お姉さんなのでござんす。




「好きになってる」と自覚してから、
心の中でほこりをかぶっていた
「男稼業」の看板をキレイにして、
再び店先に掲げて、
男・坂本猫馬として恋愛という戦場に、
再び復帰したのでありました。




―― しかし!
逢えるのは週1回。
しかも、行った時は忙しそうなので、
帰りにお会計を済ませてからの、わずか5分から10分。
この短い時間に、勝負をかけねばならぬのです!




ここで活きて来るのが、
ベテランならではの”経験”です。
―― こうしたシチュエーションは、
若い時から多くの失敗を経験して、
たくさんのことを学んでおります。





―― 坂本猫馬、ただフラれてきたわけじゃござんせん!🤣🤣🤣




ここで大事なのは、
お仕事中の女性にアプローチする時には・・・



”決して相手の仕事の邪魔にならぬよう、
 相手の方の迷惑にならぬよう振る舞うこと!”




これが鉄則でござんす。
20代くらいに好きになった何人かの店員さんなどには、
好きが強すぎて、大変ご迷惑をおかけしました。🙇
その失敗から反省して、多くのことを学び、
ねこま先生は成長しました。




お客が多いときなどは、
たとえ話したくとも、お礼だけいって帰ります。
「当たり前だろ!」という、つっこみが聞こえてきますが、
若い時などは、周りが見えないことが多いですから、
意外とこれが、齢(よわい)を重ねないとできないのでござんす。😂




―― さあ!この5分、10分にかけて、
お姉さんの天使の笑顔を引き出すべく、
いかに短い時間で面白い話をするか !





―― ここが、ねこま先生の腕の見せ所なのでござんす。🐯




過去の失敗エピソードなどを交えて、
考えて考えて、自信を持ったネタほど微妙で、
ボソっといったことで笑顔が満開になってくれて、

女性の心をつかむというのは、摩訶不思議なのでござんすねえ。🤔




―― また書いてて思い出したけど、
「ばっかじゃねえのか。」って笑われると思うけど、
S先生にこっそり聞いたら、お姉さんはその時、
20代前半だったから、そういうね、
若い娘さんにモテるのには、どうしたらいいのか?




ねこま先生、この時期、
YouTubeで何億円とか稼いでる
男の先生と女の先生の両方の、
「モテ講座」みたいなの観まくって
メモ取りながら勉強していました。😂




読みながら笑ってるかもしれないけど、
本人必死でございますので、仕方がないです。😓
そこで学んだ言葉や振舞いとか、
お姉さんにいろいろ試したんだけど・・・




―― まあ、響かない響かない。

笑われてしまったりで、全然モテませんでした。
そんな時は帰りの車の中で、




「バカヤロー!嘘つきやがって!」




こんな愚痴をいいながら帰ったものです。
若い時なんかも、「モテる本」みたいの買って、
後年見たら、たくさん赤線が引いてあるの。
でも、モテなかったから効果なかったんだよな。😭




―― やっぱりね、50年経って悟ったことがあって、




「恋愛はさ、借りて来た言葉じゃダメ。」




相手の女性との真剣勝負だからさ、
素の自分を好きになってもらいたいわけで、
他人の言葉でいくら着飾っても響かないよな。




―― あっしのお世話になってる整体院は、
ヤングママさんもよく通われていて、
あっしがよく座るソファの隣には、
ベビーベッドが置いてあります。



ママさんが施術してる間、
お姉さんがかわいいベイビーを
抱きながらあやしてる姿
を、
何度も見てまいりました。



たいがいね、2番目くらいに早い時間なので、
ねこま先生が行く頃には、他のお客さんがいなくて、
今でもそうなんだけど、呼ばれるまでの間、
お姉さんとふたりきりの時間になります。
この静かな時間が、あっしは大好きです。




ベイビーを抱いてあやしながら、
あっしと時々言葉を笑顔で交わす。
子ども好きなのか、
うれしそうにあやしてるのでござんす。



いろんな所を歩きながら
「いい子だねーいい子だねー。」
なんて優しい言葉をかけてるものですから、
なんだか、あっしまであやされているようで、( *´艸`)
なんとなく恥ずかしくもあり、
なんとなく心地のいい時間なのでござんす。




泣いているベイビーをあっしの近くに連れてくると、
あっしの顔が面白いのか、なぜか泣き止む子が多いです。
歩けるくらいの小さい子も、珍しい生き物がいるのか、
なぜか、あっしの所に寄ってきてしまいます。
女性は寄ってこないのに、まったく困ったものでござんす。😂




今日も待ってる間に、
どこかのベイビーがお姉さんに抱かれて、
院内を一緒に歩いています。



意外と待つ時間が長いのですが、
朝も早いということもあり、
あっしは、遠くで聞こえるお姉さんの
ベイビーをあやす声を子守歌に、
うとうととしてしまうのでありました・・・




―― ベイビーかあ・・・




―― お姉さんのベイビー




―― あっしと・・・




―― お姉さんの・・・










(ねこま先生のアリア)




辺りはすっかり暗くなって、
遠くで、犬の吠える声が聞こえます。
ほおに当たる風が少し冷たく感じ始めた、
そんな季節でござんす。



”バタン”



まだ新しさの残る、
クリーム色の壁をした
3階建てのアパート。



その駐車場で、
車から降りてスーツ姿に
カバンを持ってるあっし。



見上げると、2階のわが家の
部屋の明かりがついていて
ホッといたします。



”コンコンコン”



一日の疲れも忘れて、
階段を昇る足音は
軽やかに響きます。



”ガチャッ”



ドアを静かに開けると、
醤油の甘辛い香りと、
しょうがのふわっとした香りが、
鼻に入ってきます。



「ねこまさん、お帰りなさい。
 油っぽい料理が苦手だから、
 今夜は、ぶりと大根の煮つけにしたのよ。


 ―― ねこ子とふたりで、
 帰ってくるのを待ってたんですよ。
 さっ、早く手を洗ってきて。」

 
 



そういって出迎えてくれたのは、
お姉さんに似た美人のベイビー、
ねこ子を抱いているお姉さんです。



あっし


「ただいまー、
 今日は、ぶりと大根の煮つけなんだ。
 ドア開けたら、いい香りがしたよ。
 ありがとうー。

 

 お姉さんも、ねこ子もお疲れ様。
 今日も整体院は混んでたかな。」

 



昼間は、ねこ子を連れて、
お姉さんは整体院で働いています。



バイキンのついた手で、
お姉さんやねこ子にはさわれません。



テーブルの上には、
ぶりと大根の煮つけの他にも、
いろいろなご馳走が並んでいました。
香りだけ楽しみながら、
奥にある洗面所まで行きます。




”ジャ~~~!”




除菌成分の入ったハンドソープを手につけて、
よく泡立てながら、爪の中まで洗います。



ふっと顔を上げると、
正面の鏡に、しあわせそうな顔をしている
あっしの顔が映っていたのでござんす。



あっし


「―― あれっ?

 
  
 奥さんだから、お姉さんはおかしいか?
 でも名前知らないしな~・・・
 

 
 なんて名前なんだろうな・・・
 うーん・・・お姉さんの名前・・・


 
 どんな名前なんだろうなあ・・・


 
 さゆり・・・みゆき・・・
 純子かな・・・泰子かなあ・・・


 
 めぐみ・・・・



 ん~・・・



 わからんなあ・・・

 


 でも、奥さんなんだから、
 ”名前教えて”は変だしなあ・・・



 弱ったな~~、困ったな~~・・・



 お姉さんの名前・・・名前・・・ 



 う~~~ん・・・・」











”ねこまさん・・・”




”ねこまさん・・・”



ハッ!と起きて目を開けると、
お姉さんが抱いてる
ベイビーの腕をそっと支えて、
あっしのほっぺをつんつんしています。



―― 目の前には、ベイビーの顔がありました。




あっし



「あっ!ねこ子!」



いつの間にか、近くにおばあさんが
座っていて、大爆笑しておりました。



お姉さん


「ねこまさん、先生がお呼びですよ。
 施術室までどうぞ。(クスッ。)」




順番を待ちながら、
いつの間にかあっしは寝ていました。
照れながら施術室へと急ぐあっし。




―― 横目でお姉さんを見ると、
天使の笑顔で微笑んでいました。



「この笑顔が見れる」



今はそれだけで、しあわせなあっしなのでした。🥰



―― 恋をしている時というのは、
自分の中にこんな所があったのかと、
その良し悪しに関わらず、
自分自身を再発見することが多いです。




―― こんなことが多くなりました。
呼ばれるのを待っている間や、
帰りに他のお客さんが先にいる時など、
少し待っている時間があります。




お姉さんが若い男性のお客と
話していて笑っている時、
整体の先生と話して笑っている時、
決まって、あっしは心の中でこうつぶやくのでした・・・




(あんな男のつまらない話よりも、
 あっしの方が、もっと面白いことがいえるのに・・・)




俗にいう”嫉妬(しっと)”というやつでござんす。
40過ぎた自分の中にも、
若い時のように嫉妬することがあるんだと、
そんな醜い心を抱く自分に驚くこともありました。😅




―― 1年半くらい経ちました。
醜い嫉妬や独占欲は増すばかりです。
「ああ~~っ!あっしの心は醜い。」
恋をすると人間の醜い部分が、
遠慮なしに顔を出すのでござんす。



「好きだ!」といってみたい。
「付き合ってください」といってみたい。



―― あの柔らかい白い手に触れてみたい。




あふれ出るお姉さんへの想いは増すばかり、
―― しかし、毎週逢っているのに、
あっしには色気のある言葉ひとつもいえません。



笑わせよう、笑わせようとして会話が空回りして、
お姉さまを苦笑させ困らせてしまうこともありました。
年相応に普通にしてればいいのにと反省することも・・・




「好きです!」「付き合って下さい!」など、
10代の頃から星の数ほどいってきて、
星の数ほど砕け散ってきたのに・・・




年を取ったから臆病になったせいもあります。
さらに仕事もお金もないあっしが、
女性を好きになってもいいものかという、
罪悪感のような想いも強かったりで、
つい、分(ぶん)をわきまえようとしてしまうんでござんすよ。




―― 愛は苦しくて、辛いものでござんす。




具合の悪い日も、雪のひどい日も、
お姉さんに逢いたいという一心で、
整体に通うようになっていました。
本末転倒とでも申しましょうか・・・




―― 本来、整体は”体を癒す場所”。
肉体は癒されても、
心は、整体へ通うたびに
受付のお姉さんへの想いでかき乱されて、
”恋やつれ”をするという矛盾に苦しむ日々でした。




「ああっ!苦しい!苦し過ぎる!」
「逃げたい、逃げ出したい」と、




ひとりで部屋で泣くことも多くなり、
”整体に行くのをやめる”という選択肢も
頭をよぎりましたが・・・
「体を良くしたい。」という本来の目的もありで、
他の整体に行くかなどで、悩む日々でござんした。




―― もう少しで2年になろうとした年末。
あっしの中で、お姉さんへの想いが、
”恋や愛”から、「執着」に変わってるのに気づきました。




「執着のある想い」というのは、
相手の方に生霊(いきりょう)を知らずに
飛ばしてしまうといわれております。



生霊というかどうかは別として、
相手の女性に、イヤなエネルギーを
知らずに飛ばしてしまってるのでよくないです。




―― よし!お姉さんへの想いを断ち切ろう!




冷静に考えると、別になにひとつ進展はなく、
あっしの”恋のひとり相撲”なんでござんすが。😂




―― とはいえ、坂本猫馬の片想いは、
「相手の女性に迷惑をかけない。」
これが信条でござんす。




意識していなくても、
ご迷惑をおかけしてる以上、
この想いは断ち切るのが一番なのです。




―― その年の最後の整体の日。
いつものお礼とは別に、
お姉さんへのプレゼントを
若い女性ばかりが集まる
かわいい雑貨屋さんで、




「なに?このおじさん。お父さん?」😒




という、女性客たちのアウェイな視線攻撃に耐え、
喜んでもらえるようなカワイイ物を
いくつか選んで、プレゼント用に店員さんに
包装してもらったのでござんす。





―― お姉さんはすごく喜んでくれました。




その姿を見ながら心の中で、



あっし


(今まで、トキメキとロマンスをありがとう!)





と、一方的な想いだったのは
いうまでもないのですが、😂
お姉さんへの想いに別れを告げて、
本来の「お客と受付嬢」の関係に
戻ったのでござんした。




―― ここで格好よく終わらないのが、
ねこま先生なのでござんす。
😂




年が明けて断ち切った想いが、
お姉さまに逢ってしまうと、
なにか煮え切らない・・・



お礼だけいって帰ったり、
嫌いになろうとしたけど、
なかなかそれもできません。



―― そうやってグダグダとしているうちに、
気が付けば、桜が咲く季節となっておりました。




4月も20日を過ぎたくもりの日。
大型ショッピングモールで
『四月の瞳』の観音様のような女性に逢うのでした。



前にもどこかで書いたのですが、
彼女と会話していると、あっしの心の中の汚れたものが、
すべて浄化されていくような感じがしました。




理由は説明できませんが、
彼女と逢った日以来、
整体のお姉さんへの執着は完全に消えました。
肩に力を入れることなく、
自然体で会話できるようになったのです。



今でも、S先生の後を受け継いだK先生に、


「ねこまさん、あの時は2週間くらい、
     体の調子がよかったですもんね。」



そう今でもいわれますので、
浄化された後は、体までよかったと思います。




たった一日しか逢っていないせいもありますが、
『四月の瞳』の彼女に関しては、
振り返って思い出しますと、
どうも恋愛感情というよりは、
お寺にある観音様の仏像を拝みに行くような、
そんな清らかで尊い気持ちだったんだと思います。




『四月の瞳』の前編は、無理に恋愛感情に
当てはめることにより、作品がぎこちないものになり、
後編も未だに書けないという状態なんだと思います。
前編を書くときは、恋愛感情だと思っていたので、
そのように書き進めたのですが・・・




―― それからは整体のお姉さんに対して、
いつも自然なかたちで接することが
できるようになりました。

無理に話すようなこともなくなり、
お礼だけいって帰ることも多くなりました。




もちろん、帰りに言葉を交わすこともありますが、
以前よりも自然な感じで言葉が出てきて、
そのせいかもわかりませんが、
お姉さんの方から、あっしに話しかけてくれることも増えました。




―― 去年の6月くらいだったと思いますが、
コンタクトしないから詳しく知らないんですが、
お姉さんが眼科に行けなかったとかで、
一度だけメガネ姿でいたときがあったのでござんす。



メガネ美人といいますか、
ものすごいステキだったので、



「お姉さん、メガネ姿めっちゃいいよ。
 隠れファンとしては、たまらないっす。」




みたいなことをおどけていったら、
おかしかったのか、笑ってくれて、
それからなに話したか忘れたけど、
お姉さんがしゃべって、
テンポいい会話が続きました。




あっしは隠しごとみたいのができないので、
他のお客さんが誰もいなかったせいもあってか、
「よし!いってやろう。」みたいな感じじゃなく、
自然にあっしの中から言葉が出てきて・・・




あっし


「―― 今は落ち着いてるから安心して欲しいんだけど、


 1年半くらい前かな~・・・



 お姉さんのことが、好きすぎてしょうがなかったんだよねえ~。😅」

 




―― そしたらお姉さん、大爆笑。
🤣🤣🤣




なぜか昔から告白すると笑われるんだよなあ。
たぶん、ちゃんした彼氏がいると思うから、
あっしにいわれても、なんとも思わないと思うけど、😂



お姉さん


「え~・・・そうだったんですかぁ~~~!
 やっだ~~~。アハハハハ。
 

 ―― ねこまさんって、
 いつも冗談ばっかりいうから、
 本当か冗談かわかんない。😂」



こういう時は、毎度のことながら、
3枚目で冗談ばっかりいう
あっしのようなキャラは損ですな。🤔



「ホント、ホント。」とかいいながら、
まあ、お姉さんが笑ってくれるならいいやと、
そのあとも少し楽しい会話をして、
「じゃあ、また来週!」といって、
整体院から出たのですが・・・・




「ねこまさ~~ん💗」




扉を出て間もなく、
再び扉が開く音がしたと思ったら、
お姉さんが背中越しに、
あっしを呼ぶ声が聞こえたのでござんす。



ん?これはもしかして・・・
映画やドラマみたいなシーンでよくある、



「行かないで!」


とか


「私も好きだったの💗」




そういう展開か?😍
春は過ぎたけど、
あっしにも春がやってきた?




―― いやあ、弱っちゃうな~。
モテる男はつらいでござんすね~。




そんなデレデレしていましたら、
お姉さんがきて・・・



お姉さん


「ねこまさん!お財布!お財布!」




”ありゃ~~~!!”😂😂😂




あっし

「あ~!ごめんごめん!
 すいません。わざわざ。」



2枚目になりそこなって
オドオドとしてますと・・・




お姉さん


「ねこまさん、えりが・・」




てんぱっていたのでわからないんですが、
ジャージのえりがへんになっていたらしく、
後ろから直してくれました。



あっし

「ありがとう。すいません・・・」




なんかうれしいやら恥ずかしいやらで、
他のお客さんもまだ施術中だったせいか、
カウンターを離れても大丈夫だったみたいで、
駐車場の車に乗って、あっしが走り去るまで
見送ってくれました ――




その日は、帰りの車の中で、
すごくしあわせな気分だったのを
覚えているのでござんす。





―― 時は流れて、
昨年最後の整体の日、12月26日です。
いつものように終わりますと、
お客さんもいなくて、
年内最後なので、いろいろと互いに談笑。



それじゃあといって下駄箱の上を見ましたら、
先週まであったクリスマスの飾りがなくなって、
お正月用の飾りになっていました。
石鹸で作られた小さい馬の置物があったので、




あっし

「おねえさん。
 昨日クリスマスだったのに、
 もう片付けてお正月の飾りにしてるんだね。


 こういうのができる人は素晴らしいね。
 あっしだったら、まだクリスマスの飾りだね。
 いや~、こういうことができるってすごいよ。



 あっ!この小さい馬の置物、カワイイね!」




お姉さんは、この小さい馬の置物を
褒めたのがうれしかったのか、

いつもはカウンター越しで会話して
見送る時もそこからなんですが、



この日はカウンターから出て、
あっしのそばにきて、
いろいろと馬の説明をしました。



無意識なのか、どうなのかわかりませんが、
手がふれるか、ふれないかくらいで、
あっしは、ドキドキとしたものでござんす。



変態めいて聞こえるかもしれませんが、😅
もともと、いい香りのする方なんですが、
「お姉さん、こういう髪の香りがするんだ」と、
さらにドキドキする、五十間近のねこま先生でありました。😂




あっ!この記事の冒頭で、
リアルでは誰も誕生日に祝ってもらってないと
書いたのですが・・・



年明け最初の整体、1月9日にですね。


「お誕生日おめでとうございます!」



って、お姉さんにいってもらえました。
まあこれは、あっしから、



「来週、誕生日で、
 次来る時は、五十歳なんですよぉ。」



みたいにいったからなんですけどね。🤣
でも唯一、リアルで祝ってもらったので、
うれしいですね!😁




―― 最近、こんな風に感じるようになりました。
別にあっしの彼女、あっしの奥さんとか、
あんまりどうでもよくなってきました。



「ステキだな~。」「いいな~。」



と思った魅力的な女性と、
5分でも10分でもいいから、
言葉を交わしたり、同じ空間にいたり、



―― そんな、ほんのひとときが、
とてもしあわせだなって感じます。





そろそろ、『ねこま先生恋やつれ』と題しました、
このお話も、終わりの時間となったようでござんす。
最後は、この言葉で締めたいと思います。






―― この50年、



あっしが恋して、愛した、



すべての女性たちに感謝!




ステキな時間をありがとう。





特に、お金も仕事もないのに、



愛してくれた女性たちへ・・・





本当にありがとう!




どうか、しあわせでいてください。🐯



















―― 大長編にも関わらず、ここまでお読みいただき、
本当にありがとうございました。
🙇



もう少しで終わりにしますので、
あと少しだけ、よかったらお付き合いください。



自分が全然ダメダメなのに、
こんなこというのも、おこがましいんだけどさ。



―― ずっと想ってたことがあって、
もし何らかの機会があればだけど、
自分と同じように履歴書や経歴の空白など、
そういうので仕事に就きたくても、年代問わずだけど、
苦しんでたり、悔しい想いをしてる人って、
たくさんいると思う。




何が出来るかわからないけど、
自分だってそういうのに苦しんできたし、
今だって苦しんでるから、
他人のこといってる場合じゃないんだけど ――



何か機会があれば、そういう人たちの、
何かわからないけど、
残りの人生で何か出来たらいいな
と、
おぼろげながら思っております。




―― 50年の歳月が流れて、
少しだけ悟ったことがあります。




今の季節なら ――
ほおに当たる風が、冷たいと感じる人もいれば、
ほおに当たる風が、気持ちいいと感じる人もいます。




同じ様に ――




「ひとのしあわせや不幸。悲しみや苦しみ痛みだって、
 ―― みんな、ひとそれぞれだってこと。」




誰かがすごく苦しんでいたり、悲しんでいたりしたからといって、
自分の苦しみや悲しみなんて小さいとか、これくらいとか・・・
そんなことって絶対ないんだよな。




そのひとにはそのひとの、
アナタにはアナタの、
しあわせ、不幸せ、痛み、苦しみ、悲しみ。
いいもの、悪いもの。
どれひとつだって、誰かと比べて、
大きいとか、小さいとかないってこと。




細かく書かないけど、
まあ、そんなところかな。( *´艸`)



40代は泣いてることが多かったので、
50代は、楽しいことを多くしたいです。




noteを始めてよかったと思います。
書くことが自分にとって
どれだけ大切なことなのか、
あらためてわかりました。



また、多くの方々に読んでもらうことで、
自分が書いたものが、そこで終わらずに、
読んでくれた方々の心の中で
生き続けることで、
書いたものが“永遠の存在”になるのは、
本当に素晴らしく、ありがたいことです。




また、これからも書き続けますので、
アナタのお気に召すものがございましたら、
お読みいただけると幸いです。😘



―― 五十歳までは、しあわせに
自分から背を向けて生きてきたことが
多かったように思います。



これからは、しあわせの方から、
どんどん自分に来てくれるような、
そんな生き方をしたいと思っています。




五十歳直前くらいから、
若い頃のような、
説明の出来ないアツイものが、
何か蘇って来たような気がして、
とても前向きになっております。




体のほうも、経済的な面でも、
まだまだ他人の世話になりながら、
なんとか生きている毎日です。



きちんとした仕事を持ってる
同じ年代の人間と比べるなら、
確かに恰好が悪く、無様です。



しかし、あと10年あるかないか
わかりませんが ――



なんとか、もっと体も良くなって、
きちんとした所に雇ってもらうとか、
そういうのは無理でしょうが、



誰にも頼らないで、
自分の葬式代くらいは遺せる(のこせる)ように、

もっといろいろなことが出来るようになって、
お金が稼げる自分”になりたいと思っています。




すぐには無理だと思いますが、
五十歳から、その先10年あるかどうか、
先のことはわからないですが、



「残りの人生は、仕事もお金もある人生にしたい。」



こうなるように終わりの日まで、駆け抜けたいと思います。



五十歳までのねこま先生は、
本当に鳴かず飛ばずだったけど、
五十歳を過ぎてからは大成功して、



「大器晩成だったわね。」と、


誰が来てくれるのかわかりませんが、😂
葬式でいわれるような生涯にしたいと思います。






―― 坂本猫馬 



本日、五十歳になりました。




今が、”遅咲きの青春”です!








「好きなことやらずに、何が青春じゃ!」                          <映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』より> END





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