AI→データセンター→電子部品、この三段論法は危ないです。同じコネクタで営業利益率が5倍違う世界の話
最近、株式市場でいちばんよく見かける説明の型があります。AIが普及する、だからデータセンターが増える、だからそこに使われる電子部品が儲かる。この三段論法です。実にわかりやすくて、そして実に危ないと私は考えています。
東証上場の電子部品メーカー32社を、直近の決算数値と株価(2026年8月3日終値)で並べてみると、この三段論法が現実にはまったく成立していないことがわかります。今日はその話をします。
業界全体の成長率は、たった3%です
まず前提を確認しましょう。電子情報技術産業協会(JEITA)の見通しでは、2026年の日系企業による電子部品・デバイスの世界生産額は前年比3%増の43兆1,450億円、国内生産額も3%増の11兆9,116億円です。
3%です。AIブームで沸いている業界の数字とは思えません。
ここが最初の落とし穴です。この3%は「相殺後の数字」なのです。AIサーバー向けは空前の好況で急増している。一方でスマートフォン向けは記録的な不況で急減している。車載向けは期待外れで伸びない。この三つを足して割った結果が3%であって、業界平均を見ても各社の実態は何ひとつ掴めません。
つまり「電子部品セクター」という括りで買うという発想そのものが、この局面では機能しないということです。
AI好況とスマホ不況は、同じコインの裏表です
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