Photo by
unkodayo
ショート) いたずらばあさん
郵便ポストに、切断された指が入っていた。
また近所の婆さんの仕業だ。
皺々の皮膚、薄茶色く伸びた爪
見覚えのある、いつもの指。
今回は足の指のようだ。
ばったり出くわす度
手を振り返す指の数が減っていくのを
見て気が付いた。
独居老人の気晴らしだと許容し
それには触れずにいた。
しかし
これで何度目になるだろう。
始まりは4月1日。
エイプリルフールの
悪質な悪戯だと思っていたが
それから毎週届いている。
今日は9月1日。
改めて数えてみると、23本目になる。
あぁ、婆さん
これはおそらく
向かいの酒井さんの指だな。
数カ月後
切断された酒井さんの首が
ポストに押し込まれていた。
婆さん、
さすがにこれはやり過ぎだよ。
呆れ気味に呟いた後
俺はいつものように
それを焼いて食べた。
