卵と竜の物語6。挫折と魔法と始まり
キールとキメラが別れて数ヶ月……
2人ともリアル事情で、
ログインできない日々が続いた。
当然といえば当然の結果だが、
ギルドから脱退させられていた。
お互い復帰したけど、
どこのギルドにも属さず、
自己鍛錬に励んでいた。
いつか、強くなって、
世話になったギルドに、お礼する為だけに。
そんな中、キールは、
強い魔法を探してた。
無課金が課金に勝つ術だったから……
同じ時、キメラも魔法を探してた。
そして、たどり着いた。
1番強い魔法に。
詠唱時間が長いのがネックだけど、
二人で手を組んで使ったら……
両方が同じ時に互いに手紙を送った。
気持ちが通じあった結果だった。
それから二人して、
最強魔法の練習に勤しんだ。
そして……
キール「……いくか。」
キメラ「……そうね。」
二人はギルド申請を送った。
ꯁラブリーマンションꯁのギルド。
夜露さんは、静かに迎えてくれた。
深海さんや海さんは既に居なくて、
当時のパワーファイターが存在しない状態。
それでもギルドランク維持してるのは、
ギルマスの夜露さんの努力の賜物だろう。
ここなら、力を発揮しがいがあるし、
活躍すれば、恩返しにもなる。
そして……
キール「返事ができない時でも
エールを送ってくれたからな。」
キメラ「……そうね。」
二人の心を動かしたのも、
夜露さんだったのだ。
それが、二人が来た理由だった。
ギルド戦……。
前線に出てたのは夜露さんだけだったので、
二人とも前線に出た。
自分達の力量を測るために。
同レベル同士の戦いには勝てたけど、
さすがに高レベル相手には分が悪かった。
二人は前線から下がり、魔法を唱えた。
生と死を司る運命の輪廻
たゆたゆ刻の果てにある終焉
光と闇、陰と陽、善と悪。
二律背反にしてコインの裏表
生きとし生ける物への全てのモノに
我が魔力の全てをかけて
目の前の敵を滅せよ!
【デス・ペナルティ!!】
二人は同士に魔法を放った。
理論上は勝てる。
……はずだったが、相手はかすり傷だった。
キール「……やっぱりな。」
キメラ「さすがに公式魔法だから、
対策はされてるよね……。」
キール「……でも、まぁ、」
キメラ「雑魚は倒したから、あとはお願いね。」
二人「夜露さん。」
夜露さんの一閃が格上を捉え、敵を倒した。
キール「……だろうな。」
キメラ「パワーファイター不在で、
ギルドランク維持してんだから、
そりゃぁ、夜露さんが強いって事だよね。」
キール「だから、力試しに最適だったんだよ。」
キメラ「安心して、背中任せられるからね。」
キール「そういうこと。」
キメラ「継続と努力と能力には、
さすがの私たちでも敵わないわ。
……って事で。」
二人「これからもよろしくね。夜露さん。」
こうして、キールの当初の予定だった、
最初のギルドにキメラを呼んだ形で、
再出発する事になった。
キール「……なぁ、キメラ。」
キメラ「なに?」
キール「キメラは良かったのか?
このギルドに居なかっただろ??」
キメラ「いーのよ。
私個人でも、手紙送ったら、
エールを毎回送ってくれたのは、
夜露さんだけだったし。
それに……」
キール「それに??」
キメラ「……なんでもない。よろしくねキール。」
キール「こちらこそよろしく。キメラ。」
……こうして、
二人での再出発が、始まったのであった。
終?続く? 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ
