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音日記 2026年5月

6月にDOWSERの新譜『SCHEMA 1+2』をリリースする音楽家・長嶌寛幸さんによる2026年5月の音日記。公私共にバタバタとしながらも続く「生活」の中で出された音を、近況ノートとともにお聴き読みください。


音楽・文=長嶌寛幸




某日 公私共々、バタバタとする。当たり前のことなのだが、「日常」はあっという間に崩れ去る。しかし、生きている限り「生活」は続いていく。
 

某日 「20世紀の次は21世紀ではなく、19世紀なんやなぁ」と思う。しかし、19世紀にとどまらず、特にピーター・ティールが言っていることとかは「AI中世」でしかないので、15世紀ぐらいまで逆戻りなんだろうと思う。AGIとかASIとかの議論は、「人類」が人間のことを完全に解明できていないし、今後もできないだろうという点から不毛だと思うのだが、「解明できた!」と「人類」が思ったら「そう」なるのだろうとも、同時に思う。
AIが人類を超えるのではなく、人類がAI化するのだとも。
問い→AIは無意識を持つのか? しかし、これは矛盾だ。「触れない」から「無意識」なのだから。しかし、その時点で「無意識」も「エラー」や「バグ」ということになるだろうネ。
「AI島のAIが『この島のAIは皆、嘘つきだ』と言った」
 

某日 Dowserの新譜の告知が出る。
https://diskunion.net/avant/ct/detail/1009233331
https://allhornedanimals.bandcamp.com/album/schema-1-2

 
【レビュー】
https://bigtakeover.com/recordings/dowser-schema-12-all-horned-animals
 
人生で褒められたことはないので恐縮するが、褒められているというハナシではなく「よう、ウットコの音、聴いてはる」という感想。しかし、批評ってこれぐらいのレベルでないと、と思う。
 

某日 CANの『The Lost Tapes』を久しぶりに聴く。昔、聴いた時は「玉石混交の内容で、編集の感じもゆるいし…イルミン・シュミット主導か…」という印象だったのだが、今、聴くと「コレはコレでええやん」という気に。と思いつつ、音を出す。
 

某日 7月のPSYCHOSIS『新撰組 IN 1944』のために曲作り。演出の森永理科さんからの最初のオーダーは「パンク、インダストリアル、ノイズ」。さて、どうなるか。

 
某日 4月末にやっていたCANON KOREAのWEB短編ドラマの前編が公開される。我ながら「柄にもないこと」をやっているが…しかし、こうゆうのを照れずにできればいいんだろうなぁと思うが…まあ、もう、いい歳なんで…



長嶌寛幸
音楽家、サウンドデザイン・スーパーバイザー。学生時代に石井聰亙(現・岳龍)監督の映画音響ライヴ・リミックスを行ったのをきっかけに、映像作品の音楽、音響を手掛けるようになる。近作に『空に住む』(青山真治監督)、『愛のまなざしを』(万田邦敏監督)、『Chorokbam』(ユン・ソジン監督)、『ザ・ミソジニー』(高橋洋監督)、『ピストルライターの撃ち方』(眞田康平監督)など。また、寺井昌輝らとの電子音楽グループ「Dowser」、ヴォーカリストのPhewとの「106」、詩人の松井茂との「Shinigiwa」での活動も行っており、2022年からは、御茶ノ水 Rittor Baseの2.1.8chのイマーシブ音響空間での「PSYCHO AND ILL HAUS 音像空間劇」にも音楽担当として参加している。



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