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ソースネクストが公開する「国内で実際に検出されたウイルス」2026年7月版

ソフトウェア販売会社のソースネクストでは、同社のウイルス対策製品によって国内で実際に検出されたウイルスを集計し、定期的に情報を公開しています。

今回公表されたのは、**2026年7月版の「国内で流行中のウイルス」**です。

集計を行っているのは、ソースネクストのセキュリティ製品で採用されている技術の開発元、Bitdefender社。集計期間は2026年6月25日~7月25日となっています。

単に「ウイルスに注意しましょう」というだけではなく、実際に国内で何が検出されているのかを示している点が、この情報の興味深いところです。

Windowsで多く検出されたウイルス

ソースネクストの「スーパーセキュリティ」で検出された脅威の上位5件は、次の通りです。

  1. Generic.Application.JS.Locker.A

  2. JS:Trojan.Scam.QD

  3. Trojan.GenericFCA.8739

  4. Trojan.GenericKD.80150970

  5. Generic.Application.JS.Locker.A.1CDC4390

今回、ソースネクストが取り上げているのは、3番目に多かった**「Trojan.GenericFCA.8739」**です。

「Trojan.GenericFCA.8739」とは?

これは特定の一種類のウイルスそのものを指す名称というより、トロイの木馬に似た特徴を持つ不審なファイルを検出した際に使われる汎用的な検出名です。

トロイの木馬は、正規のソフトウェアやファイルなどを装って端末へ侵入し、利用者が気付かないうちに不正なプログラムを実行する場合があります。

ただし、「Trojan.GenericFCA.8739」という検出名だけから、そのファイルが具体的に何をするのかまでは特定できません。

情報を盗むもの、別のマルウェアをダウンロードするものなど、実際の動作は検出されたファイルによって異なるためです。

Windowsで心掛けたい対策

ソースネクストでは、基本的な対策として次の点を挙げています。

・メールに添付された不審なファイルを安易に開かない
・送信元が分からないURLを不用意にクリックしない
・信頼できないWebサイトからファイルをダウンロードしない
・Windows、ブラウザ、使用しているソフトウェアを最新状態に保つ
・セキュリティソフトを常に最新状態にする
・不審なファイルが検出された場合は実行せず、隔離または削除する
・検出後はパソコン全体をスキャンする

派手な対策ではありませんが、結局のところ、こうした基本動作を積み重ねることが重要ということになります。

Androidでは「SMSを狙うリスクウェア」に注意

Androidスマートフォン・タブレット向けの「スマートフォンセキュリティ」で多く検出された上位5件は、次の通りです。

  1. Android.Riskware.TestKey.rA

  2. Android.Riskware.SmsSpy.LL

  3. Android.Riskware.Agent.aEKMQ

  4. Android.Riskware.SpyAgent.OR

  5. Android.Riskware.Agent.JUS

このうち今回取り上げられているのが、2番目に多く検出された**「Android.Riskware.SmsSpy.LL」**です。

SMSが盗まれると何が危険なのか

このリスクウェアは、SMSの内容を読み取ったり、外部へ送信したりすることで、個人情報や認証情報を漏えいさせる恐れがあります。

特に注意したいのが、オンラインサービスなどからSMSで送られてくる認証コードです。

IDやパスワードだけでなくSMS認証コードまで攻撃者に取得されれば、それらを組み合わせてオンラインサービスへ不正ログインされる可能性があります。

さらに、利用者が気付かないまま動作し、SMSや端末に関する情報を外部へ送信する恐れもあるとされています。

Androidで心掛けたい対策

ソースネクストでは、次のような対策を呼び掛けています。

・アプリはGoogle Playなど信頼できる提供元から入手する
・提供元不明のアプリやAPKファイルを安易にインストールしない
・アプリをインストールするときは要求される権限を確認する
・SMS、電話、位置情報など、そのアプリの機能に不釣り合いな権限を許可しない
・Android OSとセキュリティアプリを最新状態に保つ
・不審なアプリが検出された場合は速やかに削除する

「実際に検出された脅威」を知らせるソースネクストの取り組み

今回の情報で注目したいのは、「こんなウイルスが存在します」という一般論ではなく、ソースネクストのセキュリティ製品が国内で実際に検出した結果をもとに情報を公開していることです。

サイバー攻撃というと、非常に高度で特殊な攻撃を想像しがちですが、今回紹介されている対策を見ると、

「怪しいファイルを開かない」
「知らないアプリを入れない」
「OSやソフトを更新する」
「アプリの権限を確認する」

といった、日常的なセキュリティ対策が依然として重要であることが分かります。

特にAndroidの「SMSを読み取るリスクウェア」は、SMS認証を利用している人にとって無関係とはいえません。

ソースネクストでは、こうした国内での検出状況を「検出ウイルス・レポート」として継続的に公開しており、過去の情報も確認できるようにしています。

セキュリティ対策というと製品そのものに目が向きがちですが、実際にどのような脅威が検出されているのかを知ることも、防御の一つと言えるでしょう。


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